四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

第37回三渓園俳句大会(その1)

2013-02-25 14:07:06 | 生かされて今日

 養蚕で財を築かれた原 三渓翁が住まわれ、池を配した日本式庭園に全国の茶室、草庵、三重塔など名建築を移築された名園は、市民や外人、旅びとの憩いの場所です。文明開化の音がする異国的横文字的ヨコハマでは、異質の純日本風で国指定の名勝 三渓園と呼ばれています。その観梅会の開催中、2月24日日曜日に横浜俳話会(山本一歩会長)の観梅俳句大会が行われました。

今年は余寒が厳しくて天気も開花も心配でしたが、かってない梅びよりとなり160人が参加して頂きました。

梅の花はほぼ咲きそろい、スイセンや猫柳、蕗の薹も顔を出して春の兆しです。風は未だ冷たいでしたが山上の三重塔の風鐸がいにしえのかそけき音を降らしていました。庭園内にある投句箱(1年間の応募572句)の表彰からはじまり、大会委員長の山本つぼみ先生から小学生からベテラン俳人までのよき作品の報告がありました。

午後からは今日吟行の句で正午に締め切られた作品の選が行われ、次の句が優秀作品として表彰されました。おめでとうございました。


★横浜市長賞

   さざ波の光とびつく猫柳       柳沢仙渡子

★三渓園理事長賞 

   流れ来てここから春の水となる   白石文男

★三渓園園長賞

   野仏の握りしめたる余寒かな    中村重次郎

★朝日新聞社賞

   梅日和やさしい言葉持ち歩く    脇本公子

 

 

 

 


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