四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

児玉ミチ先生の思い出

2010-04-24 21:34:46 | 生かされて今日
 ふるさと鹿児島の八幡小学校の5年と6年の担任、児玉ミチ先生には特別の思い出があります。ほろ酔いの今日の家路に何故かしみじみとお思い出されました。頂いたご好意にお返しもせずにお別れをして先生不孝をしたと悔やまれます。
 占領軍がまだいて脱脂粉乳の給食の時代です。おんな先生なのですが理科の授業でカエルの解剖や石鹸づくり、カライモ飴づくりなどを指導されました。学級新聞も作りました。カッパが出ると言われた川内川や高千穂の峰や桜島山頂への遠足、長崎鼻にも行ったナァ。あの頃は子沢山で、一クラス60人近い生徒を一人で担われました。
 卒業式には羽織はかまで列席され、号泣されました。私は何で泣かれるのか分かりませんでした。成人して天文館通りで偶然会い、薩摩料理をご馳走してもらったことも。一度だけ先生孝行をしたのは、結婚して女房と赤ん坊を見せにご自宅を訪ねたことです。先生は生涯独身でした。同年の男子を殺した戦争の犠牲者だと想像しています。晩年人工透析されておられ、当時まだ走りだった電子辞書をお送りしました。児玉先生、元気でやっております。合掌
コメント    この記事についてブログを書く
« 花の王、ぼたん咲く | トップ | あかざ俳句会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

生かされて今日」カテゴリの最新記事