グラニーのブログ

旅の思い出

 アイルランド紀行 バレン高原

2007-07-15 08:18:20 | Weblog
 
大西洋に面したアイルランド島の南西にクレア県がある。ここにはどこまでも続く石灰岩の丘陵がある。まるでどこか別の惑星に降り立ったような不思議な光景だ。クロムウェルがここに侵攻してきたとき、「人をつるす木もなく、溺れさせるみずもなく、生き埋めにする土も無い」と拷問の方法を考えるのに途方にくれたという。バレン高原の語源となったバレンとはゲール語で「石の多い場所」を意味する。石炭紀の石灰岩と泥板岩からなっていて、氷河期の氷や水の作用で岩の表面に亀裂がありユニークな景観だ。台地の標高は南側で100~150m、北側は約300mと高くなっている。こんな地形だが、さまざまな気候帯の植物が共生している。石灰岩にへばりつくように咲いている花を目線を低くして観察すると本当に可愛らしい。つい、何枚も写真を撮ってしまった。でも、その作品はほとんどが不合格だった。多分、身を屈めていた事と風が強かったからだと言い訳している。石灰岩の作り出した奇観を楽しめるほか、巨石墳墓なども見所だ。この地域では太古の民族が自然石を立てたドルメンと呼ばれる墓石を見ることができる。バレンには70以上の巨石墳墓が有るが、最もよく知られているのが巨人のテーブルだ。紀元前3800~3200年ごろのものとされ、高さ約1.8mの石柱の上に薄い石板が載っている。【写真は巨人のテーブル】


   
 石灰岩の割れ目からこのような可愛らしい花が何種類も咲いていました

                 写真としては詰らない物だと思いますが、よく見てください。後ろ向きで見にくいかもしれませんが、アザミ、白い花、ガマ、その他数種の野生花が見られます。不毛な土地なので、花は小さく痩せていますが、700種の花が高原には共生しているそうです [巨人のテーブルの近くで撮影]
次回は22日日曜日です


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