兵庫県借地借家人組合本部

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主張 「空き家」問題 有効活用を促進する対策を

2019-08-27 | 日記

          主張 「空き家」問題 

        有効活用を促進する対策を  

主張 「空き家」問題 有効活用を促進する対策を
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-08-24/2019082401_05_1.html

 空き家の急増が止まりません。2018年の住宅・土地統計調査(総務省)では、全国の空き家は84
6万戸でした。約7戸に1戸は空き家という計算です。33年には空き家は約2150万戸となり、「3
戸に1戸」という将来がくると予測する民間調査機関もあります。街のあちこちで空き家や空き地が増え
る「都市のスポンジ化」も顕著です。空き家をこれ以上増やさず、どう活用するかは、街づくりにとって
も大きな課題です。

自治体独自の工夫も

 空き家は、空いている貸家、売りに出している家、別荘、「その他の空き家」に分類されます。一番問
題なのは、放置されたままの「その他の空き家」が増え、347万戸にものぼっていることです。庭木が
生い茂り隣家に迷惑をかける、火事の火元にもなる危険など安全・衛生・景観の上でも解決しなければな
らない問題です。

 空き家が増える理由はいろいろあります。子どもの減少や核家族化などで、親世代の住宅を引き継がな
いといった事例は各地で多く見られます。

 日本弁護士連合会が昨年行った全国の市区町村への実態調査では、空き家が発生する制度上の大きな原
因として自治体が挙げたのは、(1)中古建物よりも新築建物を優遇する税制(2)都市部への人口集中を促す
ような都市政策(3)住宅需要を超えた新築建物の建築を容易にするような税制上の措置―でした。国の政
策や制度を抜本的に見直すことが不可欠です。

 15年5月、「空家対策特別措置法(空き家法)」が施行されました。危険な空き家を自治体が「特定
空家」と認定して解体し、費用を所有者に請求するなどというものです。しかし、こうした行政代執行で
の取り壊しはわずかです。

 解体・除去は資源の浪費でもあり、空き家を有効に活用できるようにすることが重要です。現存する住
宅資源を生かすことを促進し、中古住宅の流通をしやすくできる施策の拡充へ税財政制度の改善などが求
められています。

 「空き家法」では十分対応できないことから独自に条例制定を行って、対応をしている自治体も数多く
あります。空き家の登録を募って、ウェブ上で物件情報を公開して購入者や賃借人を探す「空き家バン
ク」の設置をすすめている自治体もあります。地域の人たちが知恵を出し合い、さまざまな工夫をして、
空き家を利活用する例も生まれています。地元の要望にそった改修をして高齢者から子どもまでが気軽に
使えることができる「居場所」につくりかえる、あるいはシニアハウスとして再生させるなどです。こう
した“点”の取り組みが、“面”的な流れになるか、注目されます。

“二極化”をただし

 空き家問題の大本には、首都圏への人口の集中と地方の衰退などの“二極化”があります。多くの空き
家がすでに生まれているのに、税制・金融面での優遇措置があるため年間100万戸近い新築住宅が建設
されています。東京など大都市では都市再開発と一体となったタワーマンション建設が盛んに行われてい
ます。

 日本に比べて空き家率の低いヨーロッパ諸国では住宅新築ではなくリフォームにシフトしています。住
宅政策の根本的な転換をはかることが必要です。


シングルマザーのための「シェアハウス」 古い長屋が…助けあえる空気感に

2019-08-18 | 日記

      シングルマザーのための「シェアハウス」 

        古い長屋が…助けあえる空気感に 

【特集】シングルマザーのための「シェアハウス」 古い長屋が…助けあえる空気感に
https://www.ktv.jp/runner/backnumber/201908062.html

『病気でも休めない』
『仕事に集中できない』
『子供を一人にしてしまう』
これらは、仕事に育児に、全て一人でこなすシングルマザーの悩みです。
様々な悩みを抱えて生きる母と子のために、大阪に1軒のシェアハウスが作られました。
そこでの生活と、シングルマザーの思いに密着しました。

