グラニーのブログ

旅の思い出

九寨溝1

2009-04-26 08:16:55 | Weblog

13:40分成都発の飛行機に乗るため、パンダ繁殖センターを後にして、成都空港に向かうが、此処で、第1回目のハップニングとなる。空港に着くと、九黄空港は降雪で着陸ができないため、2時間程度出発が遅れるとのこと。では、牟尼溝のハイキングはどうなるのと思っていると、またまた更に2時間の遅延となった。牟尼溝のハイキングはもう絶望だ。今度は、飛行機が果たして飛んでくれるかが心配になった。今日中に九寨溝のホテルに入っていなければ、明日の九寨溝の見学もできなくなってしまうのだ。なんとか飛行機が出てくれ、4時間遅れで3500mの高所にある九黄空港に到着、バスで約2時間半2100mの処にあるホテルに直行するが、S字型の道を下って行くので気分が悪く、高山病ではないかと心配した。
翌日は晴天ではなかったが、天候に恵まれ、バスで九寨溝に移動、世界遺産の九寨溝観光(ハイキング)をスタートした。
九寨溝は四川省北部、岷山山脈の北側に位置し、原生林が生い茂った渓谷に大小100余りの湖沼や瀑布がある。Y字に形成された3つの渓谷に沿って、チベット族を中心とした人々が9つの山寨に分かれて暮らしていたことから九寨溝と呼ばれるようになったとのこと。寨は村、村落の意味。全長50kmのY字型の渓谷には118もの大小様々な湖が数珠のように連なっている。上の湖から下の湖へ突き通った水が森の木々の根元を浸しながら流れ下る。湖は湖底が見えるほど透明で、湖底に沈んだ木は石灰の細かい粒子に覆われ真白い樹木のようにみえる。湖水がこんなにも綺麗なのは、ヒマラヤ・チベットの雪解けの水が大量の石灰を含み、九寨溝に再び湧き出してくるからだ。もう1つの水の浄化作用は、「水の流れる森」であることだ。

ハイキングで一番最初に立ち寄った樹正群海のところにあるチベット族の村落。家の前には旗が立っていて、この旗が風でたなびく度に経文が唱えられたことになるのだそうだ。

桜の花がきれいに咲いていて、日本でより先に中国でお花見をしました。

(上)磨房(製粉場) 標高2280mの川沿いに建てられている。磨房は水上に築かれ、橋で両岸と繋がっている。水は動力で、木製の輪によって石の引き臼が回転され、ハダカムギや小麦粉などを製粉する。ここの磨房は現在は使用していない。
(下)転経筒 チベット族が住む集落にはどこにでも必ずあり、その中には多くの経巻が収められている。チベット教信仰者は転経筒を一回まわすごとに筒の中の経文が百回念仏でき、功徳を積んだことになると考えられている。時計回りに回します。


樹正瀑布 梯子状の瀑布であるので高さが感じられないが、全体ではかなりの高さがある。またこんな激しい水の流れの中で樹木が育っていることにも驚いた。

樹正瀑布の水が流れ込んでいる海子(湖) 晴天だったら、もっとブルーがきれいだという。