阿見AC日記

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究極の「たかがかけっこ」・・・「されどかけっこ」

2013年06月19日 | 楠朱実 コーチ
私は「元学校の先生」

やめて10年になろうとしているんだけど 教員生活は22年 どうしても 思考が 「6・3・3制」 に こだわってしまいます

卒業させて送り出す感じ

だから 小6 中3 高3 にこだわってしまう

小6 中3 特に高3 ここで結果をだすことはやはり日本の学校というカテゴリーで戦っている以上 重要だし

学校に所属して 戦っている以上 子供達にとってもそこを一つの区切りと考え頑張ることは大切なことです



教員時代 よく「引退」なんて言葉を 私も子供達も使いました

今も学校の部活動ではそうでしょう???

中3の総体 高3のインターハイ は3年間の総決算 そして そこが終われば卒業へのカウントダウン


でも  

クラブ育ちの子供達には そこは通過点に過ぎないんですよね

通過点ですから終わりではないんです


中3の子供達 残念ながら県大会出場を逃した子がいます

高3の子供達 残念ながら個人種目でのインターハイは逃しました


どうしても 私は 「さあこの後どうする」って尋ねたくなっちゃうんですけど

クラブは「エンドレス」ですよね


自分が続けたい気持ちがある限り エンドレス

戦うカテゴリーが変わるだけで エンドレス


まだ 15歳 と 18歳 の子供達 陸上選手生活は始まったばかりですよね


私の指導している高跳びの野瀬君

今回インターハイは逃しました

自己ベストの1m95 は 跳べませんでした

終わったときは 涙を流していましたが

次の日 私に

「僕は まだまだ高跳びがやりたいんです

まずは 県選手権で6位に入って 関東選手権に行きたい

その後も ずっと 高跳びを続けたい」

って 言ってきました・・


だよねえ 2M跳びたいよね

まだ 18才だもんねえ

まだまだ

まだまだ

だよねえ


インターハイ出場は叶わなかったけど

それは 今回の戦いで勝ち残れなかっただけで

別に何も終わってないんだよねえ・・


康成が 日本選手権で まるで運動会の時のような表情を見せたように

子供達はみんな つらくても義務感でやっているわけじゃなくて

かけっこが好きだから もっともっと進化したいからやっている


康成にとって 日本選手権2位 は通過点

「今回の運動会 秋本くんに負けちゃったなあ 次は がんばるぞ」って感じ


野瀬くんにとっても 95の失敗は通過点

「失敗したなあ 次は絶対に跳ぶぞ」

って感じなのかな・・・



泥臭さ とか 歯を食いしばっても とか 入賞をもぎとる とか  

そんな強さが見えなくて 「おい もっと頑張れよ」

って 物足りなさを感じて叱咤激励しちゃうんだけど


きっと 好きでやっていることで 

「今回結果が悪くても また好きな練習をして 次頑張るよ」

ってな 感じなんだろうね


かけっこが好きでたまらない

大人になってもずっと続けたい

そんな子供達を造りたくてクラブをやっているんだから

この子供達の思考は正解なんだろうね・・・・


6・3・3・4制の中で育った私は 大学卒業とともに 競技生活も終わりにしたけど


クラブは ずっとここにあるんだから

やりたいならやればいい


高校を卒業して クラブのスタッフに残ってくれる子がいる

来年大学を卒業して クラブのスタッフとして戻ってくれる子がいる

ありがたいけど 

ここは卒業する場所じゃなくてずっと存在するところだからね

戻るのもあたりまえなのかな・・



そう それが究極の「たかがかけっこ」

でも 続けていれば必ず何かが変わる

「されどかけっこ」


私の思考も 子供達についていかないとな・・・

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