Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

対極のワーカホリック

2004年06月25日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、対極のワーカホリックでした。

今月は延々とそうですが、
結局のところ今週もずっと終電帰りでした。

それどころか、
明日も出社だったりするわけです。

あらやだ、まぁ大変。

こんなに仕事をしていると、
仕事好きのワーカホリックさんかと思われそうですが、
それはちと違います。

私は仕事よりも、
やはり遊びの方が好きなのです。

長く遊びたいからこそ、
とっとと終わらして、とっとと帰りたいのです。

そのための努力は惜しみません。

今は、時間の読めない上司のために、
そのための努力になり得てないわけですが、
基本は遊ぶための仕事です。

なんにしても、
義務を果たしてこその権利であるからして、
義務に対して手抜きしちゃいけません。

これが私の美学です。いえい。

とは言いつつも、独身の私なので誰にも甘えられず、
時には辛くなってしまうこともあるわけですが。。。

---

『いつかは笑えてるさ』

誰のために生きてるなんて
自問自答も馬鹿馬鹿しいね

愛と恋との違いを真顔で
語り合うほど青かない

ワーカホリック解かれたいマジック
だけど何処かで満足

星の数ほど恋をしたって
星の数ほど胸を痛めるじゃない

いっそこのまま眠ってみたいけど
眠りつづける体力もいるじゃない

次から次にネジを押し込んで
形になればそれは幸せだけど

自分で自分の機嫌をとらなきゃ
やり切れないときもあるじゃない

そんな時はこう思うんだ
きっといつかは
きっといつかは
笑えてるさ

---

うふふ。

適正・適職診断テストしてみる。

2004年06月25日 14時25分45秒 | 雑談
適性・適職 診断

友人のblogで掲載されていて、
楽しそうだったのでチョット試してみる。

以下、結果。

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『夢見る』気質です。

【良い精神状態の時】
心温かい・思いやりがある・表現力が豊か・独創的

【悪い精神状態の時】
意気消沈する・自意識過剰・片意地・気まぐれ

【性格】
豊かな感性を持つ芸術家タイプ。
音楽や芸術を愛し、エスプリに富んでいる。
深い情愛で他人と接し、心温まる関係をつくることができる。

【注意】
自分が周囲に理解されないと、
自分を悲劇の主人公に仕立てて無気力で退廃的になり、
殻に閉じこもってしまう場合もある。

【仕事】
自分の独創的な探求を支えるために
芸術や言語を手段とする
音楽家、小説家、ジャーナリストなどの仕事に向いています。

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音楽や芸術の質問どこにもなかったんですけど、
一体、どう判断したんでしょうか。

大学のときもちゃんとした職業適性テストやって、
その結果、映画監督、脚本家とか、
どうやってなりゃいいかわからない職業が出てましたけど、
今回もやっぱりそんなのです。

でも、なんらかの芸術家になるためには、
誰かに師事するとか、ある程度の努力が必要なわけで、
性質上、感性の違う他人の下で言うこと聞くとか、
そんなとこの努力には向いてないわけで。。。

職業診断する賢い人に、
向く仕事ないし、めんどいのでサジを投げられた性質、
と見るべきでしょうかね。

夢は果てしなく欲は限りなく
並はずれてideaはrichです

努力はきらい常に目立ちたい
理屈だけはナイス

私は相当Superfaker

ふむ。

質問90題あってくじけそうになりますが、
みなさんも上記リンクからどうぞ~。

CD千選vol.0011「FRIENDLINESS」

2004年06月25日 06時57分05秒 | 音楽
前回に引き続き、今回もTHE BEATLESの影響が色濃く見える、
70年代ひねくれPOPSの作品紹介です。


(amazonさんにリンクしてます。)


Stackridge「FRIENDLINESS」です。

Stackridgeさんは「田舎のビートルズ」という呼び名があるくらい、
聴きやすくもひねくれた、でいてほのぼのした曲を聴かせてくれます。

実際、次作「山高帽の男」では、その楽曲に聴き惚れた、
THE BEATLESさんのプロデューサーでもある、
ジョージ・マーティンさんをプロデューサーに迎え、
田舎っぽさが消え、POPさが際立った、洗練された作品を発表します。

世間的には、そんな「山高帽の男」の方が評価が高いのですが、
私は、ひねくれ、もっさりとした印象をより受ける面も含めて、
同じメロディのテーマ曲をアルバム中で反復することで、
1枚のアルバムをひとつの作品のように構成した、
今作の方が好きです。

