エ/ン/ジ/ン中島 京子角川グループパブリッシングこのアイテムの詳細を見る |
『エンジン』とは車のアレでなく厭世的な人、あるいは猿人。
厭人に惹かれて図書館で借りてきた。
70年代に青春の母が本人が理想的と思う幼稚園を1年だけ経営。
謎に包まれて閉園。
厭世的で猿っぽい容貌とだけ聞いているの生物学的父親についても何ひとつ聞いていなう。
全てを知っている母が認知症で聞けなくなってしまうので娘の謎解きがはじまった。
幼児教育にも一見持っていた小生意気な保母(保育士とは言わない時代)だった当時
自由だとかあの当時に私が思っていたようなことがあっちこっちにちりばめられて気恥かしい。
中島京子さんは私より10歳若い。
真只中で70年代青春でなく、ちょっと醒めてみられた世代になる。
全体のストーリーを追うのが少々苦痛だった。
『厭人』の実態はそっくりの弟の出現でおしまい。
読み始めから一番知りたかった『厭人』って何よ?に答えてはもらえなかった。
はっきりしない回想ばかりで、読後ものすごい消化不良。
ちょっとサスペンスタッチ。
これならいっそハラハラドキドキの本格サスペンスを読んだ方がすっきりした。
他の作品が気に入っていただけに、イマイチだったかな?
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