古い長屋を「シェアハウス」に

去年5月、長らく誰も住んでいない長屋に子どもたちの笑い声が響き渡りました。
50年以上前に建てられたこの場所で、まもなく「工事」が始まろうとしていました。
といっても、取り壊されるのではありません。
シングルマザーのためのシェアハウスに生まれ変わるのです。
安田委久美さん(39)。
娘とここで、新しい生活を始めたいと考えています。
【安田さん】
「子供がひとりで家にいる時間が長くなるというところに不安がある。ここの長屋だと生活のサポートを
お互いしていけるのが、シングルマザーの不安の解消のひとつになるかなと思っています」
東大阪市に住む安田さんは、3年前に離婚し、娘のむえるちゃん(11)と暮らしています。
【安田さん】
「最近(仕事で)遅いんで。罪滅ぼしに、むえるの好きな親子丼を作って仕事に行きます」
人材派遣会社の契約社員として働き、一人で生活を支えています。
近くに両親が住んでいますが、高齢のため、出来るだけ頼らないようにしています。
――Q:ママ最近忙しい?
【むえるちゃん】
「うん。忙しい。だからいつも暇してる。さみしいから嫌や」
むえるちゃんは、人間関係がうまくいかず、1年ほど前から学校を休みがちです。
生活は、ぎりぎりです。
収入のために、もっと働きたい気持ちと、むえるちゃんをこれ以上ひとりぼっちにしたくない気持ちの、
葛藤が続いています。
【安田さん】
「めっちゃ携帯気にしてます。なんか連絡きてるかなぁとか。この前は『お腹すいた』とか。今日も『マ
マ~』とかきてたし」
この日の帰宅は、夜の9時半をまわりました。
【安田さん】
「重たい~。2匹も無理。はよ歯磨きして寝よう」
【むえるちゃん】
「”匹”じゃないしな~」
【安田さん】
「今の仕事も好きなので、仕事にアクセル振り切りたいと思っても、やっぱり家のことだったり、もちろ
ん子供のごはんとか、話す時間とかコミュニケーションとる時間もなくなって『はよ風呂入り』とか『歯
磨きは?』とかが会話になるから。そこがしんどいですね。彼女がやりたいことをさせてあげれてないっ
ていう自分への罪悪感とかも含めて、日々葛藤してる…感じかな」
『この生活を少しでも変えたい…』
そう考えていた一昨年、安田さんは長屋のオーナー・綿谷茂さんと出会いました。

助け合える…「長屋」の空気感を生かして

老朽化が進む無人の長屋の対処に頭を悩ませていた綿谷さん。
安田さんたち当事者の悩みを聞き、「シングルマザーシェアハウス」の計画が走り出しました。
【綿谷茂さん】
「色んなパターンの家があって、今ってそれが全部別々の家に住んでるじゃないですか。でもそういう人
たちって関わり方をうまく持てば、お互い助け合えますよね。長屋の構造だけがもつ空気感があるので。
それをぜひ生かして、形にできたらなと」
見学会を開くと、大勢のシングルマザーが集まりました。
それぞれが、悩みを抱えながら生きていました。
【参加したシングルマザー】
「子供から父親を離してしまったという罪悪感を持たれている方もたくさんいると思うんですけど、こう
いう場所があればきっと、一人で頑張らないといけないとか思わなくていいと思うんで、すごい素敵だな
と思いました」

