銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

東国原知事と、講談社襲撃事件と、言論弾圧について

2009-07-01 01:05:03 | Weblog
東国原氏、比例1位で処遇=衆院選対応で自民が検討(時事通信) - goo ニュース

今日の表題によって、私は東国原知事を貶めたり足を引っ張るつもりは無いのです。しかし、知事の国政進出を、もろ手を挙げて歓迎するわけでも、ないのですが・・・・・今日の文章の本当のところは、別の論点があります。

 例のビートたけし氏の、講談社襲撃事件の際に、東国原知事は、醒めていて、ビールを飲んでから出かけたそうです。つまり、正気ではないという自分を演出するために、ビールを飲んでから出陣し、しかも実際の暴行には加わらなかったそうです。これは、後日、知事選に打って出たり、国政に参加するに当たっては最高のスタンスでした。

 『自分は、手を下して暴行はしていない』という自覚と確信は、彼をあかるくしていて、人生の大きな将来性を守っています。ところで、余談ですが、ビートたけし氏は、ご自分を「殿」と呼ばせるほどのカリスマ性があり、また、仕事の案分(配)など、親分と言うか、プロデューサーとしても実力のある人でしょう。

 その殿が決めたことに、お世話になっていながら、50%は従い、50%は反乱をした東国原知事は、只者ではないといえば、只者ではない。一種の主体性がある。

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 「古賀氏が、東国原知事に出馬を乞いに行った」と聞いたときには、『おかしいなあ。ビートたけし氏は、どちらかといえば、民主党側の人間でしょうに(?)』と思いながら、『それでも、知事が自民党から選挙に出るのなら、それは、日本が民主主義で、自由が残されていることの証明だから、良かったなあ』と思いなおしたりしたのです。でも、比例代表の一位とは、『自民党もどうしたのですか? 軽いよねえ。財界を味方につけているつもりなのでしょうに、これで、いいのかなあ?』と疑問を感じます。

 でも、繰り返しますが、今日の主点は、知事にあるのではなくて、講談社襲撃事件にあります。あれは、ビートたけし氏の個人的な事件のように見えて、そうではなく、言論弾圧のきっかけとなった大事件だと私は推定しています。

 朝日新聞社の神戸支局に銃弾が打ち込まれて、若い記者が死亡されてしまった事件と、双璧となるくらいの、メルクマールだったと考えているほどです。

 いや、ビートたけし氏にも言い分はあるでしょう。芸能人であるからと言って、ある個人の私生活を、営業のタネ(つまり、儲けを目的とする行動のえさ)にされるのは、たまらないことである。抗議をしても、収まらないパパラッチは、武力で押さえ込むしかないと思いつめた上での行動でしょう。

 ビートたけし氏の方は有名人であり、顔も名前もさらされている。一方で講談社のフライデーの編集部は顔も名前も世間にさらしておらず、『ペンは剣よりも強し』を地で行く、高飛車さがある・・・・・『だから、これしかない』とビートたけし氏が思ったのも理解ができます。

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 しかし、その後の社会情勢の推移を見てみると、ビートたけし氏が、言論弾圧のキーパーソンとして、活躍している・・・・・というか、利用をされているのに気がつき始め、それゆえに、言論界がものすごい勢いで、圧迫をされているのを感じるのです。

 今の社会現象として最も憂うべきは、雑誌がどんどん休刊になって行っている事です。特に真面目な評論系の週刊誌や雑誌が・・・・・私がその名前に気がついた例だけでも、YOMIURI WEEKLY とか、月刊現代とか。

 出版社や新聞社と言うのは、大本では、ライター魂である『ペンは剣よりも、つよし』を信じていて、守る方でしょう。だから、単に儲けが少ないといって、こういう系統の雑誌を廃棄してよいものだろうか。芸能人の私生活に触れるわけでもないから、儲からないのは、推定できます。

 それに、後発系のムックスタイルの雑誌が、若者に好まれていて、活字の多い系統の雑誌は読まれなくなっているのも推察できます。だけど、大新聞社、または、大出版社の矜持にかけても、これらの、儲からない・・・・・・・・けれど、社会の木鐸となりうる雑誌は残しておくべきではないでしょうか。

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 日本は会議の多い国です。こんな重要な決議は、会議、会議の上で決定をされなくてはならないのに、あわただしく、しかも、新聞社系、出版社系を問わず、廃刊が相次ぎました。おかしいですね。非常におかしいです。何か大きな裏側の力が働いたような気がします。

 これは、読売新聞+日経新聞+朝日新聞が連携して、「あらたにす」と言うウエブニュースをはじめたとき以来の、言論の危機だと感じます。

 「あらたにす」は幸いにして、「大東亜共栄圏時代の再現である。国の中での言論一致と言うか、一括体制は非常に危ない」と書いた私のメルマガが主因でもないでしょうが、一応火種が収まっています。

