あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

うれしい一冊 その2

2009-12-25 23:43:42 | 本(料理の本)

バルサの食卓 (新潮文庫) バルサの食卓 (新潮文庫)
価格:¥ 580(税込)
発売日:2009-07-28
これは、前回の記事に書いたのとはまた別の友達が、クリスマスにプレゼントしてくれたもの。これも、前々から欲しいな、と思っていた本だったので、本当にびっくりしました。

上橋菜穂子氏の守人シリーズ、大好きな本です。そして、読んだ方ならたいていそう思うんじゃないかと想像するのですが、出てくる食べ物がみな、本当に美味しそうですよね。

何かを食べるシーンは、入れると生活感が出るのだけれど、うまく使わないと中だるみしたりして、分量とタイミングが難しいものです。

けれど上橋氏の作品はそこ自体が魅力になっているし、忘れがたいムードを持ったシーンも少なくない。

そうして、単純に、“これ、食べてみたい!”と思うのですよね。

その料理が、実作されていて、レシピも書いてある本当に嬉しい本。

もちろん写真入りで、眺めるだけで楽しいのです。

ラインナップは、『ガッツリいきたい』という章があるくらいだし、主人公が女用心棒バルサのせいか、ガッツリした肉メニューが多い。色も茶色が中心です。

でも結構作りたくなるものもあって、私が気になったのは、《ノギ屋の弁当風鳥飯》と《タンダの山菜鍋》。(読んでいくうち分かったが、これは人気メニューらしい)

作品の一節も引用してあって、料理とともに味わえるのも嬉しい。

冬の休みに、ゆっくり読んでいきたいです。

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うれしい一冊 その1

2009-12-25 23:07:59 | アニメ・コミック・ゲーム

聖☆おにいさん 1 (モーニングKC) 聖☆おにいさん 1 (モーニングKC)
価格:¥ 580(税込)
発売日:2008-01-23
全世界的にクリスマスですね。

クリスマスのこの時期、学生時代など、友達同士でプレゼント交換なんかしませんでしたか?

わたくし実は、いまだにやっているのです

それが一年の締めくくりの大切なイベントで、贈るのも戴いたのも嬉しいのですが、今回特に、嬉しいことがありました。

それは、前々から読んでみたいな、と思っていた本を戴いたこと。

そしてそれが、この『聖☆おにいさん』。

ギャグコミックス、というところが自分でも可笑しいですが思えば今の時期に合っているかも。

でも、ほんとうに、よく私が興味持ってるもの分かったな~、とちょっとびっくりしてしまいました。

願わくは、私の方のプレゼントも、喜んでいただけたらいいのだけれど……

さて、このコミックスですが、有名なので説明の必要はないかもしれませんが、一応サクッと言いますと、ブッダとイエスが東京・立川でアパートをシェアし、下界のバカンスを楽しむゆるゆるとした日常を描いたコメディなのです。

なぜこんな設定を思いついたんだろう、神のお告げ……?なんて思わず思ってしまいますが、やはり面白かったです。

爆発的に可笑しいわけじゃないのだけれど、なんかじわじわくるというか……。

それに一度読んでも、また繰り返し読みたくなる不思議なパワーが……

イエスが一日一万ヒットを誇る人気ブロガーだったり、ブッダが手塚治虫氏の『ブッダ』にハマっちゃったり……。ホントになんともいえずじわーっと、可笑しいのです。

彼らの日常を見ていると、下界のこの世界も、けっこう捨てたものじゃないように思えてくるのが不思議です

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早くも解決!