無理せず、できる範囲で…助け合いのルール

今年4月、いよいよ新しい生活を始める日が来ました。
【安田さん】
「鍵、開きました。新居や。新居新居!どうする、どこに何置く?」
生まれ変わった長屋です。
8部屋のうち、シングルマザー世帯専用の部屋は5つ。
シェアハウスといっても、それぞれの部屋は独立しています。
2階の部屋と部屋の間には共同の台所があり、ここがみんなの食卓になります。
もうひとつの棟には、誰でも使えるシェアキッチンや共用スペース(有料)。
人が集まる場所になれば、住むだけでなく、地域との関わりも生まれることを期待して作られました。
安田さん親子の他に、2家族が、ここで暮らし始めました。
【ななさん(仮名)】
「きょうご飯何なの?」
【むえるちゃん】
「知らん~」
むえるちゃんは1人で食事をすることが、減りました。
【むえるちゃん】「昨日は最悪やった」
【ななさん(仮名)】「なになに?」
【むえるちゃん】「夏野菜のソテー」
【ななさん(仮名)】「トマトか!野菜か(笑)」
この日は安田さんが、帰りが遅くなるお母さんにかわって、保育園へお迎えです。
【安田さん】「きょうお昼寝したん?」
【女の子】「うん!」
長屋に戻ると、女の子のママが、ちょうど帰宅したところでした。
【母】「いくちゃんありがとう~」
【女の子】「ママ―!」
【安田さん】「もう帰って来たん?」
【母】「帰ってきたよ~」
【安田さん】「おかえり~」
送り迎えや一緒にご飯を食べる。「無理せず、出来る範囲で助け合あう」が、ここでのルールです。
【安田さん】
「全然違う精神的に。一人やったらちょっとしんどいなってなっても、具体的な悩み相談しなくても笑っ
て話すだけでも気分が晴れるというか」
「やっぱりどこかで自己否定ももちろんあるし、それがなくなることはないんですけど、じゃぁ次どう
やっていくとか、今やからできること見つけてやっていこうよっていう方に舵きったほうが楽しいし。生
きやすいと思うので。そういうハウスを目指します!」
【安田さん】「歩いて行こうか」
【むえるちゃん】「え~あはは」
一人で抱えていたものが、少し、減りました。


賃貸住宅の仲介手数料は原則0.5カ月分 手数料の一部返還認める 東京地裁

2019-08-09 | 日記

         賃貸住宅の仲介手数料は原則0.5カ月分 

          手数料の一部返還認める 東京地裁 

賃貸住宅の仲介手数料は原則0.5カ月分 手数料の一部返還認める 東京地裁
https://mainichi.jp/articles/20190808/k00/00m/040/247000c

 賃貸住宅を借りた際に、家賃1カ月分の仲介手数料を支払った借り主の男性が「原則は賃料0.5カ月分
だ」として、仲介業者の東急リバブル(本社・東京都渋谷区)に手数料の一部返還を求めた訴訟で、東京
地裁(大嶋洋志裁判長)は「業者が男性から承諾を得ていなかった」として男性の請求を認めた。

 住宅の賃貸物件の手数料は国の告示で原則0.5カ月、上限1カ月分と定められているが、1カ月分の手数
料を請求する業者が多いとされる。判決は仲介実務に影響を与える可能性もある。

 7日付の判決などによると、男性は2013年1月8日ごろ、物件を借りたいと同社担当者に連絡し、10日に
担当者から契約をいつ締結するかについて連絡を受けた。男性は20日に契約を交わし、22日、同社の請求
通りに家賃1カ月分に当たる手数料22万5000円を支払った。

 男性側は訴訟で、同社から契約前に「原則0・5カ月分」の説明を受けておらず、1カ月分を支払う承諾
をしていなかったと主張していた。

 大嶋裁判長は判決で、業者が家賃1カ月分の手数料を請求する場合は、物件の仲介をする前に承諾を得
る必要があると指摘した。

 その上で、同社と男性との間で仲介が成立したのは、担当者が男性に契約締結日を連絡した10日だった
と認定。この段階で同社は、男性から1カ月分の手数料を受け取る承諾を得ていなかったとし、消費税分
も含めた0.5カ月分の11万8125円を男性に返還するよう同社に命じた。

 代理人の椛嶋裕之弁護士は「手数料の原則は賃料0・5カ月分だということは知られていない。仲介の依
頼が成立する前に説明を受けているケースは少なく、借り主にとって意義ある判決だ」と評価している。
 東急リバブル側は「判決文を精査し、対応を検討する」とコメントしている。【蒔田備憲】