さまざまなメルマガを購読している中に、英語教材を宣伝しているメルマガがある。
毎日のようにメールが届くので時々読んでいるけど、毎回のようにもどかしい思いをする。
書いてある日本語が非常にわかりにくいのだ。
「冠詞を正しく理解し、ネイティブ並の英語を身に付ける」というメルマガ。
執筆者は1974年大阪生まれの男性。英語関係のメルマガを多く発行しているらしい。ネイティブではないけど、英会話には不自由しないレベルらしい。
今回のメールはこうはじまっている。
> 田中聡一郎です。
>
> ワールドカップのテレビ中継が決まりましたが、地上波では
> 全試合は中継しません。
> スカパーで全64試合が中継されます。
> サッカーファンはスカパーで見るものです。
これは、
「来年のワールドカップは日本でもテレビ中継されることが決まりました。しかし、地上波放送では全ての試合が中継されるわけではありません」
「衛星放送のスカパーでは全ての試合が中継されます。サッカーファンはスカパーで見るのが普通でしょう」
というような意味だろう。
彼の文章は「何が」「何を」「何に」というような細かいところを説明していないので、全く背景を知らない人には意味が読み取りにくい。
本人には言いたいことがよくわかっているのだろうけど、もう少し表現を考えてもらわないと人に伝わらないこともあるだろう。
さらに文章はこう続く。
> あと以下の教材の特価が今日で終わりということです。
> ネイティブから英語で英文法を学ぶこともできるものです。
>↓
> ●TOEIC-短期スコアアップ講座
> http://www.infotop.jp/click.php?aid=23104&iid=34675
上記の文はどう読み取ればいいのだろう。
「また、下記にリンクした教材の特売期間が本日で終了となります」
「ネイティブの人から英語だけで英文法を学ぶことも可能なのです」
「インフォトップで売っている情報商材を買えば私にアフィリエイト収入が入ります」
というような意味なのだろうか。
語彙の少ない人は「あと何々が~」と書くことが多いけど、プロのライターや記者はそのような書き方はしない。
「さらに何々が~」とか「それから~」とか「また~」などを使う。
さらに文章は続く。
> さて、ネイティブらしいセンテンス作りをしています。
> ネイティブらしくするためには、意味を込めることが必要です。
>
> 意味が込められていないセンテンスは、未完成です。
> 英文法も大事ですが、意味も相当大事です。
>
> 意味の方が大事になると言えます。
ここまで来ると読解は困難だ。
最大限に想像力を働かせてみよう。
「教材では、ネイティブらしい英語のセンテンス作りが学べます」
「ネイティブの英語のように表現するには、センテンスに意味を持たせる必要があります」
「意味が含まれていないセンテンスは、英文として完成していません」
「英文法も大事ですが、英文の示す意味もかなり大事なのです」
> センテンス作りですが、まずは基本形から始めます。
> 基本形に色々と具体的な説明を加えて行くのです。
>
> 漠然としていると何にもなりません。
> 漠然としないで、細かいところまで伝えるのが英語です。
>
> 曖昧にしてはなりません。
もうここまで読んで、彼が言おうとしていることを推測することが面倒になってしまった。
漠然としていて曖昧で、何を言おうとしているか理解しにくい。
これは、文章力とか表現力のセンスの問題ではなく、誠実さの問題ではないだろうか。
他の人が読んで誤解することがないように、わかりやすい記述を心がければ、主語と述語がはっきりとわかるように書こうとする。
形容詞がどこにかかるのかわからないような、あやふやな表現は避けようとする。
ぼくだって全然文章力はないけど、そういったことは気に留めている。下手な表現だけど、こつこつ書いているうちに少しはましになるのではないかと考えながら書いたり校正したりしている。
それにしても、日本語がいいかげんでも、英語ができれば進学でも就職でも有利になるんだろうなと思う。
ある有名ミッション系大学の名誉教授は、「帰国子女が入学してくることが多かったけど、日本語も英語も中途半端な人が少なくなかった」と話していた。
中途半端でも英語ができれば、入学試験や入社試験で高得点を取ることが可能だ。
平凡な人でも、有名大学や有名企業に進むことができるかもしれない。
中身のない英語しかしゃべれなくても、全然英語ができない人よりは役に立つと判断される場合もあるだろう。
英語は、どんなに頭が良くても時間をかけないと身につかない。
逆に言えば、たいして記憶力がなくても、時間さえかければある程度理解できるようになる。
だから、英語は子どものころからやっておいてもいいのではないかと思う。
頭のいい子は、英語を学んでも国語力をしっかりと身につけることができる。
あまり要領のよくない子は、英語も国語も中途半端になるかもしれない。
だけど、要領のよくない子は、英語を学ばなくても国語は中途半端なままだったかもしれない。
どうせ要領がよくない子どもなら、片言でもいいから英語が話せるようになれば、世界が広がる。道具が増える。
全然英語を使う場面がない田舎でも、インターネットを使えば英語でさまざまな情報を得て、人々と交流することもできる。
凡人こそ、英語をやっておけばつぶしがきく。
要領がわるくても、時間さえかければ理解できるようになるのだから、英語はIQ弱者の見方だ。
ぼくは要領がわるくてしかも時間をかけるのが面倒な人間だったからもうどうしようもないけど、より良い生活をしたい人は、こつこつと語学をがんばることも一つの方法だと思う。
