雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

お雑煮

2015-01-01 15:10:20 | 願い
明けました!
おめでとうございます。

新たな年明けとともに、
いつもお世話になっている近所の神社さんに初詣に行ってきました。
初詣に関してはこちらの記事でドゾドゾ
かがり火が綺麗でした(^^)
感謝感謝なのです。



実は昨年のクリスマスぐらいからちょっと思っていたことがあって、
それは、なんとなく毎年毎年確実に
「ソレ感」が薄まっている様な感じがしていたこと。
「ソレ感」というのはクリスマス感とか年末感とか年始感とか、
街の景色や空気から感じるそんな「感じ」のこと。
年齢に伴う「慣れ」という部分などではなくて、
そんなものを差し引いても残り感じてしまうようなもの。

もう長く続いている景気低迷の中で、
企業や商店が無駄な宣伝広告費を使わなくなったせいなのか。
そんなモノに踊らされなくなった消費者動向に
毎年磨き上げられた結果生まれている街やメディアの空気感なのか。
個人個人も無駄な金使いや消費をしなくなったという空気感なのか。
昨年の末から今年にかけては、
僕はそんな社会の雰囲気を強く感じながら過ごしていました。

そんな年末年始。
他にもいくつか感心してしまったことがありまして。
その一つが「今年の漢字」。
選び方や方法が良いのか?どうなのか?
僕からすると毎年

「ピッタリやなぁ。見事やなぁ......」

と感心してしまう文字が選ばれているような気がします。
2014年は「税」だったようで......



昨年末にちょっと訪れた京都、清水寺で撮った写真ですが、
話題性の高い出来事が立て続いていた昨年の中で、
途中からちょっと薄まりつつあったモノと思ってもいたので......
とても大事な文字を掘り起こしてくれたなぁ......
などと感心をしてしまいました。



もう一つ。
年末に感心してしまったのがSF映画
「インターステラー=INTERSTELLAR」
2001年宇宙の旅」や「コンタクト」と言った
ハードコア系SF映画のライン上にある作品だと思いますが、
現代物理学に沿って描かれた物語と、
その映像クオリティの高さには感服してしまいました。

物理学の知識があるか無いかで
楽しみ方がだいぶ変わる作品かもしれませんが、
「ワームホール」や「ブラックホール」「特異点」に関しての
理論的で具体的な映像化などには
物理好きな人々にも少々斬新なものであったハズ。
この作品の監督
「クリストファー・ノーラン=Christopher Nolan」
さんには毎度ヤラレッぱなしで。。
ハリウッド映画なのにヨーロッパ映画的な重みや深さみたいなものが
どの作品にも溢れていて、この監督さんは本当にすごいっす。
大好きっす。

昨年の映画界は、
他にも思いもよらず素晴らしい作品が多かったようにも感じていて。
IT技術の進化がもたらした「一億総クリエーターの時代」で、
誇りある「真のクリエイティブ」を感じさせてもらえる作品が
とても多かったように思います。

内田氏がポップだったので
本質が少し伝わりきらなかったように思えていますが、
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー = Guardians of the Galaxy」
もそんな印象的な作品の一つ。
期待しないで見に行ってみると実はとんでもなくハイスペック!
な映像と物語。
この映画で上げられたハードルを次期「スター・ウォーズ」は
果たして超えられるのだろうか?
そんな心配をしてしまうくらいの圧倒的な迫力とクオリティを持つ
3D作品でした。

単館系では「アクト・オブ・キリング」なんていう
トンデモナイ作品もありました。
この映画に至ってはもう

「技術なんてアイデアと才能さえあれば何も要らないんじゃないの?」

なんて、
ちょっと次元の違うレベルにまで感慨が及んでしまう作品でした。
映画の宣伝コピーは

「あなたが行った虐殺を、もう一度演じてみませんか?」

で、そのドキュメンタリーとしての真のリアリティは嫌悪感すら生み、
背筋が凍るくらいの重さ。
インドネシアという国の知らなかった衝撃的な歴史や、
インドネシアだけに留まらない人間社会全体が持つ危うさ。
そんなこともしっかりと頭に植えつけられました。
そんな「危うさ」はエンドロールに出てくる出演者や
関係者スタッフのクレジットのほとんどを、身の危険を考慮し
「ANONYMOUS=アノニマス=匿名」
としてしまうくらいのもであって。
数多見てきた映画の中でもこんなエンドロールは初めて!見ました。
映画冒頭に印象的に映されるフランスの哲学者ヴォルテールの言葉

「殺人は許されない。
殺した者は罰せられる。
鼓笛を鳴らして大勢を殺す場合を除いて」

にしても、
映画終盤頃には見る者にとても重々しくのしかかってきます。
僕には忘れ得ない作品となりました。



2015年。
テレビでは元旦早々から
「スター・ウォーズ・イヤー」
なんていう年末公開予定!
の映画のCMが計ったように流れていましたが。
上記した「一億総クリエーターの時代」というのは、
別の言い方をすれば「一億総評論家の時代」とも言えて。
そんな時代で突出した評価を受けたり、
お金を集められる作品というのは、
これまで以上に凄いものになっていくのだろうとも思います。
前時代的ニュアンスをベースに語られる
「クリエイティブ」という言葉や作品は、
最早「フリー」とされる領域に置かれているように思いますし。

「自分でも作れるし......」

という価値観の中に含まれてしまうのだとも思います。
なので、映画にしても音楽にしても、
ゲームやアプリ、写真や雑誌、小説に至る迄も、
まがりなりにも金銭をいただく「プロ」とされる領域においては、
そんな価値観やフリーなるモノとを相手にしながら、
アイデアも含めてそのレベルを常に凌駕していかないと
「ヒット」と言われるステージには
まったく上がれない時代なのだと思います。

そもそもヒットという言葉の概念も強い覚悟
自己否定を持って入れ替えなければいけないのだと思います。

もはやクリエーターという言葉や職種自体が
あまり価値のないモノになっているのでしょうか。
その厳然たる事実を受け入れていない人には
とても厳しい時代なのだとも思えます。



「真のクリエイティブとは何か?」



制作者やクリエーターが世に作品を送り出す時、
これまでになく深く、
数多い物差しで世の中に測られていく時代。



楽しみも多く、怖さも大きい。
そんな時代。



先ずは
「怖さを飲み込まないとなぁ......」
と、
「お雑煮がいいなぁ......」
と、
そんな気持ちを新たにしている年始なのでございます。(^^)


にほんブログ村 その他日記ブログ 日々のできごとへ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リンクバナー