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 しかも、私の観察するところ、講談社は、大変割を食っています。気の毒なほどです。この間、赤報隊に関する誤報で、週刊新潮がミソをつけました。だけど、あれは、週刊新潮が手早く、謝罪をしたせいで、責任追及をされていませんし、新潮社は村上春樹氏の、1Q 84が上下巻で大当たりをして、日が当たっているので、(また、文庫での、太宰治とか、小林多喜二の復活等もあって)気の毒な感じがしませんが、講談社は、非常に気の毒な感じがします。

 特にめちゃくちゃだったのは、草薙厚子氏に関連する、『奈良の少年犯罪事件に関する裁判』です。しかも訴えられたのは、ライター自身ではなくて、間接的にも精神科医です。これは本当に気がめいる裁判です。だって、ライターとは覚悟の上の存在です。そして、編集者も一種の覚悟を持ってライターを保護しているでしょう。しかし、精神科医は、それらの範疇に含まれません。

 精神科医を守るのは、あの裁判では唯一、弁護士だったでしょう。でも、力が弱い人なのか、あの精神科医は、天下のさらし者になってしまいました。根っこのところで、・・・・・気の毒で、力のない少年を守りたいという善意があった・・・・・のにです。

 私は草薙厚子氏と言う存在を詳しく知りません。そして、問題の本も読んではいません。昔、装丁がきれいだと、メルマガの世界で言ったきりです。買うのも読むのも他のものに優先権があったからです。

 だけど、彼女の発言も面妖です。『精神科医を本当に守ろうと思うのなら、もっと事前に、<<<取材をしない>>>とか、<<<大衆的な抗議運動を起こす>>>とか、いろいろ、対処の方法があったろうに、どうしたの? そういうことを何もしないでいて、ばっちしお化粧をして、きれいなおべべを着て裁判に傍聴をして、格好のいいことばっかり言って』と思いますね。そういう点は、度し難いというか、理解がしがたいところです。ご自分の本当の、お子さんはいないのかなあ。お子さんがあると、ああいう態度は取れないでしょう。子どもは真率であり、虚偽を見抜くので、きっと、母としての草なぎ厚子さんを批判しますよ。

 もっとも不思議なのは、裁判が、急展開しすぎだったことです。

 言論の弾圧に関する裁判は、普通はというか、昔は、ものすごく時間が掛かったはずです。家永三郎氏の、教科書裁判など、数十年(?)にわたったはずです。それが、草薙さんの本の場合、あっという間に終わりました。どういうことなんだろう・・・・・・という疑問を、深く抱きます。

 一方で講談社を襲撃したビートたけし氏は日の出の勢いです。カンヌ映画祭でのグランプリ、に引き続いて、主要なテレビ局で次々とゴールデンアワーでの番組を持ち、政治家をおちょくりぬくような番組の司会も果たしている。政治を真面目なものではなくしてしまった張本人でもあります。しかも、各・雑誌でも次から次へと企画が立ち上がり、収入の面では、大もうけが出来ているでしょう。

 でもね、よく考えると、普通なら、相当な長期に謹慎をしなければならないような事件を起こした人です。でも、数年のうちに、それは、マネーロンダリングをされ、これほど、作られた(?)人気が、今はある。どうして? ほとんどの人が見ないであろうような彼の映画のDVD リリース(発売)が、新聞の一面全部を使って宣伝をされる・・・・・それもなぜ?

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 その点に関して、私自身は既に答えを得ています。だけど、今日は書きません。

 そして、『言論の自由は、今の日本では、非常に損なわれている』と感じています。

 私のようなとるに足らぬ小さな存在でも、言論の自由は間接的な形で奪われています。一例を挙げれば、今日(09-6-30)の午後二時にレンタルDVDを見ようとしたら、観られないのです。さまざまな警告がこのパソコン内に現れました。で、その後、事務センターの貸しパソコンで見たら、もちろん、開きましたよ。DVDの方にはなんら問題はなく、問題は、私が使っているパソコンに、最近入れられたワームにあるのでしょう。

 この理由はこの間、草なぎ剛君主演の『ホテルビーナス』に触れたからでしょう。それが、間接的に、<<<このパソコンへ攻撃をし続けている>>>推定加害者を怒らせた、または、怖れさせたので、「おまえには、次のDVDを、開かせてやらないぞ」というわけです。

 そういう風に『主因者(普通の言葉で言えば、加害者)がわからない<間接的な>形で、自由に書く事を、妨害をされている』と、ひしひしと感じています。
              2009年7月1日          雨宮 舜
コメント
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