毎日のようにメールが届くので時々読んでいるけど、毎回のようにもどかしい思いをする。
書いてある日本語が非常にわかりにくいのだ。
「冠詞を正しく理解し、ネイティブ並の英語を身に付ける」というメルマガ。
執筆者は1974年大阪生まれの男性。英語関係のメルマガを多く発行しているらしい。ネイティブではないけど、英会話には不自由しないレベルらしい。
今回のメールはこうはじまっている。
> 田中聡一郎です。
>
> ワールドカップのテレビ中継が決まりましたが、地上波では
> 全試合は中継しません。
> スカパーで全64試合が中継されます。
> サッカーファンはスカパーで見るものです。
これは、
「来年のワールドカップは日本でもテレビ中継されることが決まりました。しかし、地上波放送では全ての試合が中継されるわけではありません」
「衛星放送のスカパーでは全ての試合が中継されます。サッカーファンはスカパーで見るのが普通でしょう」
というような意味だろう。
彼の文章は「何が」「何を」「何に」というような細かいところを説明していないので、全く背景を知らない人には意味が読み取りにくい。
本人には言いたいことがよくわかっているのだろうけど、もう少し表現を考えてもらわないと人に伝わらないこともあるだろう。
さらに文章はこう続く。
> あと以下の教材の特価が今日で終わりということです。
> ネイティブから英語で英文法を学ぶこともできるものです。
>↓
> ●TOEIC-短期スコアアップ講座
> http://www.infotop.jp/click.php?aid=23104&iid=34675
上記の文はどう読み取ればいいのだろう。
「また、下記にリンクした教材の特売期間が本日で終了となります」
「ネイティブの人から英語だけで英文法を学ぶことも可能なのです」
「インフォトップで売っている情報商材を買えば私にアフィリエイト収入が入ります」
というような意味なのだろうか。
語彙の少ない人は「あと何々が~」と書くことが多いけど、プロのライターや記者はそのような書き方はしない。
「さらに何々が~」とか「それから~」とか「また~」などを使う。
さらに文章は続く。
> さて、ネイティブらしいセンテンス作りをしています。
> ネイティブらしくするためには、意味を込めることが必要です。
>
> 意味が込められていないセンテンスは、未完成です。
> 英文法も大事ですが、意味も相当大事です。
>
> 意味の方が大事になると言えます。
ここまで来ると読解は困難だ。
最大限に想像力を働かせてみよう。
「教材では、ネイティブらしい英語のセンテンス作りが学べます」
「ネイティブの英語のように表現するには、センテンスに意味を持たせる必要があります」
「意味が含まれていないセンテンスは、英文として完成していません」
「英文法も大事ですが、英文の示す意味もかなり大事なのです」
> センテンス作りですが、まずは基本形から始めます。
> 基本形に色々と具体的な説明を加えて行くのです。
>
> 漠然としていると何にもなりません。
> 漠然としないで、細かいところまで伝えるのが英語です。
>
> 曖昧にしてはなりません。
もうここまで読んで、彼が言おうとしていることを推測することが面倒になってしまった。
漠然としていて曖昧で、何を言おうとしているか理解しにくい。
これは、文章力とか表現力のセンスの問題ではなく、誠実さの問題ではないだろうか。
他の人が読んで誤解することがないように、わかりやすい記述を心がければ、主語と述語がはっきりとわかるように書こうとする。
形容詞がどこにかかるのかわからないような、あやふやな表現は避けようとする。
ぼくだって全然文章力はないけど、そういったことは気に留めている。下手な表現だけど、こつこつ書いているうちに少しはましになるのではないかと考えながら書いたり校正したりしている。
それにしても、日本語がいいかげんでも、英語ができれば進学でも就職でも有利になるんだろうなと思う。
ある有名ミッション系大学の名誉教授は、「帰国子女が入学してくることが多かったけど、日本語も英語も中途半端な人が少なくなかった」と話していた。
中途半端でも英語ができれば、入学試験や入社試験で高得点を取ることが可能だ。
平凡な人でも、有名大学や有名企業に進むことができるかもしれない。
中身のない英語しかしゃべれなくても、全然英語ができない人よりは役に立つと判断される場合もあるだろう。
英語は、どんなに頭が良くても時間をかけないと身につかない。
逆に言えば、たいして記憶力がなくても、時間さえかければある程度理解できるようになる。
だから、英語は子どものころからやっておいてもいいのではないかと思う。
頭のいい子は、英語を学んでも国語力をしっかりと身につけることができる。
あまり要領のよくない子は、英語も国語も中途半端になるかもしれない。
だけど、要領のよくない子は、英語を学ばなくても国語は中途半端なままだったかもしれない。
どうせ要領がよくない子どもなら、片言でもいいから英語が話せるようになれば、世界が広がる。道具が増える。
全然英語を使う場面がない田舎でも、インターネットを使えば英語でさまざまな情報を得て、人々と交流することもできる。
凡人こそ、英語をやっておけばつぶしがきく。
要領がわるくても、時間さえかければ理解できるようになるのだから、英語はIQ弱者の見方だ。
ぼくは要領がわるくてしかも時間をかけるのが面倒な人間だったからもうどうしようもないけど、より良い生活をしたい人は、こつこつと語学をがんばることも一つの方法だと思う。