あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

遅筆堂氏の早過ぎる死。

2010-04-12 22:37:14 | 日記・エッセイ・コラム

十二人の手紙 (中公文庫) 十二人の手紙 (中公文庫)
価格:¥ 740(税込)
発売日:2009-01
劇作家の井上ひさし氏が亡くなられました。

両親が東北出身者の私は、井上ひさし氏、と聞いて連想するのは『吉里吉里人』。

でも、舞台は見ていないし『ひょっこりひょうたん島』はよく知らないし、持っている氏の著書は上記のこの一冊のみ。

ほとんど存じ上げない、といってもいいくらいです。

(もっともさすがにテレビドラマになったものは、いくつか観ているようでした)

けれど、現役で書き続けていられた方の急逝は、心残りだったろうなとか、少しもの悲しい気持ちになるものですね。

それと、また、ちょっとふわっとした話をしてしまうのですけれど。

これ、かなりあやしい話なので、眉に唾をつけて聞いて下さい。

井上氏は高校時代(?)文芸部に入ったのですが、それが、驚くほど体育会系な硬派文芸部で、怖い先輩に凄くしごかれたとか。

文学青年だけどヤワじゃねーぜ的な、がっつり怖いその先輩、私の頼りない記憶では、菅原文太氏ではなかったかと……。

もっとも、私自分でネットで何かを調べるときは、“この情報信用できるのかな”とよく思ったりするのですが、自分の情報は極めてあやしいんで申し訳ないです

でも、情報源はなんだったのか自分でも忘れ果ててしまったのですが、どなたか、あ、知ってるよ、とか、いや、それは違うよ、とか言ってもらって、もう一度記憶を呼び戻したい気分もあり。

だいぶ話がそれました。遅筆で知られた井上氏は、私のなかではほんのりとユーモラスな方であり、そうして、本当はこのうえなく繊細な方ではないかとも思っていました。

ほんの少し歪んだ、でもそれが味になっている和ガラスの鉢みたいな。

ご冥福をお祈りいたします。

コメント (4)
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気になったのですが……。

2010-04-11 23:55:07 | テレビ番組
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今日、いいとも増刊号を昼前にぼおっと見ていました。
すると、名画のタイトルを当てるコーナーの後、出演者の方たちが雑談をしていました。
その中での二つの話題がちょっと気になったのです。

ひとつはゴッホのこと。ロンブーの敦氏が話していました。
彼は、ゴッホの死ぬ前の絵を観た、と言っていました。
それは教会の絵だったと。
でも、私の記憶だと、ゴッホの絶筆は麦畑の上に烏が飛ぶ風景の絵ではなかったかと……黒澤明の映画『夢』にも出てきた絵です。
私の勘違いだったのかな……。(それに、敦氏は絶筆とは言っていないし)でも、これは調べることができると思うのです。
けど、もうひとつの方は、ちょっと難題。劇団ひとり氏が話していたエピソードです。
ピカソが、レストランで支払いのお金が足りなかったとき、メニューにサインしてその代わりにしたと。
でも、たしかピカソは、自分のためにしたことでは無かったのではと。
私の記憶ではこうです。ある小金持ち(アメリカ人?)がある若い女優さんの気を引きたくて、彼女や、ピカソを含めた何人かの仲間とともに高級レストランで豪華に会食をしたのでしたが、その代金たるや、ちょっとお金を持っているはずのその男にとっても、顔色を失わせるものだったのです。
男が真っ青になったのは、女優さん以外みんな気づきました。で、ピカソが機転を利かせて、メニュー(だったかな?)に自分のサインを書きいれ、店に“代金は結構でございます”と言わせ、男の窮地を救ったのではなかったかと。
その話を聞いたとき、私は、“ピカソって、天才だけど女性を次々に不幸にする女ったらし、って思ってたけど、けっこう男気あるんだな”と失礼なことを思いました。
けど、何で聞いたのか、あるいは読んだのか、自分の記憶が正しいのか否か、それさえもよく分からない……。しかもこれは、何で調べたらいいのかも分からない。
歳とともに、記憶が曖昧になってしまうのはいささか切なく、なおかつ心にひっかかった出来事でした。
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内食グッズ、ちょっと欲しいけれど……。

