湯船山(1,041m)・不老山(928m) (つづき)
それほど急な坂もないまま、明神峠バス停から55分で湯船山頂に着きました。
ここが今日一番標高の高いポイントです。
樹間から富士山が少し見えていました。最近雪が降ったようですが、まだ山ごと覆い尽くすには至っていません。白い点々がモザイク模様になっている部分があり、今の季節ならではの光景だと思います。斜面には登山ルートらしき、ジグザグのトレースも見えます。降った後で登った人があったのでしょうか。写真にはうまく写っていませんでした。
山頂からはいったん下りになります。ブナをはじめとした広葉樹主体の森はまだまだ続きますが、峰坂峠の手前で突然整った感じになったと思ったら、植林地帯へと変わってしまいます。景色が普通の山に戻った気分です。明神峠から湯船山への登り、そしてそこから約1時間の下り、ここまで続く自然のままの森は、関東近郊の山では有数のものだと思います。
視界が開け、振り返ると登ったばかりの湯船山が見えました。車かオートバイの音が聞こえてきます。かつてF1日本グランプリが開催された富士スピードウェイは、この場所と同じ静岡県小山町にあります。そこからの音かもしれません。ここで今日初めて逆方向の人とすれ違いました。
(登頂:2015年11月初旬) (つづく)