卒業ホームラン―自選短編集・男子編 (新潮文庫) | |
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前に読んだまゆみのマーチの男子編。
まゆみのマーチ―自選短編集・女子編 (新潮文庫) | |
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主人公年齢は小学生になっている。”まゆみ”が中学生であったから
普通でも女子よりは、幼い男の子。さらに幼さが感じられた。
前作はいじめが印象に残っているが、
これは家族、特に父親との関係の方がテーマとして印象に残った。
いじめの2作に登場はしたが、家庭内の他のことの方が重要な感じで、
この作品ではわき役的扱いになっていた。
”まゆみ”はほぼ収録の短編の長さが等しかったけれど、
こちらは
題名になっている『卒業ホームラン』がページの半分を占めている。
少年野球監督の父と万年補欠の息子と。
がんばれば必ず報われるか否か?
答えが出ないテーマであっても
先に完全に灯りが見えない形では決して終わってないところが重松作の安心して読めるところか。
大震災を機に自薦集が出来たとのことだけれど、
『ケッソン家庭』と子供に言わせたりと、幸せ平均的4人ファミリーだけがベースではなかった。
最後の『また次の春へ』は母の葬式直後からの家族の再生の心模様が描かれていた。
お父さんの踏ん張りが子供たちにも悲しみの中でも生きてゆかねばならないパワーを与えて
時間を経た話だった。
我が家もこちらのケッソン家庭だから、あの対外イベントの葬儀の最中、
直後の感情の大混乱とどうして残る最後のお別れへの悔いとよく分かった。
最後に個人的に…な事。
さかあがりがなかなか出来ない子が、できるようになる描写が同じ作が二つもあったが、
作者も苦手でやっとできるようになった子なんだろうか?
私はできないまま大人になった。
『さかあがりが出来ることが何の役にたつの?』
と子供に言わせているが、
小学校時代、最大の劣等感として、体育の時間の苦痛として未だに思い出す。
出来た時のスコーン抜ける感じは、とうとう味あわずに終わったことになる。
さらに余談。今では前回りもたぶん怖い^^;
『サマーキャンプへようこそ』にも
体力のない体育系がまったくダメなアウトドア向きでない父息子が登場する。
運動が出来ないって思えば男児の方が女児より厳しい世間の風潮があるかもしれない。
これには
大人側の”これが一番正しい”を子供に押しつけている世間一般的、ベタ価値観のデカイ顔、
トランジスタ的な教育観ってどうなの?と言ってくれていて小気味良かった。
周りには子供の世界だけでなく、
この手の『普通』『常識』がウヨウヨしている。
この本はウォーキング集合場所への移動で読み終わった。
電車通勤は本が読めるので良かったと、思う。
道路が混んで動かな車のハンドル持って…長通勤は肩こり、腰痛の元でしかない(;_;)
〈影の声〉
ここまで書いて、どうぞ消えないでよね。
今、PC編集画面が安定している。なぞ?
上手くアップできますように
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今、さくさく動いています。
この不安定さはなんだ???
よく女の子にもモテましたし、そのままスルスルと大人になったみたいです。
だから人の気持ちが解りづらいのかも知れませんね。
しかし人生は平等に作られていて、私は躁うつ病を発症しました。
今は再生の時、多くの方が共に歩めたら良いと願っています。。。
せっかく打ち込んでも消えちゃったらガーンですものね。
我が家は、会社のパソコン買い変えた時、ちゃんとデータを
移したつもりが洩れてて200人分の剣道協会の名簿が消えた時はガガーン!!!でした。プリンアウトしてたのがあったので、また入力して・・・・・
二百人分、たいへんでしたね。
今、パソコンからは投稿不可(;_;)せっかく打ったのが消えケータイからです。
ふうらんさん
モテモテは深みが増した今もではないですか?