参院予算委員会は8日午前、安倍首相や関係閣僚が出席して集中審議を行った。
与党の自民、公明両党は、川口順子(よりこ)参院環境委員長(自民)への解任決議案の処理を予算委よりも優先すべきだとして集中審議を欠席した。
野党だけによる参院での予算審議は異例で、参院事務局によると初のケースだという。
決議案は、川口氏が中国への出張期間を参院議院運営委員会の許可なく1日延期したことに伴い、環境委が流会となったことに反発した野党7党が、7日に共同提出した。
予算委開会に先立ち、自民、民主両党は国会内で参院国会対策委員長会談を開いた。自民党の脇雅史参院国対委員長は「(決議案が)出された以上、一刻も早く決着を付けるべきだ」と述べ、決議案の採決が行われるまで、国会審議には応じられない考えを示した。