バンコクでロングステイ始めました!

バンコクロングステイのあれこれを記録代わりに記事にしています。

驚異の赤バス

2024-07-24 20:30:00 | ロングステイ

私は通学にバスを利用している。バンコクの複雑なバス路線を網羅するスグレもののアプリVIA BUSによれば、最寄りの停留所には実に22系統のバスがやって来る。バスを停めるには合図が必要であり、何もしないと通り過ぎてしまう。この辺りは日本と同じだが、日本では手を上もしくは斜め上に上げるのに対し、バンコクでは真横に突き出すところが異なる。

朝、チュラ大に行くには、BTS(高架鉄道)の駅があるサイアムへ出るルートとMRT(地下鉄)の駅があるサムヤーンに出るルートの二つがある。最初のロングステイの時は、サイアムに行く48番のバスを利用していた。このバスは、通称青バスと呼ばれるエアコン完備の最新式電気バスで、料金は20バーツ(90円弱)。エアコンが効きすぎて車内は19-22℃の世界であり、たまに冷えで腹痛を起こすのが璧に瑕と言えよう。便利なのだが、なかなか来ない時もあるので、今月からは出たとこ勝負でサイアムもしくはサムヤーン行きのバスに乗ることにしている。たとえ乗り間違えたとしても、車掌さんに「そこには行かない」と言われて、次のバス停で降ろしてもらえるので、前払い式のワンマンバスにはない安心感がある。

そんな訳で、青バス以外にも、14バーツのエアコン付き旧式バスや8バーツもしくは10バーツと格安だがエアコンのない赤バスを体験することとなった。この赤バスというのが年代物で、昭和の中頃にタイムスリップしたかと錯覚してしまうほどだ。ご覧の通り床は板張りで、しかも継ぎ目の隙間から地面が見える。エンジンは轟音を発し、振動もかなりのもの。停車を知らせる押しボタンは壊れているし、スコールの最中以外は窓は開けっ放しだから、排気ガスが入り放題。よってマスク着用は必須。おまけにドアも開けっ放しで走るから、下手をすると乗客が道路に転げ落ちるのではないかとさえ思う。人間に例えるなら、健康寿命の尽きた後期高齢者を無理やり働かせているようにも見えるが、この高齢者、なかなかどうしてタフで根性がある。よく見ると、さもありなん、HINOという文字の入ったエンブレムが、車体正面に誇らしげに輝いていた。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