聴くだけで肩の力が抜け、自然な笑顔がこぼれる、
そんな、自然に囲まれた田舎街を訪れたときのような
心弾みつつも、心安らぐ感情を心に溢れさせる、
ほのぼのと、やわらかな手触りのする作品です。

このアルバムを聴くだけで、四方を農園に囲まれている、
イギリスの田舎街の街並みを思い描くことが出来ます。

お仕事や人間関係や、なにかの心労で疲れた人は、
ぜひこの作品を聴いて、心にたまったもやもやを、
ゆっくり、おだやかに洗い流してみてください。

ちなみに、Stacridgeさんもそうですが、
この頃のひねくれPOPSは、なぜかプログレにされやすいので、
お店でCDを探すときには注意です。

特にディスクユニオンさんのジャンル分けなんてのは変な割り切りで、
マイケル・ジャクソンや、スティービー・ワンダーや、プリンスを、
黒人だからってだけでソウルコーナーに置いてたりしますからね。。。
音楽でなく人種で分けるって。。。

KING OF POP。。。

ポーッ!

あぁ、せっかくの穏やかな気持ちが。。。

PEPSI BLUEからタブ・クリアへ

2004年06月25日 02時01分02秒 | 家事
手軽な新しもの好きらしく、
青いコーラ、PEPSI BLUEを試しました。

たまに飲みたくなるドクターペッパー程ではないですが、
なんか引っ掛かる、化学の味が良い感じです。

私はこういう引っ掛かるものは好きです。

でも客観視してしまうと、
当たり前ながらコーラはコーラでいい気も。。。

ところで私に輪をかけて手軽な新しもの好きの父親様は、
透明なコーラことタブ・クリアが発売されたとき、
なぜか毎日タブ・クリアを3本ずつ買ってきて、
1週間後に冷蔵庫をタブ・クリアだらけにした過去があるのですが、
今も実家はPEPSI BLUEだらけなのでしょうか。

…実家、帰るか。


(The Archive of Softdrinksさんにリンクしてます。)


ところで、このタブ・クリア、
ド田舎出身高校の最寄駅近くにある自販機で、
なぜか発売終了後2年くらい延々と売ってたんですけど、
一体あれはなんだったんでしょう。。。

タブ・クリアの在庫がダブ・ツイタ。

ダメだ。。。

久しぶりの空気

2004年06月24日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、久しぶりの空気でした。

お昼休み、
久しぶりに外に出たら、
久しぶりに関西勤務の同期がこちらへ来ていて、
久しぶりに大人数で昼食で、
久しぶりに料理を分け合って、
久しぶりに料理分けが苦手なのを痛感しました。

もう、久しぶり尽くしです。

なので、お話を久しぶりの同期にのみに絞りまして、
突然久しぶりに好きな人と会うと、
唐突な驚きと、ハシャぎたくなる嬉しさがあるものです。

今回も周囲はあるようでした。

けれど、あの久しぶりって妙に持ち上げられる感、
本人的には果たしてどんな感情を抱くのでしょうか。

素直に嬉しいのか、
それとも不自然に感じて逆に疎外感を煽るのか。

結局のところ、個人個人によって違う、が回答でしょうけどね。

ちなみに近い友人同士の挨拶も不自然と思う私は、
常に、でね、で入るような、
常に、延長線の上を歩いているような、
普通な感じで接していたいと思うわけです。

でね、牛乳の瓶なんだけど。

「intermission」

2004年06月24日 13時00分00秒 | 短編


今の私は、空白です。

 

自分自身を正当化することが、もう出来なくなっています。

何処の空を見つめれば、瞳は潤むのでしょうか。

丸い赤木の椅子で埃を拭き取れるような淡白い折柄空の下では、幸福は掴めそうにありません。

昔の温かな温もりに包まれてみても、瞬間だけで冷えてしまいます。

 

今までの私が、残したもの。

人の内側に刻んだ、ささやかな傷。

薄茶色の紙で渡した、ホンの少しの幸せ。

そのくらいしか、ありません。

 

逃げて行く景色の中にある、色違いのシート。

いつも少し離れて、窓の境界に寄り掛かっています。

上と左右から吹いてくる、香りの違う風。

摺り足の中で本をめくる人は、とても嫌いです。

たったひとつの、怒り事。

しばらく待てば、消えるでしょう。

 

