中国動画サイトYoukuで配信中の「了不起!舞社」(Great Dance Crew)がまもなく決勝戦を迎えます。「了不起!舞社」は60人の女子ダンサーが参加するダンスリアリティショーです。NCT(WayV)のテンがナビゲーター(主理人)としてレギュラー参加としています。
「了不起!舞社」(Great Dance Crew)配信プラットフォーム:Youku独占配信 放送日:2022年4月16日(土)スタート
ナビゲーター(主理人):王菲菲(元Miss Aのフェイ)、程瀟(宇宙少女 ソンソ)、 李永欽(WayV テン)、賛多(INTO1 サンタ)
クルー長:蘇有朋(アレック・スー)※アレック・スーはダンスを直接指導することはなく、クルー長という立場。
2018年から2021年までの4年間、中国では「PRODUCE 101」フォーマットのアイドルサバイバル番組が毎年開催され大変盛り上がっていました。しかし、昨年2021年5月、投票にて順位を争うオーディション番組は社会に悪影響を及ぼすと当局から明文で批判され、特に課金を伴う視聴者投票によって順位を競い合うような番組は制作できなくなっています。
オーディション番組がなくなったことにより、露出する機会を失ってしまったアイドル候補の子がたくさんいます。「了不起!舞社」は、年齢やルックスにとらわれず、ダンサーとして成長することをテーマにした番組ですが、実際にはアイドル的な可愛いルックスの子が多く参加しています。SNH48からは李佳恩、唐莉佳(GNZ48)、由淼の3名が参加しています。
中国政府当局は芸能やメディアに対する規制を年々強めており、ネット世論も大きな圧力になっています。政府の規制に抵触せず、世論の反発も招くことなく、しかも面白い番組を作るのは容易なことではなく、様々な試行錯誤がなされています。「了不起!舞社」は60人の女子ダンサーがダンスパフォーマンスを競い合いますが、試行錯誤によりルールが途中で変更されたりしています。
この番組のナビゲーターとして、威神V(WayV)のテンがレギュラー出演しています。
テン(TEN)中国名:李永欽 1996年2月27日生まれ タイ人(華僑)、SMエンターテイメント NCT、威神V(WayV)のメンバー。
テンは「タイ華僑の男性歌手・TEN李永欽」として出演しており、番組の中ではNCTはもちろん威神V(WayV)についてもほとんど触れられません。そのため、NCTを知らない人にとっては、この人は誰なんだろう?と思うかもしれません。
威神Vの中国での扱われ方は微妙です。2019年のユニット結成時には、「威神V(WayV)」としてバラエティ番組に出たり、音楽イベントに出演したりもしていました。しかし、2021年以降は「威神V」としてではなく、個々に活動しています。
「了不起!舞社」は威神Vのことを積極的に取り上げることはありませんが、完全にスルーするわけでもなく、5月28日放送回で威神Vの「Take Off」がパフォーマンス曲に使われたときは、テンが飛び入り参加するという場面もありました。
テンは番組内では中国語でコメントしていますが、ときどき英語が混じります。英語は非常に流暢で、タイ語より英語の方が話し慣れているのかもしれません。番組でのファッション、メイクは中国向きにアレンジされており、韓国活動時とは違ったテンの姿を見ることができます。
6月18日放送回では同じくナビゲーターを務める宇宙少女のソンソ(程瀟/チェンシャオ)と裸足での中国民族舞踊を取り入れたパフォーマンスを披露。曲は映画「チャイニーズ・ゴースト・ストリー」の挿入歌。ソンソは「宇宙少女」の中国人メンバーですが、2018年以降活動の場を中国に移しており、今後韓国でのグループ活動に復帰する可能性は低いと思います。
この番組には、賛多(サンタ)という日本人ダンサーもナビゲーターとして参加しています。
賛多(サンタ)は2021年春に開催されたオーディション番組「創造営2021」(PRODUCE 101フォーマットの中国版)に参加し、最終順位2位グループデビューを果たしました。現在INTO1のメンバーとして中国で芸能活動をしています。
サンタ(SANTA)本名:宇野賛多 1998年生まれ 名古屋市出身 身長181cm ストリートダンスの世界大会で何度も優勝した経験を持つ。INTO1のメンバー。2021年から中国で芸能活動中。
