天照ス AMATERASITAL  ~ 言葉は万華鏡 千変万歌す ~

~言葉は万華鏡 鏡面反転で歌遊びする~
まわりうた・回文歌、ともゑうた・巴表裏歌、鏡歌・かがみうた、いろはうた

むらゆきや もくらむきつひ たなひくひ なたひつきむら くもやきゆらむ

2019-08-14 17:00:15 | まわりうた 回文歌




むらゆきや もくらむきつひ たなひくひ なたひつきむら くもやきゆらむ

叢雪や潜らむ吃光 棚引く光 向日月斑 雲夜気揺らむ



























解説


雪に潜り込むような月光を受け吸収してジンワリとした輝きを放っている月光の下の雪景色、上を見ると薄い雲に隠れた月はその大きさの数倍大きく月の光が雲そのものを影と光とをマダラ模様にしてゆっくりと夜気もゆらしながらぼんやりあたりを照らしている。雲ににじむ輝きがまだらにところどころ玉虫色彩雲を感じさせて棚引いている。

猛暑の炎天下に雪景色の歌とか。ことのほかいろいろ出てきます。一瞬でも焔夏を忘れ一時の清涼をお届けできれば。

きつ 【吃▼ 】① すらすら話せないさま。 「吃音」② 食べる。「喫」に同じ。③ 受ける。感受する。 「吃驚・吃相」

ひ なた 【日向▽】〔「日の方」の意〕日の当たっている所。 ↔ ひかげ

月というのは「日向」そのものです。永遠の日向と永遠の日陰を両側に持っている。
月面とは、夜にあって唯一の太陽の陽が当っている日向そのものとなるわけです。
これをひっくりかえして「なたひ」と遊んでみました。
月=夜の日向=昼と逆転して「なたひ」
陰極まった中にある陽は、夜の中の日向=月、と、月=陰が夜の中で逆転して陽と表れている、と、陰と陽の太極図では、陰(闇・夜)の部分にある陽の小〇の景色に重なり思い出しました。本当に、この妙美。妙技。神の箱庭の美しさにうっとりします。
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