湯船山(1,041m)・不老山(928m) (つづき)
不老山からの下りは、駿河小山駅へ向けて、引き続き神奈川・静岡の県境をたどって行きました。長さを感じる道のりでしたが、最後の方に自然林の残る場所が待ってくれていました。
トリカブトの花が咲いているのを見て、意外な感じがしました。尾瀬や八ヶ岳でトリカブトを見かけても、当たり前のことで特に驚きもしませんが、丹沢で見るとなぜか得をした気分になります。
車道に出て、酒匂川を渡って駅に出ました。駅は向こう岸に見えているのに、橋のかかる場所が遠いために、回り道が必要でした。「さかわがわ」と、”かわ”が繰り返されるような読みで、並々注がれた日本酒のにおいが漂ってきそうな名前です。
この後、駅近くの「丸中わさび店」で、わさびの入った最中”山そだち”を買いました。白あんに摩り下ろした生わさびを入れているとのこと。思ったほど辛くなく、あんこの甘みに、きつくないわさびの香りが合います。
倍の数買えばよかったと思ったし、こんな風味は想像もしていませんでした。
御殿場線の普通電車で松田へ戻り、ロマンスカー「あさぎり」で新宿に出ました。JRの御殿場線と小田急線を結ぶ短い線路をゆっくり通って行きます。「あさぎり」号に乗らなければ、ここを通ることはできません。特急券をJRの松田駅で買うと、長い表紙の裏に小さな特急券がホチキス止めされた、珍しい切符が出てきました。
(登頂:2015年11月上旬)
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【湯船山~不老山縦走コース】
明神峠バス停9:15⇒湯船山頂10:10⇒世附峠12:11⇒不老山頂12:51⇒駿河小山駅15:30
※コースは「富士箱根トレイル」の一部です。道のりは概ね明瞭ですが、高尾山ほどははっきりしていないところもあります。しかし、少しでも分かりにくい部分は樹に印がついているか、テープが巻いてあります。危険なところはありません。歩きにくい箇所は、強いて言えば駿河小山駅への下り、終わり間近に現れる細かい階段でしょうか。明神峠へのバス便は事前の確認が必要です。2015年は、4月25日~11月29日までの土・日・祭日のみ運行で駿河小山駅8:45発の、一日一便(片道)のみとなっています。
(距離:13.3km 体力●●●○○ 技術●●●○○)