ギャラリー樟楠&あるぴいの銀花ギャラリー日記

作家の紹介から展覧会の様子。 ギャラリーのあるアルピーノ村の季節のお知らせ。

怖かったですね

2011年03月12日 12時17分31秒 | 日々

昨日のブログを更新した直後(更新時間2時46分)、「地震かも」と気軽にスタッフやお客様と話していましたが、次第に大きくなる揺れ。お客様たちも段々と不安そうな表情になっていきます。ぼくも ドキドキしながら 外へ出る扉を開け、上から何か落ちて来ないか確認して 外へ出ると、お菓子やさんで お茶を楽しんでいた方たちや、フランス料理を楽しんでいた アルピーノのお客様たちも、続々と外へ出てきました。

アルピーノのスタッフは、入口でお預かりしていた コート類をすぐにお客様に配っていて、揺れる中、「さすが」と関心してしまいました。

真っ直ぐには立っていられないほどの揺れ、地面にしゃがみこむ方も大勢居ました。

まわりには、幼稚園帰りの子供を抱えた お母さんたちが いっぱい居て、同級生の奥さんと子供の姿もありました。

大きな揺れは、「いつ納まるのだろうと」と思わせるほど、長い長い時間に感じました。

最初の揺れが収まり、震源地の情報などが入りだした頃、2度目の揺れ。

そして 3時15分、また大きな揺れがきました。

アルピーノ村では、素敵屋さんでワイングラスが いくつか割れ。イルクオーレでは、女子更衣室の鏡が倒れました。アルピーノでもワイングラスが多少と、ワインが1本か割れたそうです。けが人などの人的被害はなく 助かりました。

ギャラリースタッフの実家が福島県の白河にあり、しばらく連絡が取れず、心配していましたが、なんとかメールで連絡が付いたようです。家の中は メチャクチャだそうですが、親や兄弟は 無事だということで一安心。

電車も止まり、大きなショッピングモールも閉店。足止めされたお客様は、ギャラリー閉店までユミさんのもんぺを穿いて、ユミさんの服を見ていかれました。2つ先の駅まで送りますと言ったのですが、道路も大渋滞。こんな混み方は初めてです。「送れなくてすいません」バスを調べてあげましたが、無事に帰れたでしょうか?

お菓子やさんの閉店間際に 自転車に乗って現れた男性のお客様。これから赤羽まで自転車で帰るとの事、「無事に家に着いたら 自分へのご褒美で、ケーキを食べる」と言っていましたが、無事にケーキを食べれたでしょうか?お菓子やさんのスタッフから、「途中でお腹がすいたら 食べて下さい」と、まん丸フランスパンをプレゼントされていました。頑張ってほしいです。

家に帰り、テレビを付けると 被害状況や津波の様子に 驚きました。

家族4人、無事に家にいる事に 感謝して、被害に遭われた方たちも 早く安心して眠れるように祈ります。

少し落ち着いて、いろいろ考えていると、同級生が2人、宮城県に居る事を思い出しました。

ひとりは、昼間会った、幼稚園帰りの子供を抱えた お母さんの旦那です。もうひとりは、十代後半に良く遊んだ いわゆる悪友K君。当然 昨晩は連絡が付きませんでした。

布団に入ると、北海道や、関西方面からの 心配メールが届き始め、みんなの気持ちにも感謝して眠りにつきました。

朝になり、同級生の無事も確認できました。が、悪友のK君は、石巻にて 津波に遭い、車ごと流されたそうですが、なんとか逃げ出したそうです。車はメチャクチャで 乗り捨てて、知り合いの車に乗せてもらい、仙台へ向かっているそうです。

「さいたまに戻ってきたら、一杯やろう」と約束して、K君の携帯の電池がもったいないので、早めに切りました。


あるぴいの銀花ギャラリーでは、早川ユミさんの 布の作品だったため、被害はありませんでした。

他のギャラリーさんや美術館、作家さんたちの工房は大丈夫だったのでしょうか?
心配です。

心を込めて作り上げた作品たちが無事でありますように!


そして何より、被害に遭われている、東北の人々の早い救助を願います。
昨夏、子供たちとキャンプした、宮城県牡鹿半島。一昨年、友人と釣りに訪れた仙台港から女川港までの海岸線が、まるで別の地のようになっているテレビのニュースが、未だに信じられません。
素晴らしい自然と あたたかい人々が暮らしていた あの風景に、ふたたび出会える事を 祈っています。

最後に、人は助け合って生きているのです。
阪神淡路大震災の時のような、辛い人たちを さらに苦しめる 身勝手な人間が引き起こす人災は、絶対に許しません。
多くの人々で 助け合って、この災害を乗り越える 日本だと、日本人だと思っています。

今日のギャラリーは、静かです。電力を使うスポットライトは、消させていただきます。
日中は窓からの日差しで、十分に作品が見れます。ユミさんの作品からも元気がもらえます。
今日の自分にできる事を しっかりとやりたいと思います。
みんなで頑張って、東北の人々を応援しましょう。




コメント
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