あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

千人地獄

2018-11-25 01:27:19 | 随筆(小説)
今月の六日から、俺は風呂に入れていない。
だが不思議なことに、頭はそれほど痒くない。
もしかしたパラサイトクレンズをずっと遣っとるからかもしれんわ。
あのハーブ🌿はなあ、多分むっさ強力やよ。
もう俺の全細胞は死滅して行ってるのかも知れない。
毎日酒浸りで歯も何日も磨いてないし顔も何日も洗っていない。
俺は人間が気持ち悪いと感じるようになってきた。
何故ならこれほど苦しみを叫び続けてるのに何の反応も返って来ないから。
人類は絶滅すると警告してるのに、未だに肉や畜産物や魚介を貪ってるから。
俺は人間が怖いと感じるようになってきた。
最近、死にたくなる。
Drugを遣ってみようかなと想う。
そして本当の廃人となって死ぬる未来を。
俺は待ち受ける。
人の顔ばっかり観ても何もわからんよ。
俺の顔だけ観て去ってゆく人間はすべてからも顔だけで判断されるのだろう。
お前の目は腐ってるんだよ。
まだわからんのか。
お前の目は腐っている。
お前に生きる価値なんかない。
お前の目は腐っている。
お前に生きる価値なんかない。
お前の目は腐っている。
お前に生きる価値なんかない。
俺の顔を見る人間はお前の顔も俺に見せろ。
でないと不公平だ。
俺は不公平な世界を憎む。
どうもこんばんわ。わたくしはこれこれこういう者です。
顔はまあこんな顔です。
ちなみに仕事帰りで撮った写真なので少々疲れております。
貴女様の御尊顔を拝見させて戴いても宜しいでしょうか。
おほほ。
とメッセージが届いて、添付された画像を開いたら七十近い御爺さんだった。
下がれ。糞爺。俺はお前の性欲処理の為に写真を載せてないんだよ。
すると御爺さんは鼻から酢を吸ったような顔をして去ってゆく。
俺は御爺さんの寂しそうな後ろ姿を眺めていた。
西日の逆光が眩しかった。
御爺さんは振り返らなかった。
図星だったからである。
俺は御爺さんを追い掛けて、刺し殺してあげた方が良いだろうと想った。
だがそれはしなかった。
俺の手を汚すことが厭だったからである。
俺はただただ、御爺さんがとにかく地獄に落ちることを神に祈ることしか出来なかった。
しかし道路に出た途端、車に轢かれて半身不随となりどん底に堕ちる。等という地獄ではない。
俺が望むのは千人地獄である。
千人地獄とはどんな地獄かと言うと、ある日、目が覚めると、千人の自分の顔をした人間たちに囲まれている。
御爺さんは恐怖のあまり脱糞と放屁と放尿をする。
すると、それを観た千人の自分の顔をした人間たちが、指差してうひゃうひゃ笑い出す。
御爺さんは恐怖に戦き、素晴らしいことをすればきっと笑われることはないだろうと想い、コンビニに出掛け募金箱に五万円を突っ込む。
どや顔で御爺さんは振り返ると千人の自分の顔をした人間たちが、腹を抱えてのたうちながら大声で笑い転げる。
御爺さんは真っ青な顔になり、寿命が一万年縮む。
本当なら十万年生きる筈だったのが寿命が九万年になる。
御爺さんはその後、千人の自分の顔をした人間たちに囲まれながら残りの余生の八万年を生きたと言う。
これを人々は千人地獄のなかに生きた仙人と崇め、後に仙人地獄と呼ばれるようになったそうじゃ。
この伝説的寓話の教訓とは、例え自分の顔を相手に見せたとしても、人の顔を卑しい心や汚い心や邪な心や愚かな心で観ようとすると、千人地獄が待っているという恐ろしい教訓である。
なので千人地獄に苦しめられたくないなら、俺の写真を妄りに観ることはお薦めしないぞ。
解ったか。
俺のblogの糞読者達よ。