Curse priest

Trigger Happy 出張所。D.Gray-manとシャドーハウスのネタバレ感想、アニメ感想を書いてます。

平清盛 第25話 「見果てぬ夢」

2012-06-24 20:43:20 | TVドラマ

回想は死亡フラグ!!
解っていてもやってしまうのは、脚本に書いてあるからです。
恨むなら歴史でなく、脚本家を恨みましょう(おい)

平清盛 第25話 「見果てぬ夢」

信西、絶好調。
緊縮財政の為、要らん役職の人はバッサバッサ。
全員から恨みを買う事になりますが、無能に払う人件費は無駄です。
もっと有益な場所に回せば、国益に繋がる。
念願の大学寮も無理を押して通す。
有用な人材を育てるのに時間がかかるから。

皆が解ってるのに、何故やらないのか。
恨み買って、暗殺されちゃうからです。
現代で言えば、政治生命オワタ\(^o^)/になるからです。

そんな訳で政治家は「先送り」という便利な技を使います。
これなら「一応考えたんだけどさぁ」というポーズが取れます。
「しません」と絶対明言しないのが、日本の政治です。
報告書も委員会も何でも言質を取られないうやむや、曖昧こそが正しい。
だから、誰一人責任を取りません。
取る気もありません。
暗殺されちゃうからです。
天下りとか出世とか、老後の喜びを色々道を断たれちゃうからです。

卑怯なのが、政治というものです。
相手の幸せより、自分の幸せを追求するのが政治です。
間違っても国民とか国の為なんて、建前を本当にしてはいけません。
だから、正々堂々やると立派だし、夢も広がりングですが、
信西は暗殺されるしかありませんでした。残念。

まぁ、そんな訳で信西の指揮の元、国作りは活き活きと破格に進行します。
もっと早く真面目にやってればいいのにーと思いますが、
今の状態が異常で、何やってんだか解んない状態こそが通常運転です。
公家の最大の政治が子作りと嫁取りですからね(笑)
真面目に仕事してる事自体、公家には???の世界です。

て訳で叔父上をぶっ殺されたのも忘れた訳じゃないけど、新しい世になるんじゃないかなと
信西に夢を抱く清盛。
いつか貴族を倒して武士の世にするには、力と地位と財力を蓄えないといけないし、
信西がいい世を作ってくれるなら、悪い話ではありません。
学者さんなので、明確にこうしたいというビジョンが清盛よりあるしね。
宋の「身分を問わず、才ある者を自由に登用する」という破格の方法は国を栄えさせる為に
必要であり、血や身分に縛られて息も出来なかった清盛達には確かに望むに足る夢だ。

元気な清盛君と違って、ずーーーーーっとシケたツラをしてたのが義朝。
あんだけ放っておいた癖に、死の病についた由良ちゃんの事が心配だし、
何かいいとこないし、恵まれてる清盛には解んないよ!と貧乏人丸出しの根性に。
清盛が宋から薬を取り寄せてあげると言っても、ツンデレなんで断ります。
清盛も最初の奥さんの時は法律で薬を買う事も出来なかったんだから、
信西の情けで薬なんか欲しくないや、と。それと手を組んでるお前からも。
清盛は父が
「平氏と源氏の勝負は後に取っておこう。貴族を倒し、武士の世にしてからでも遅くない」
といった事を語る。
武士が力だけではどうにもならなかった事は保元の乱の後始末で思い知った筈だ。
だからこそ、この道しか今はないのだと。
そうしてくれた信西をありがたいなと思うからこそ、義朝には妻をむざむざ喪って欲しくなかったんだろうけどな。
義朝は解ってるが、信西の武士のバランスの踏み台にされてる事が悔しいから、
ハイ、そーですかとは受け止められない。
藤原氏の後ろ盾もない以上、力のつけようもないもんな。