2010-04-11 00:10:17 | テレビ番組

今回のスマステーションの特集は、春の内食グッズ特集でした。

前回の内食グッズ特集もかなり食いついてしまったので、『わが家の歴史』のあと途中からですが観ました。

前々から気になっていて、「欲しい!でも、高い……」と思っていたのはスープメーカー。

やっぱり高価だった……

あと、最近気になっているのはこれですね。

くるりんアイスクリン ブルー くるりんアイスクリン ブルー
価格:¥ 7,140(税込)
発売日:2008-07-03

放送をご覧になった方はお分かりかと思いますが、これ、15分かき混ぜるんですよね。

けっこう大変。これはクッキングトイですが、普通の(?)キッチングッズでもっと手軽なのあります。

でも、大変さがけっこういいのかなぁ……、と。

15分必死にかき回してなるべくカロリー消費して、その後摂取する分をなるべくチャラにしたいというセコイ考え。

それに、母が何年か前、一時ジェラートがマイブームだったことがあって、作ってあげたい気持ちもあり。

でも、フードプロセッサーを持っているので、凍らせたフルーツと生クリームとかで作れるのでは?という気がしないでもないです

レビューなど見て、悩む日々です。

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桜の頃

2010-04-09 21:58:07 | 日記・エッセイ・コラム

桜の頃
桜が満開となりました。

周りのみんなの話題も自然に桜のことが多くなって、少し浮き立つ季節です。

私は少女の頃は、桜よりも梅の方が好きでした。

まだ冷たい空気の中に凛と開く健気さと、芳香に惹かれて、皆はなんであんなにも花見だ桜だと騒ぐのかな、と思っていました。

けれど、歳を重ねてくるとなぜか、桜に惹かれるようになるんですね。

あの、あっという間に咲いて、ぱっと散るはかなさに、何となく人生を連想するんですかね。

それに以前、夜桜を友達と見たのですが、寒かったけれど本当に満開で、その時初めて、桜の芳香を感じたのです。

満開の花の中でやっと感じる、微かな香りでした。

私の中では、桜は華やかな花ではなく、ひそやかな花です。

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続きが気になる!なくしてしまった本。

2010-04-08 23:18:01 | 本(ホラー・サスペンス)
愛しいひとの眠る間に (新潮文庫)
価格:¥ 660(税込)
発売日:1990-10

長年の謎ついでに、なくしてしまった本の話を。

私は、そうでなくても部屋が本の樹海化しているので、よく本を見失うのですが、そうでなくともふと本をなくしてしまうことはあることではないかと思います。

そしてそれが読みかけだったりすると、続きが非常に気になるんですよね。

そういう、心にひっかかっている本が、私は2冊ほどあります。

そのうち1冊が、上記のメアリ・ヒギンズ・クラークのサスペンス。

私が覚えているファーストシーンは、こんな感じでした。

ある人物(名前も特徴も伏せられている)が、完全犯罪を計画するのです。そうして、やり遂げて家に帰ってほっとしたとき、ふと、自分がささいな、けれど命取りになりかねないミスを犯したこと、そうして、それに気づく人間が1人はいる、ということに思い当るのです。

そこから場面はかわりまして、初老の父と、30くらいの娘のシーンになります。

父は非常に緊張しています。恐怖していると言ってもいい。なぜかというと、彼はかつて警官で、彼が逮捕した凶悪犯が、近く保釈されるからです。

彼は逆恨みした犯人に妻を殺され、そうして自分の手で逮捕して刑に服させたわけですが、その男が改心したとは思ってなくて、今度は娘が狙われるのではないかと心配しているのです。

そうして、事件当時の20年前は自分はタフな警察官だったけれど、今は老い始めている。今の自分に、娘が守れるか……?とも思うわけですね。

娘は、「私はもう大人よ。自分の身ぐらい、自分で守れるわ」と気丈に言うのですが……。

私はそこまで読んで、“なるほど、最初の犯人が自分の犯罪に気づく唯一の人物、と思っているのもこの女性なんだな。このひとは二人の犯人に狙われるわけだ”と思い、当然続きが気になったわけですが、読まないまま紛失してしまったのです。

(約10年が経過してますので、私の記憶もあやふやで、もしかしてあらすじ違っているかもですが)

もうひとつは、『恐怖の誕生日パーティー』という本で、これもサスペンスです。

夫の誕生日にサプライズパーティーを計画した妻が、夫の大学時代の友人などをこっそり招こうとしますが、夫の出身大学の同期の人間に彼を知るものは無く、夫の過去はすべて虚偽だったと分かる。では、夫という人間はほんとうは誰?!……という出だしでしたが、これもなくしてしまい心にひっかかったまま。

もういちど買い直すべき?ずーっと、ひきずってる本なのでした。

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