元ちとせ@中野

ステージがまだ暗い中、ズンチャッズンチャッ演奏が入っていて、不意に中央の奥から、白い衣装の元ちとせが出て来ました。それからステージは明るくなりました。
演奏は、キーボード、ベース、ドラム、パーカッション、ギター、バイオリン、女性コーラス。

緩やかな振り付けでした。穏やかな波のような手の動きを、よくしていました。まさに南洋的な、振り付けというより舞いですね。もちろん歌の良さ…単に歌声とは言い難く、素晴らしい楽器と言ったほうが良さそうで、スタートから3曲ほどにして既に、これは期待以上に魅せる、来る価値はあったと思わせられました。

みなさんこんばんはーっと深々とお辞儀。短く挨拶して、また歌をノンストップで、拍手の間隙もなく繋げる。その舞いまで含めると、本当に目を離す暇がない。
観客は、社会人全般って感じ。年配が多めで、男女は半々じゃないでしょうか。かなり落ち着いた雰囲気でした。

目を離す暇がないと言いつつ、キーボードの演奏のみで歌うバラードというかもうレクイエムというか、その辺りでは、良い具合に眠気も覚えました。非常に、歌しれぞれの持ち味に、気分が浸れます。前半は全体として、しっとりした印象でした。

一段落して、2年半ぶりのコンサートツアーだって話や、出演CMとかアルバム製作についてなど。トークは、ごくごく普通ですね。ちーちゃんと言うらしい。
「私の次に可愛い宮崎あおい」とか言って、観客から可愛い可愛い言われて、照れてましたが。

中盤から、お散歩しましょう!とテンポを上げる。テクテク膝を上げて、足踏みしてみせる。1階席の観客の多くは立った。
間奏中にちょっと弾みつつ「誰かに出会わないかなー」と、明らかに思わせぶりな台詞。ビデオカメラをステージに向けつつ山崎まさよしが、向かって左から右に流れて行く。元ちとせは「山さん」と呼んでいた。この曲の後半、山崎まさよしはもう一度、タンバリンを持ってセンター後方に出てました。山崎まさよしの出番はそれでおしまい。

アップのノリに、次第に壮大さが加わり、元ちとせの舞いもまた、それに合わせてスケールアップして行きました。今までで観た中でも、屈指の見応えのあるコンサートになりました。
一歩ずつ、自分を見つめながら歩んで行きます。これからも仲良くしてください。と「ワダツミの木」で、大きな余韻を残して締めた。

アンコールの手拍子が恐ろしくバラバラで統一感なかったな。んなことはどうでも良いですね。
元ちとせは衣装そのままで、バンドのメンバーがオフィシャル着用で。右に左に走り寄って挨拶し、中央で深く一礼。
休養中の奄美での出来事など、ほのぼの系なお話をして、その雰囲気のままゆったりと歌いました。終わったら、メンバーと手を繋いで、何度もお辞儀。退場する時には、飛び上がって投げキッスしてたですね。
ダブルアンコール。走って跳ねて出て来た。パーカッションとギターのみの演奏で、ますますゆったりと。
本当に本当にありがとうございました、オヤスミーッて言葉で、本当におしまい。
  
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