頼朝君は初めて清盛と対面。
酌をする際、上がってしまって、つい酒をこぼしてしまう。
清盛に「平氏にこんな弱い奴がいなくってよかったー」と言われ、悔し涙。
そんな頼朝を何故か清盛は嬉しげに笑って見てるので、???と思う頼朝。

さて、由良ちゃんは瀕死に。
ツンデレ義朝はいつも時機を逸すという男なので、今更清盛に頼まなくちゃ!と
出かけようとしますが、源氏の棟梁なら誇り高く、平氏なんかに頭下げんなと
由良ちゃんに叱られます。
「そんな事言ってる場合か。お前の命の方が大事なんや!」と泣く夫に、
「いつもの殿らしくない。でも、何と嬉しい」と言って亡くなります。
最期まで誇り高い夫が好きだったと。でも、夫の気持ちが嬉しいと。
ご立派な最期でございました(´;ω;`)

自分の一番の理解者だったのに…と失ってガックリの義朝。
誇り高い由良を尊敬していた常盤は「俺を逃げ場にすんな。もう来るな」と
三人目を身籠ってるのに追い返します。
由良を喪った悲しみは、私では癒せないと知ってるから。
常盤も義朝が弱くなってしまうのを望みません。
そうなったら、武士は立ち上がれなくなると尊敬する由良が教えてくれたから。

逃げ場がなくなってどん底の父の元に訪れる頼朝。
そして、初めて清盛に会った事、そして、二人はどんな関係なのか尋ねます。
義朝は初めて出会った頃を思い出し、意地の張り合いっこをした事、
そして、馬の競り合いをした事を話します。
あの時は義朝が勝った事を。
生まれの事で荒れていた清盛は自分をダメダメな奴、何で俺なんかがーと
落ち込みますが、義朝にハッパかけられ、何チクショー!今度は負けへんでー!
戻ってこいやー!と立ち直ります。

自分の言葉で復活した清盛が嬉しくて仕方なくて、そのドヤ顔を見せたくなくて
振り向かなかったと義朝は懐かしそうに息子に語る。
平氏と源氏の嫡男。
同じ立場の終生のライバル。
そういう人間と巡り合ったのが嬉しくて。

頼朝はその話を聞いて、初めて清盛の言動が腑に落ちる。
頼朝は清盛に勝った時、同じ言葉を言ったのだ。
それを清盛は頼朝の息子に投げ返した。
「お前みたいな弱い奴がいなくてよかった」
あれは、立ち上がってこい、という激励だったのだ。

「清盛殿はあの時の父上と同じ顔をしてらしたのですね」

頼朝の笑顔に、義朝も笑う。
まだ決着はついてない。戦いは続いている。
清盛は頼朝を通じて、そう義朝に告げていたのだ。
由良を亡くして以来、初めて義朝に笑顔が戻る。
あれから立場が変わり、色々あったが、清盛は同じ土俵にいるのだと。
清盛の方からそう言ったのだ。
だから、義朝も負けられない。

そんなある日、ただならぬ様子の信西の姿に清盛は驚く。
理由は国の財政を頑張った結果、ついに遣唐使の再開を実現できるとこまでこぎつけた事。
すぐとはいかないが、数年後に人選をし、大船を作る目途がついたのだと。
二人とも大喜び。
これで宋の優れた文化や政治の方法など、色んな事を学び取り入れ、国を豊かに出来る。

早速、大願成就の為、熊野詣に行ってくれと清盛に頼む信西。
喜んで引き受ける清盛。


しかし、反信西の連中にとっては、平氏がいない事は大チャンス。
義朝を召し出し、「信西の首を取れ」と命じる。
絶対源氏滅びちゃうじゃんと最初は断ってた義朝も、これを受ける。
清盛には清盛の、義朝には義朝の戦いがあると解ったから。

だが、国作りでなく、あくまで武士としてでしか判断できなかった義朝は
これが武士の力を見せる事だと疑わない。
それが彼の悲劇だった。

次回は平治の乱。
バイバイの人で一杯。



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