そして針は動き、長方形に沿える。

新しい空気に、人は波をつくる。

黄色のパネルに、見上げられて。

 

私の足で、青い空は動きます。

鳴り響く黒いゴム底を、交互に差し出しているだけで。

私は知らない、遠くに行きます。

目をつむることに、何度出逢ったのでしょうか。

重ね着のシャッツが、反対側に揺れています。

 

暑い光を、浴びました。

ぽっかり浮かぶ、波の上。

ふたつの青に囲まれて、私の白は際立ちます。

流してくれるのは、月と風の引力。

外から見ればゆっくりと、私は素早く移ろいで行きます。

けれども氷は溶けることなく内側の気泡をひとつ、ポッと音を鳴らすだけ。

本当の安らぎは、やはりひとりでは得られません。

赤い光に、紫は生まれませんでした。

少し後に、疎ら水玉の紺色が広がりました。

 

18世紀の、彼方の中。

感じたことのない肌触りの生地を、ふたつ折りにします。

両手を組むだけのお祈りをして、瞼裏を覗きます。

 

音は鳴らず、白黒のままで。

 

香りのある夢が、映りました。

ともだちの笑顔が、映りました。

 

 

光の両手を広げ、朝を迎えました。

 

今の私は、空白です。



---
あとがき

[当時]
この作品では、とにかく引き算をしようと心がけました。
言葉を簡素化することで、
主人公の気持ちの痛さを強く伝えてみたかったんです。
今までの短編作品と比べると
少し毛色が違う雰囲気になっていますが、
ストーリーが存在しない分、
詩の延長線上にあるように捉えてもらえると思います。
思考ではなく、感覚で読んでみて下さい。

[現在]
この作品は2000年5月2日に書かれたそうです。
今までの短編作品を掲載してないので比べようもないですが、
この作品は言葉を紡ぐことだけにこだわっており、
もはやよくわからないとこになってます。
つまりはチョットした勘違い作品ですね。
遠く、飛んで行きそうです。
サトエリみたい。

共通言語体にノれない

2004年06月23日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、共通言語体にノれないでした。

普段から、飛ばしたり、含みを持たせたり、
必要ない言葉遊びが好きな私だったりするので、
真意が人に伝わらないことが多かったりします。

それはそれで優秀なみなさんに、
柔軟かつテキトーに切り抜けていただきたいのですが、
最近は自分でさえも理解不能な域に陥ってしまうことがあります。

意思を伝え得るまともな文章が思い浮ばかず、
どうにも共通言語体にノりきれません。

もう少しわかりやすい言葉で表現するなら、
お仕事でいっぱいいっぱい、っていう例のヤツです。

頭の中にある机がお仕事で山盛り沢山で、
日常会話は吟味の余地なく、ただただ押し流されていきます。

口を開けば「絶好調」しか言わない、
あの不屈の高畑さんこと井山さんが、
たかがお仕事さんでこのザマですよ。

あぁ、情けない。

それもこれも、
私が2ヵ月半前から預言し続けていたことを周囲が信じていれば、
こんなことにならなかったのに。。。

ちなみに、これが私のした預言。

1999年 7の月
天から到来する恐怖の大王が
アンゴルモアの大王を蘇らせる
火星の前後 幸運によって支配する


懐かしいぜ、キバヤシさん。。。


(クルブシもいるよ。)


あきらめない!!
それがオレたちにできる唯一の闘い方なんだよ!!



…やはりノれてないようです。

ポール・マッカートニー、天気を変える!?

2004年06月23日 19時23分08秒 | 音楽
ポール・マッカートニー、天気を変える!?(BARKS)

サー・ポールくらいになると、
することが大きいですね。雨を止ませますからね。

けど雨雲にドライアイスを噴射して、
ホントに雨が止むのかな。

不思議だ。。。

なんにしても人間が天気を変えるなんて、
すっかり21世紀ですね。

どぉこでぇもぉデブ~。

「犬(dog)」第11回

2004年06月23日 12時00分00秒 | 物語
第1回 / 第2回 / 第3回 / 第4回 / 第5回 / 第6回 / 第7回 / 第8回
第9回 / 第10回
---

