木村勲さんの鉢。
穴窯と倒炎式の2種類の薪窯を使って焼成している木村勲さん。
埼玉県神川町の限界集落で、雷神宮窯として約2~3か月ごとに交互に焚かれている。
「定番のカタチ」はなく、ひとつ、またひとつ、土と会話しながら轆轤を挽き、化粧をしたり、数種の灰釉を施している。
薪窯による自然釉や窯変もあり、強く逞しく佇みながらも、動物的な可愛さがあって大好きなんです。
可愛さはどこに感じるのか、それは完璧でないところ。
「ここがこうだったら」とか、「あそこにこれがあれば」なんて、少し偉そうで申し訳ないが、パッと見たときの印象から、2度、3度、向き合う時間が長くなるにつれ、愛おしさが膨らんでゆく気がするし、それが木村さんのうつわらしさなんだと。
以前より自由になったというか、楽しく作っている(悩んだり苦労もしているはずですが)のが伝わってくる感じかな。
もちろん、ばっちりイメージ通りという方も多いですよ。
子供を育てるように、ゆっくりと うつわを育ててゆきたいという方は、一度 手に取ってみてほしい。
縁卓
~ 5/6(月)
11:00-18:00(最終日16時まで)
火・水休み
木村 勲 5/2・5/6在廊
松村 遷 4/28・5/3・4・5・6在廊
ギャラリー樟楠にて