6月18日放送回のナビゲーターパフォーマンスでは、賛多は王菲菲(元Miss Aのフェイ)と組んで「一生所愛」(映画「大話西遊」のテーマソング)をアレンジしたパフォーマンスを披露。賛多はストリートダンスという一種のソロ競技の世界で踊ってきたので、振付や即興のスキルも高く、創作性があります。
賛多もTENも、この種の中国バラエティ番組にナビゲーターという立場で出演するのは初めてです。4人のナビゲーターのうち外国人を2人も起用したのは、かなり冒険的な試みです。ナビゲーターの主な役割は参加者のパフォーマンスを審査し、ダンスに関するコメントをすることですが、すべて中国語で対応しなければなりません。
二人の中国語レベルは同じくらいですが、文法、発音はテンの方がナチュラルかもしれません。
ただし、賛多は多少無理をしてでも自分が言いたいことを伝えようとするタイプで、よくも悪くもそれが個性となっています。
テンは自分の語学力のキャパをオーバーすることなく、温厚なコメントをすることが多いです。爆弾発言をしたり、地雷を踏んだりすることはないので安心して見ていられますが、審査する立場としてはちょっと優しすぎるかなという気もします。
二人とも言葉の壁があり、コメンテーターを務めるのはやや荷が重いとはいえ、それを補うに十分なダンススキルがあります。
サンタは多様なダンステクニックを持ち、長身ながら柔軟性が高く、ステージを支配する度量の大きさと独創性があります。
テンはどんなジャンルのダンスでもテンが踊ると上品に見えて清潔感があります。
「了不起!舞社」(Great Dance Crew)は中国配信大手Youkuが新しく始めたWebバラエティ番組です。この番組とは別に、Youkuには「这!就是街舞」(Street Dance of China )というストリートダンス系の看板番組があり、まもなく「这就是街舞」のSeason5が始まります。
Season5のレギュラーゲストには、ハンギョン(韓庚)、王一博(ワン・イーボー)、劉雨昕(リウ・ユーシン)、李承鉉(イ・スンヒョン)が内定しています。同じ配信プラットフォームが制作する番組なので、テンやサンタも「这!就是街舞」Season5にゲスト出演することが期待されますが、テンの場合は韓国に戻ってしまうと、コロナ水際対策が続く中国に再度入国することは難しいかもしれません。
「了不起!舞社」(Great Dance Crew)配信プラットフォーム:Youku独占配信 放送日:2022年4月16日(土)スタート
ナビゲーター(主理人):王菲菲(元Miss Aのフェイ)、程瀟(宇宙少女 ソンソ)、 李永欽(WayV テン)、賛多(INTO1 サンタ)
クルー長:蘇有朋(アレック・スー)※アレック・スーはダンスを直接指導することはなく、クルー長という立場。
2018年から2021年までの4年間、中国では「PRODUCE 101」フォーマットのアイドルサバイバル番組が毎年開催され大変盛り上がっていました。しかし、昨年2021年5月、投票にて順位を争うオーディション番組は社会に悪影響を及ぼすと当局から明文で批判され、特に課金を伴う視聴者投票によって順位を競い合うような番組は制作できなくなっています。
オーディション番組がなくなったことにより、露出する機会を失ってしまったアイドル候補の子がたくさんいます。「了不起!舞社」は、年齢やルックスにとらわれず、ダンサーとして成長することをテーマにした番組ですが、実際にはアイドル的な可愛いルックスの子が多く参加しています。SNH48からは李佳恩、唐莉佳(GNZ48)、由淼の3名が参加しています。
中国政府当局は芸能やメディアに対する規制を年々強めており、ネット世論も大きな圧力になっています。政府の規制に抵触せず、世論の反発も招くことなく、しかも面白い番組を作るのは容易なことではなく、様々な試行錯誤がなされています。「了不起!舞社」は60人の女子ダンサーがダンスパフォーマンスを競い合いますが、試行錯誤によりルールが途中で変更されたりしています。
この番組のナビゲーターとして、威神V(WayV)のテンがレギュラー出演しています。
テン(TEN)中国名:李永欽 1996年2月27日生まれ タイ人(華僑)、SMエンターテイメント NCT、威神V(WayV)のメンバー。
