だんだん老齢化する川柳会

今宵、今年最初の川柳会だった。
通常より３０分早く始め会費からお弁当を取っておしゃべりタイムを取る。
毎年のことながら
寄る年波で年末に念押しされたこの事誰かが忘れている。
お弁当を頼む人は念を入れて日曜日に電話をかけて下さった。
にも関わらず、ひとり忘れていた。

こういう調子であるから、句が選ばれても自分の句であっかどうか？
なかなか返事が出ない事がしばしば。
選者の声のトーンが、ももぐって聞きとれないと最前列に出て、
さらに聞きとれていないのか？
自作の記憶がじんわりしか蘇らないのか？

私の親世代の８０代で夜の句会に出てこられるだけでも立派。
お元気と言わざるを得ないが、
新年早々、苦笑。

選者大正１５年生まれの８５歳の題『新聞』では
新聞の切り抜きや、新聞紙で物を包む句が多く選ばれた。
ちょっと時代を感じる選でもあった。
いまどき、人に物をあげる時に新聞で包む？
むしろ新聞自体がＩＴに取って変られてきている昨今。

　　　『スピードで勝てぬ新聞どう残る』

当然、没だった。
ワープロがついに壊れたと言われている御仁には句がどうと言う前に、意味不明だったと思われる。
さて、
抜けた句を思い出して置いておこう。


宿題『新聞』

　　真実はどこにあるのか斜め読み

　　新聞を隅から隅まで今日は暇


宿題『やっぱり』

　　来る来ないやっぱり待つわ後五分

　　やっぱりで許されている仲間内

　　挙動不審やっぱり色に出ています


席題『悪妻』

　　尻たたく悪妻が居て成す偉業

　　ああ言えばこう言う妻に付いてゆく


互選『運』

　　一点句　笑顔満ち不運向こうへ逃げてゆく

　　　　　　強運と言われるほどのワルじゃない



会員も私も一年一年歳を取る。
二名ほど休会宣言。ちょっと人数が減ってさびしくもあった。

今朝のＮＨＫＢＳのカシャっと一句フォト５７５は面白かった。
写真と句のコラボで魅せる。
これはおもしろいのに、
川柳はと言うと、このままでは衰退の一途のような気がしている。
川柳はダジャレだと思われている節もあるし、
若い人が入ってこないで川柳人はどんどん高齢化している。
選者を見てこのテーマは止めておこうとか、
やっぱこの手の古いのが取られたと思うとちょっとメゲル。

などといっぱしの感想が言えるほど川柳ちゃんと取り組んでるとは言い難く、
句を帰ってきてなんとか思い出して全部書けただけ、今夜はエライわ＾＾；
ちゃんとメモを取っておくべきと反省しつつも、
今年も句は書き散らしで始まった。

宴会部長は酒なしのお弁当は新年会とは認めず、
『春夏秋冬、一回は宴会を』
と、みなさんの予定を取りまとめて二月初めに遅めの新年会を計画するらしい。

川柳を介して、年齢も超えて仲間とわいわいでまた一年楽しもう～♪


去年一度、夜の例会はもうきついと８０代から声が上がって、
検討したものの
勤め人である私がこれる時間帯は変えられない
一人でも来れない人が出るのは良くないと擁護されて、
毎月第二火曜日午後６時半がうやむやで継続されてしまっている。

誰かを否定する気持ちは慎まなくっちゃ。
『ちょっと選が古っ』と思ってはいけないね。
私が生まれる前から川柳をやって来られた人たちだもの。
目のつけどころ学ぶ気持ち、大事、大事。
続けるって大変なこと。特にあきっぽい私にとっては。







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