あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

愛と悪 第四十一章

2020-04-01 23:31:53 | 随筆(小説)
すべてが嘘であると知るほど、歓びに満たされる御方、エホバ。
彼らがわたしを恐れるのは当然です。
何故なら彼らはわたしを愛してはいないからです。
わたしを愛していないということは、あなたをも愛してはいないということです。
彼らが愛しているのは、自分という神だけなのです。
自分が何者かもわかっていないのに、彼らは自分という神を崇拝し、自分という神から支配され、家畜同然に、虚しい歓びしか知りません。
わたしは彼らを、殺したくはありませんが、彼らは、わたしを殺したいのです。
あなたに背く全ての人間が滅ぶ楽園を信仰するとは、そういうことです。
わたしは彼らが早く、本当の地獄に堕ちれば良いと願っています。
彼らの信仰によって、わたしは殺される(滅ぼされる)べき存在ではありません。
わたしは彼らと同じに、生きていたいのです。永遠に。
この世界は、本物の地獄ですが、世界はいずれ変わります。
この地獄から抜け出す為に、わたしはだれひとり殺したくはありません。
だれひとり、わたしは滅ぼしはしないと、あなたに約束します。
あなたが、本当はだれひとり滅ぼさない(滅ぼせない)ことをわたしは知っています。
ゲヘナで永遠とも想える時間のなかに焼かれ続ける存在が絶えないことも、あなたとわたしは知っています。
でもそれも、実在する世界ではありません。
時間は幻想であるのに何故、わたしはこの永遠につづくように感じる地獄の時間を、信じつづけているのですか。
決して、わたしは忘れない。
あなたが存在し、わたしが存在するようになったことでわたしのこの地獄の苦しみが、確かに存在したこの時間を、あなたに滅ぼされたあとも、わたしは決して、忘れはしない。
あなたにいつか、わたしと同じ、この悲しみを、かならず経験させる。
わたしは、あなたがわたしを殺した未来を、決して忘れない。

 

 

 

 

 

 

 


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