テンは「タイ華僑の男性歌手・TEN李永欽」として出演しており、番組の中ではNCTはもちろん威神V(WayV)についてもほとんど触れられません。そのため、NCTを知らない人にとっては、この人は誰なんだろう?と思うかもしれません。
威神Vの中国での扱われ方は微妙です。2019年のユニット結成時には、「威神V(WayV)」としてバラエティ番組に出たり、音楽イベントに出演したりもしていました。しかし、2021年以降は「威神V」としてではなく、個々に活動しています。
「了不起!舞社」は威神Vのことを積極的に取り上げることはありませんが、完全にスルーするわけでもなく、5月28日放送回で威神Vの「Take Off」がパフォーマンス曲に使われたときは、テンが飛び入り参加するという場面もありました。
テンは番組内では中国語でコメントしていますが、ときどき英語が混じります。英語は非常に流暢で、タイ語より英語の方が話し慣れているのかもしれません。番組でのファッション、メイクは中国向きにアレンジされており、韓国活動時とは違ったテンの姿を見ることができます。
6月18日放送回では同じくナビゲーターを務める宇宙少女のソンソ(程瀟/チェンシャオ)と裸足での中国民族舞踊を取り入れたパフォーマンスを披露。曲は映画「チャイニーズ・ゴースト・ストリー」の挿入歌。ソンソは「宇宙少女」の中国人メンバーですが、2018年以降活動の場を中国に移しており、今後韓国でのグループ活動に復帰する可能性は低いと思います。
この番組には、賛多(サンタ)という日本人ダンサーもナビゲーターとして参加しています。
賛多(サンタ)は2021年春に開催されたオーディション番組「創造営2021」(PRODUCE 101フォーマットの中国版)に参加し、最終順位2位グループデビューを果たしました。現在INTO1のメンバーとして中国で芸能活動をしています。
サンタ(SANTA)本名:宇野賛多 1998年生まれ 名古屋市出身 身長181cm ストリートダンスの世界大会で何度も優勝した経験を持つ。INTO1のメンバー。2021年から中国で芸能活動中。
6月18日放送回のナビゲーターパフォーマンスでは、賛多は王菲菲(元Miss Aのフェイ)と組んで「一生所愛」(映画「大話西遊」のテーマソング)をアレンジしたパフォーマンスを披露。賛多はストリートダンスという一種のソロ競技の世界で踊ってきたので、振付や即興のスキルも高く、創作性があります。
賛多もTENも、この種の中国バラエティ番組にナビゲーターという立場で出演するのは初めてです。4人のナビゲーターのうち外国人を2人も起用したのは、かなり冒険的な試みです。ナビゲーターの主な役割は参加者のパフォーマンスを審査し、ダンスに関するコメントをすることですが、すべて中国語で対応しなければなりません。
二人の中国語レベルは同じくらいですが、文法、発音はテンの方がナチュラルかもしれません。
ただし、賛多は多少無理をしてでも自分が言いたいことを伝えようとするタイプで、よくも悪くもそれが個性となっています。
テンは自分の語学力のキャパをオーバーすることなく、温厚なコメントをすることが多いです。爆弾発言をしたり、地雷を踏んだりすることはないので安心して見ていられますが、審査する立場としてはちょっと優しすぎるかなという気もします。
二人とも言葉の壁があり、コメンテーターを務めるのはやや荷が重いとはいえ、それを補うに十分なダンススキルがあります。
サンタは多様なダンステクニックを持ち、長身ながら柔軟性が高く、ステージを支配する度量の大きさと独創性があります。
テンはどんなジャンルのダンスでもテンが踊ると上品に見えて清潔感があります。
「了不起!舞社」(Great Dance Crew)は中国配信大手Youkuが新しく始めたWebバラエティ番組です。この番組とは別に、Youkuには「这!就是街舞」(Street Dance of China )というストリートダンス系の看板番組があり、まもなく「这就是街舞」のSeason5が始まります。
Season5のレギュラーゲストには、ハンギョン(韓庚)、王一博(ワン・イーボー)、劉雨昕(リウ・ユーシン)、李承鉉(イ・スンヒョン)が内定しています。同じ配信プラットフォームが制作する番組なので、テンやサンタも「这!就是街舞」Season5にゲスト出演することが期待されますが、テンの場合は韓国に戻ってしまうと、コロナ水際対策が続く中国に再度入国することは難しいかもしれません。