アメコミとラーメン

若くてもリーダーはリーダーなCYCLOPS、All New X-MEN



ここ2、3ヶ月のAll New X-MEN (“ANX”) は面白いな。毎月楽しみだ。今回は、先々月届いた14号と先月届いた15号についてレビュー。

筋書きと画は、いつものコンビ、Dennis HopelessとMark Bagley。添付画像のANX14号の表紙もBagleyによるもの。実は15号の表紙の方がある意味面白いのだが、デザインで14号に決定。

いつものように、粗筋を。14号の主人公は、若きCYCLOPS。Toadに徹底的に痛めつけられた体は癒えていない。研究室に引きこもり気味のBEASTが、一瞬部屋から出てきたが、彼が何かを隠していることを察し、CYCLOPSは彼を調べることにした。15号でBEASTが魔術を科学的に操り魔界の扉を開いてしまったことが判明。その扉は閉じられたはずであったが、魔界から到着した魔物の数はBEASTが把握していた以上だった。

今回も気に入ったシーンや台詞を順不同で書いていく。まずは、前回のANXのレビューでも書いたCYCLOPSのしっかりさん振り。上記の通りいつもと違うBEASTの素振りを見逃さない。そんな彼の一言、”Mysteries are made to be solved.”。但し、BEASTの防御にはかなわない。そして、その結果負けを素直に認めるところも良いかな。

今回はテレビゲームっぽい話の進め方が凝っているかな。レベルいくつで、エネルギーがどれくらい残っているかが物語の進行の度に表示されている。

“But these are days of future past. Privacy is dead.” このCYCLOPSの台詞も面白い。まずは、X-MENの名作の題名を使っている。そして、SNSがあまりにも普及し、(アメリカであればなおさら)尊重されるべきはずのプライバシーすら薄っぺらい現代を皮肉っている。若きCYCLOPSは過去から来たからこそ、効果的でもある。作者Hopeless憎いね。

前述の15号の表紙で好きだったのが、2015年のミニシリーズInfernoで登場したGoblin Queenの再登場。表紙で出さずに、サプライズ感を演出して欲しかったな。古い記録を見てみたら、ANXの筋書担当Hopelessがこのシリーズの筋書も担当していたことがわかった。Hopelessはこのキャラが気に入っていたんだね。

過去から来たANGELが魔物を指して言った台詞が面白い。”Other than violence they’re totally kinda cute.” 魔物軍団を大した脅威と思っていないことが伺える。ただし、彼はこの魔物軍団を甘く見ていたね。X23が唐オたはずの一つ目の化け物は、再生能力があって再び登場した。

15号でもCYCLOPSの指導力は健在。BEASTと共に蛸足魔物と対戦中、良いタイミングでBEASTに指示を与えている。BEASTのCYCLOPSに対する台詞”Good call.”(的確な指示だ)それに対するCYCLOPSの台詞”It’s what I do.”そう彼はリーダー中のリーダーなんだよね。過去から来た若い彼だとしても。

何か次のシリーズでは、Marvel Girlがリーダーシップを執るみたいなんだけど、なんか違う。このシリーズみたいに、いかにCYCLOPSがリーダーに相応しいかって描いてるのに。

最近聞いたボッドキャストでX-MENの売上が芳しくないとの話があったので、今日Comichronなるサイトを覗いてみた。(下記にリンクあり。)全然ダメだね、Uncannyなんて嘗てのMarvelの稼ぎ頭だったのに、全然ダメだ。本当のCYCLOPSを殺した罰だね。Marvelの制作者よ、悔い改めるべし。
http://www.comichron.com/monthlycomicssales/2016/2016-10.html
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