四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

港が見える丘

2009-04-28 06:29:14 | 歌の花束
 横浜見どころのひとつに「港が見える丘」があります。そこにさりげなく歌碑があり、この丘の命名のもとになった、東 辰三(あづま たつぞう)の歌が刻まれていました。
昭和22年にレコードが発売され大ヒットとなりました。氏は明治33年神戸生れで、「君待てども」も有名な作品です。50才の若さでで亡くなられました。
 メロディも歌詞もすてきな曲で、今から62年前とは思えません。失恋のさびしさが抑制された慎みある詩となって、春の午後のけだるい風情に合います。
その歌詞をどうぞ口ずさんでください。四月の句会でみんなと歌いました。

♪あなたと二人で 来た丘は  港が見える丘
  色あせた桜 唯一つ 淋しく 咲いていた
   船の汽笛 咽び泣けば チラリホラリと 花片
    あなたと私に 降りかかる  春の午後でした

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