納屋で野良のお母さんが子猫を3頭産んでいて
どうしたらいいか~と相談が入りました。
冬に子猫の相談は珍しいです。
相談者さんが見つけた時は
子猫は3頭とも目も開いて
元気そうで、すばしっこく身を隠す程だったそうですが
次に庭で見たときは
3頭とも猫風邪で
1頭は片目、2頭は両目が閉じ
お互いに温めあいながら丸まっていたそうです。
見るからに寒そうですね。。。
冷たい北風が吹いても
雨が降っても
凍える夜になっても
霜が降りても
外の猫さんは、どこにも暖まる場所がないので
自分たちで寄り添って、少しでも温もりを求め
暖を取り合うしかない。
厳しい現実です。
秋から冬に掛けて生まれた子猫が育たないのは
そんな寒さが要因でしょう。
外で生きていくにはあまりにも過酷な季節です。
今回は、ありがたい事に
相談者さんは、最初こそ迷われていましたが
最終的に全頭保護する事を決意されました。
まず1頭目を保護され
その子はご自分で飼う事に。
そして母猫は避妊されました。
残り2頭も、順番に保護。
2頭とも、まぶたが腫れ上がってしまっていたので
その日のうちに病院に受診。
猫風邪からのひどい炎症でした。
三毛の「いちこちゃん」は片目は大丈夫そうでしたが
キジトラの「ふくちゃん」は両目ともかなり酷く
写真を見て、あまりにも痛々しくて
胸が詰まりました。。。涙
これがお外で生きている子の実態なんですね。
それほど外で生き抜くのは過酷だということでしょう。
特に寒い冬は・・・
この子たち2頭は、私達が
お預かりする事になり
ミルボラさんにバトンタッチしました。
飲み薬と点眼を続けながらのお世話。
特に症状の重いふくちゃんは
保護当初は、ガリガリの小さな身体でしたが
幸い食欲旺盛で、ミルクもよく飲み
保護時は400gだった体重が
一週間後には600gまで増えました。
腫れも少しずつ引いていきました。
あのまま外にいたら
保護されなかったら
もしかしたら消える命だったかもしれません。
外で生きている子は、出会う人によって
180度「猫生」が変わります。
この子達は、良い方に保護してもらい
本当に運が良かったと思います。
いちこちゃんの方は
まだ右目の瞬膜が少し出ていますが
もうずいぶん良くなりました。
(とても美人さん~♡)
里親さん募集中ですよーーーーーー
ふくちゃんですが、2ヶ所の病院に診ていただきましたが
どちらも同じ診立てで
両目は結膜が癒着して、左目はほぼ見えず
右目は光を感じるくらいであろうとの事でした。
それを聞いて、力が抜けました。。。
ただ救いは・・・いちこちゃんと仲良く遊んだり
キャットタワーに登ったりする姿は
両目が不自由とは、とても思えません。
時々、ドアにぶつかったりしていますが
そんな事など気にもせず
2頭でじゃれあっています。
ご飯も沢山食べ、トイレも上手にして
目が不自由だという事を忘れさせてくれる程
日常生活に支障がありません。
現在は1.1キロにまで大きくなってくれました。
冬に生まれた子猫は生き残る事が難しい中
目にハンデは残ったものの
元気に大きくなってくれて
本当に良かったです。
そんなとき、他のミルボラさんから
目の酷い子が、キレイに治ったという
春日井にある病院の情報をお聞きしました。
命が助かれば、目なんか見えなくても・・・とは思いますが
それでもやっぱり見えないより見えた方が
ふくちゃんにとってはきっと生きやすいはず。
もう一度、診せてみよう!!という事になり
一縷の望みを賭け、昨日
春日井の病院に検査入院させてもらいました。
左目の視力はダメだとしても
右目だけでも、少しでも見えるようになればと
保護主さん、ミルボラさん、そして私達メンバー全員
祈っています!!!