銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

とん女・現役だったのですね。『つばさ」が終わってしまったー5

2009-10-01 14:08:13 | Weblog
 これもつばさ関連です。それほどにこだわるほど、よいドラマでした。
だが、最後の最後に、一点だけ、疑問が起こり、参っちゃいましたね。
 
 私は、最終章には欠点があると思うものの、このドラマ自体は出色のできのドラマだったと思います。視聴率が低かったのは、前回も言ったように、『あまりにも内容が難しすぎた』というところにあったでしょう。『深すぎた、濃すぎた』、というところにあったと思います。

 でも、日本社会の中で、生活に余裕があり、こころに余裕がある人にとっては、非常によく訴えたと思います。思いがけない登場人物の過去が出てきたりして、本当は苦しんでいる人にこそ、届けたいドラマでしたが、本当に苦しんでいるさなかの人は、一日にたった、15分とはいえ、このドラマの視聴に割いている時間がなかったと思われます。

 私だって時間がないほうでしたが、繰り返して言いますように、芸術とか、芸能の本質に迫る、メッセージがたくさんあって、相当に引き込まれたからこそ、「つばさ」を見る時間は無理にでも作り出したのでした。

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 また、生活の中にうそがあるひと、何かをごまかして生きている人には、これは見るに忍びないところがあるドラマだったでしょう。全画面、本当に心が問題だったのです。真心とか、愛というものを問題にしているドラマでした。『天地人』よりはるかに、はるかに、密度濃く、真心とか、愛の大切さを訴えているドラマだったのです。

 しかし、高度に練り上げた脚本のはずなのに、最終日が納得ができないので、出演者について、いろいろ調べました。

 すると、主演の多部未華子さんの項目に、『コネ疑惑』というのがあって、『あれ、いやな感じだなあ』と思いながら心配であけてみたのです。

 すると、父君が大変実力のある、プロデューサーだということがわかりました。分野は知りません。映画、テレビドラマ、コマーシャル、CD制作、出版、今はそれぞれが、プロデューサーシステムのもとに制作をされていて、どの分野であれ、プロデューサーは一番偉いのです。

 彼女は、ですから、女優としては、山本未来さんと同じく、一種の二代目だったわけです。だから、落ち着いていて、演技がしっかりできる・・・・・ともいえるが、最終章のもって生き方が、ヒロインをあまりにも大きくお姫様化しすぎていて、等身大の多部未華子さんには、演技をもってしても、追いつかないほどの大きさを与えているのですが、・・・・・ここに、この『父親が偉い人である』という情報が、加わると、イメージが非常に悪くなります。

 『要らぬ勘繰り』という種類のものを引き出してしまうのです。しかも彼女は現役の、とん女の学生さん。『うーむ』『うーむ』と考え込んでしまいます。お嬢様中のお嬢様が、庶民のしかも母親代わりの、主婦的な役割の娘さんを演じるということ・・・・・

 それが一気にうそっぽくなってしまうのですが、それでも、あの土曜日の結末がなければ、虚実皮膜の間柄で、なんとか、乗り切れたかもしれないのです。彼女はかわいいし、誠実なことは極まりないお嬢様です。

 しかし、こと、恋愛と言う部分の表現となると、ちっとも情感が満ちてこないのです。それには途中で気がついていましたが、まあ、相手役の、特に上司である社長のまなせさん(宅間孝行演じる)が、上手なので、今までもっていたけれど、彼女がラジオ局の社長になると言うのは、どうしても頷けない設定であり、・・・・・・それは、彼女には実生活上の陰影がなくて、それゆえに、表現を仕切れないところであり、

 そんなに、制作サイドと脚本家が本を練ったのなら、ここは、まなせ社長をさらすべきではなくて、ただ、単に「恋愛は、終わらせましょう。大人のほうから」・・・・・でよかったでしょう。

 『どうしたらよいかなあ』と思いますが、多部未華子さんサイドでは、もう、この件はすっぱりと、明かしたら、どうですか? 『お嬢様なんだ』と、この辺で明らかにしたほうがよいでしょう。

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 現在の名女優、寺島しのぶの母君は、往年、<緋牡丹、お竜シリーズ>というおんな侠客役でヒットを連出した女優さんですが、裏は、プロデューサーのお嬢様で、映画上とは、まるで違う生活があったことは、途中から明らかにされています。
 その上での結婚と、お子様の誕生でした。

 多部さんの父君は業界の人だけに、戦略というものがおありで、『今は、それを明らかにしないほうが、ファンを裏切らないことになる』とお考えなのでしょうが、

 今回の名作ドラマ『つばさ』で、最後の一日(結末)に納得がいかない視聴者としては、それを明らかにして、{女優としては、破格のお嬢様育ちなのだ}と、公言したほうが、『コネ疑惑』などという、破廉恥な言葉を吹っ飛ばせると思いますけれど。どうでしょうか?
               
 お嬢様であること、自体は問題がないと思います。演技と実生活が異なっていたとしてもそれは、問題がないです。きちんと、朝食をとり、きれいなベッドで、起き上がり、元気にスタジオに行くから、10ヶ月の長丁場、自分が主役として、ほかの大勢の第一線の人を、引き連れてやってくることができたのです。

 ただ、もし、周りの人がおもねっているのなら、それは、問題になります。

 でも、今にして思うと、吉行和子さんが、「『つばさ、はばたきなさい』と言うせりふが一番好きです。それを多部未華子さんにも、上げたい」とおっしゃったのは、意味シンでしたね。吉行和子さんもお嬢様です。このメルマガの世界でも、<お嬢様特有の、癖があって、いつも、地が見えている>と、以前、いっていますが、その吉行和子さんは、このドラマで、すばらしい演技でした。

 川越の老舗のおかみを見事に演じきられて、しかも老いらくの恋もあるという素敵なやくどころ・・・・・地が一切見えませんでした。だからこそ、これからの多部未華子ちゃんの前途を心配してあげたのでしょう。

 これほど、有名になってしまうと、自由に恋愛もできませんから。ある意味でかわいそうでもあります。それを心配なさっていたのでしょう。今はそれがわかりました。

                          2009年9月29日 雨宮舜(川崎 千恵子)

 追伸;うえを書いた後での、ことですが、NHKのスタジオパーク、本日、9月30日のゲストが、杏さんでした。19歳の時に、履歴書を持って、アメリカやフランス等で、モデルとして、オーディションを受けた、しかもひとりで、という経歴に興味を持って、Wikipedia で調べるとなんと、渡辺謙さんのお嬢さんだったのです。それなら、行動力があるでしょう。

 でも、二代目としても、こういう風に育つのはご立派ですね。ご立派、ご立派。

 多部未華子さんも、製作者とか、脚本家とか、評論家へと、転進なさるような気がする。大、大、将来の話ですけれど、父君がプロデューサーと言うのは、右脳と、左脳のどちらかといえば、左脳系統のひとなので、そこからの遺伝を考えると、天然自然に役者が、できるタイプでもなさそうです。それよりも、頭を使って活躍したほうがよいでしょう。

 二代目とは、有名になることよりも実質的によい仕事をすることを目指すという意味で、がっついていないところがあるので、それは、よい点でもあるのです。

 最後になりました。昨日より、1時間半程度早く更新していますので、昨日の分を覗いてやっていただけますれば、幸いです。特に、日本時間、午後、3時半前にお読みになった方ですが、・・・・・
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