ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

そのとき

2008年01月24日 | ノンジャンル
この冬一番の冷え込みとなった今日、朝から冷たい雨で身震いする
ほどだったが、電車を待つあいだ空を眺めていると、どうも雨の
落ちるのが遅い気がした。
雨粒の一つ一つが見えるようで、不思議に思っていると、
やがてひらひらと舞い始めた。
ちょうど雨が雪に変わる時だったのだろう。

雨が雪に変わる瞬間を見たのは初めてかもしれない。
ただ規則的に落下運動をしている雨を眺めると無機的だが、
雪に変わって舞うところを見た瞬間は、まるで生命の誕生の
ような不思議な感覚に包まれた。

それはまるで、物質に息吹が生じて舞うような、そんな瞬間の
変化を目撃した様であった。
何かが変わるときとは、そういうものかもしれない。
むしろその瞬間瞬間に絶えず変化しているという事だ。

変化の前後を理解する人間だけが、「そのとき」を意識するの
だろうが、実は変化というものは雲の流れのように絶えず
起こっている。
ある程度の相違がハッキリしたところで、初めて人間が
意識できるだけの話である。
何一つ、今の状態のままで存在するものは無い。

であれば、変わろう、変えようと思うなら、その瞬間が
「そのとき」なのである。
思ったときに、行動できるかどうかが大きな鍵ではあるが、
実は思ったときに既に変化は始まっている。
行動によって、その変化を早く具体化するかどうかなのである。

時に人は、あれこれと思い悩み、考えるよりも、具体的に動く事で
新たな道を切り拓いていけるものである。
いま自分に求められているのも、そういうことかもしれないと
考えている。
いや、正確には、考えているのではなく、具体的に
動きつつある。

誕生日に初雪。決断と行動をするには、出来すぎの舞台設定
ではないか。

絶え間ない変化、決断、行動、動きを開始した時の周りへの影響、
その余波などなど、多くの予感がめまぐるしく駆け回った
一日であった。