陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

広汎性円形脱毛もガン治療副作用も…

2005-05-09 23:16:48 | 円形脱毛
半年振りに職場復帰の人はヘアースタイルが決まりすぎていた。病気療養と聞いていたから、抗ガン剤副作用のためのカツラ使用だった。原因は違うが、ついつい自分の時の事を思い出した。

一昨年、同じ時期、カツラでタバコの煙もうもうの職場に居た。
暑さに向かってのカツラ生活はきびしかった。タバコの所為もあってか、吐き気、頭痛がひどくなって7月には辞めてしまった。

当時の写真を取り出して見た。
脱毛からカツラ、被り物、薄毛から普通に成るまで、めまぐるしい変化だ。
聞けば、ガン治療で失った人も発毛はウブ毛らしい。

しかし結構元気な笑顔で写っている。活動的で臆面も無くいろんな事に顔をつっこみ、自宅に籠ってはいなかったようだ。気になる息子はひとりで大学生活を送っており、日々私の目の前に居る訳ではなく、日常生活にはさほど影響はなかったから、出かける気にもなったのだろう。
ある意味、今より屈託がない感じがする。

わずか5年前からの出来事なのに、
だんだん順を追って思い出せなくなる。
夫のガン治療、ガン進行、死…
私の徐々に全身脱毛からゆっくり発毛。
初めて美容院で髪を整えてから、まだ一年強。
毛を失ったのは一つの儀式だった様な気さえする。
前の私と今の私。
どこがどうと言う訳ではないけれど、違っている。


自閉症児の妹で育つ

2005-05-09 07:09:59 | Weblog
昨日は母の日で、プレゼントを送ってくれた娘と久々に電話で話した。
生まれた時から、ずっと妹で、生まれた時から、ずっと手のかかる兄が居た。
親として、この子にチャンとしてやった事があったかどうか?
記憶が定かでない。

幼稚園の帰り道、スーパーに寄ると店内でダッシュする兄の見張りを頼まれ、
絶対に「ボク、ボク!」と喚く兄に一歩譲り、
通院に同行させたり、夕刻他所へ預けられたり、一人で留守番をさせた事もある。

良い子の役目を強いて育ててしまったのではなかろうか?

父親と激しくぶつかる兄を見て、反抗期になる間も無かった。
隣室で荒れる音を聞きながら、眠った夜もあったろう。
父亡き後は、うろたえる母の支えだったような。
しっかりモノの二十歳だった。

クリストファー・ギルバーグ『アスペルガー症候群がわかる本』を本屋で見つけて読んだそうだ。
兄の事を知りたいと思ってくれる気持ちが嬉しい。
「日本は遅れてるね」
などと、言っていた。
せっかく電話で声が聞けたのに、また兄の事をしゃべってしまった。

都会のひとり暮らし。
仕事は疲れないか?お金は足りているか?体に不調はないか?困った事はないか?
聞きたい事がいっぱいあったのに。
ダメ母の暮らしぶりを逆に心配されて電話は切れた。