2009-12-25 22:18:44 | 日記・エッセイ・コラム

前回書いた記事で、“花に嵐のたとえもあるぞ。さよならだけが人生だ”という漢詩の全体を知りたい、と書きました。

けれど、内心反応があるとは思っていなかったのです。

それが、シンさんにお教えいただきまして、記事の間違いも指摘していただきまして(ほんとうにスミマセンでした)助かったし、ありがたかったです。

で、読んで分かったのですが(コメント欄にシンさんが引用して下さった詩があります)訳された方は私、読んだことがありました。思い出しました。

けれど、元の漢詩は、はじめて出会いました。

嬉しかった。いい詩ですね。有名な部分だけでもいいのですけれど、やはり全体を見ると、しみじみとした人生の味があります。

『花男』で引用されたシーンの意味も、何となくこれで分かりました。

そうして、嘘情報を修正できたのが何より良かった。

でも、盗人猛々しいですが記憶をたよりに曖昧情報で書いていることがけっこうあるのでこれからも間違いあるかも……ご指摘ください

漢詩は、なんとなく好きで、高校の時、『漢詩を読む』のラジオを、ベッドで聴いたりしていました。

訳詩を解説した後、最後に中国語で読むんですよね。意味や言葉は解らないけど、音だけで聴くと、韻が踏んであるのが実感できて、気持ちが良かった。

とくにメモもとらず、その頃ラジオで聴き取ったり、本でなにげなく見た一節など、言葉の断片が今も少し、頭の中に残っています。

でもこれも、間違い多いのだろうな……。

 《我は北斗の星にして、千歳揺るがぬものなれど、

  君が心のあまつ日や 朝(あした)は東夜は西に》

 《昔去りし時雪 花のごとくなりしが、

  今帰りし時花 雪のごとし》

とか……。時期柄ふっと思い出したのは、

 《猛虎一声 山月寒し》

なんて一節。“七歩の才”の詩も、全文が読んでみたい……。

なんて、なんとなく、また少し、漢詩の本を手に取ってみたくなりました。

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はっとした一節。

2009-12-25 00:14:13 | テレビ番組

もう昨日の夜になりますが、ゴチバトルを見た後、(途中から)『花より男子 劇場版』がテレビ放映されているのをダラッと観ていました。

するとラスト近くで、小栗旬くん演じる花沢類くんが、気になるセリフを口走っていました。

 《花に嵐のたとえもあるぞ。さよならだけが人生だ。》

私が知っているのは“花に嵐のたとえもあるさ”なのですが、どちらにしろ、これは私の記憶では、井上靖氏が漢詩を意訳したものではなかったかと思います。

(シンさんの指摘で、井伏鱒二氏の訳だということがわかりました大変失礼しました詳しいことはコメント欄をご覧ください)

でも、たぶんこれは結びの二行で、おそらくあと二行くらいはあるのではないかと思ってしまうのですが。

全部をご存知の方、いらっしゃるでしょうか。考え出すと気になります。

(もとの漢詩の方も、出来たら知りたいですが、題名が分からない)

よく引用されるだけあって、ちょっと意味深な、しみじみとくる言葉ですよね。

けれど、これを呟いた類くんの真意は……?

そっちもちょっと、気になります。

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サンタクロースという仕事

2009-12-24 23:55:46 | 本(エッセイ・ノンフィクション他)

サンタクロース、ライフ。 サンタクロース、ライフ。
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2002-11
グリーンランド国際サンタクロース協会、なる組織があることをご存知でしたか?

私は、知りませんでした。この本を読むまでは。

その、“グリーンランド国際サンタクロース協会”の公認サンタクロースが、日本には一人だけいます。(この本が書かれた時点での情報)

それが、この本の作者の、パラダイス山元氏。

本職は(たぶん)ミュージシャン。ラテン音楽のプレイヤーで、オレンジレンジの楽曲に、“うー、ハッ”という掛け声とともに参加していたのを覚えている方もいるかも。

また、『マン盆栽』という風変わりな盆栽(盆栽をそのまま大きな木に見立てて、フィギュアなどが配置してある)の造り手としても知られています。

その山元氏が、自分のもう一つの顔である、サンタクロースとしてのさまざまなエピソードを綴ったのがこの本。

写真も豊富な愉快なエッセイで、サンタクロースについてのあれこれを教えてくれます。

『なぜ赤い?サンタクロースの衣装』なんて章は、思わず“へぇ~”と言いたくなるようなうんちくもあり。

一方、サンタクロースの仕事についての章では、幼稚園などへの訪問やツリーの点灯式のようなイベントへの参加など、知らなかった色々な仕事があるんだな、と感心したり。

そうして、『サンタクロースが悲しくなる時』の章。せっかくのクリスマスにお家に帰れなくて、病院で過ごさなければならない子どもたちのところへ、サンタクロースはなるべく出掛けていくそうです。

そこで、「サンタさん、プレゼントはいいから、早くお家に帰らせて」と言われたエピソードなどは、サンタさんならずとも、ほろっとしてしまうのでした。

どうか、よいクリスマスを過ごされますよう……。

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