冬休み

 少年は、昼食を買いに行く時、ジャングルランドに新譜CDを買いに行く時、遠藤書店に本を買いに行く時、それ以外の時は、ずっと家にいた。

〈工藤さんから電話かかってこねえかな~。あ~、なんか考えただけでドキドキしてるよ。なんだよ、これ、も~〉

 少年は、ベットに転がり、毛布と羽毛布団と『TURNING POINT』をかけ、目を閉じ、夢の無い眠りに入った。

 プルルルルル

 外気温がピークを過ぎた頃、冷風機の上に無造作に置かれているアンテナの曲がった黒い子機が、緑と赤の点滅をしながら鳴り始めた。

「ん・・・」

 プルルルルル

 少年は急いで毛布と羽毛布団を取り払うと、ベットの端の崖を降りて、小走りで子機の元に向かい、右手で掴んだ。

〈あ、もしかして工藤さんからかな・・・、か~、ちくしょ~〉

 プルルルルル

「・・・う、うん。あ、あ~もしもし」

 少年は左手で喉を押さえながら、咳払いをし、発声練習をした。

 プルルルル

〈よし〉

 4回目の呼び出し音がなり終える直前に、少年は“外線”のボタンを押し、右耳に当て、

「は、はい、もしもし」

〈は~、も~〉

 普段よりも上ずった声で電話の応対をした。

「あの~・・・」

 受話器の向こうから聞こえてきたのは、か細い女の子の声。

〈あ、これは本当に、うあ、やべ、どうしよ〉

「は、はい」

 手持ちぶさたの左手で、ラジカセのボリュームを下げた。

「ひろかずくんいますか?」

「はい?」

〈え?・・・なんだって?〉

 この瞬間、少年の瞳は“見る”という機能を失っていた。

「え、あの、むらはしさんのおたくじゃないですか?」

「あ、違い、ますけど」

〈間違い、なのか・・・〉

「あ、すいません」

 ガチャ

 プー、プー、プー

「かぁ、・・・はぁ~」

 子機を右耳から離すと、一時見つめて、親指で外線ボタンを押した。

「ちっくしょ~。何なんだよ、も~」

 少年は、黒の子機を元の場所に置くとすぐ、ベットにバタンという音と共に倒れ込み、頭のところに置いてあったリモコンで、ラジカセのボリュームを上げた。そして、スキップで5曲目に戻し、枕の下にある雑誌を広げ、読んで、呼んだ。



 白い会館の控え室。

 4面張りのガラス窓から見える、緑の揺らめき。

 いくつかのグループに分かれ、ざわつく人々。

 かおりんと裕子はカーテンの前の椅子に、2人座っていた。

「もうすぐだね」

(は~、緊張するな)

「うん、そうだね」

「なんか、すっごい早くなかった?」

(異世界に来てから、もう2ヶ月以上経ってるもんな)

「そうだね、まだ実感わかない」

「本当にこれからやるのかな?」

(なんかやってほしいような、やってほしくないような)

「やると思うよ」

「もしかして、ドッキリカメラとかそんなのかもよ。実は明日でしたみたいな感じで」

(ま、そんなことないと思うけどね)

「そんなはずないよ~」

 裕子は少し引きつった笑いをしながら答えた。

「いや、わからないよ。あそこの鏡とかがさ、マジックミラーで、私たちが緊張する姿、映してるのかもしれないよ」

(あのティシュの箱もあやしいしね)

 かおりんは、4人の男子達の後ろにある鏡を指差しながら、そう言った。

「え~」

 さっきよりも柔らかな笑顔で、裕子はかおりんの瞳を覗き込み答えた。

「それで、みんなグルで、舞台上がったら、私たちだけしかいなくて、さあどうしよう?って」

(しかも、大勢の拍手で迎えられて)

 かおりんは半笑いの声でそう続けた。

「そしたら、2人だけで発表会しちゃおうよ」

 裕子は全てが吹っ切れたような笑顔で、生き返った瞳で、そう返した。

「そうだね。・・・で、曲はやっぱり『情景』にする?」

(お、ノってくれた)

「ん~、どうせ2人なんだから、デュエットでもしようよ。そうだね、『Love is alive』なんかどう?」

「それいいね~、じゃ、私、男のパート歌うよ」

(一応、元は男だからね)

「でも、歌詞大丈夫?」

「アドリブでなんとかなるんじゃない」

(どうせ、そんなのあるわけないんだし)

「そんないい加減じゃ・・・」

 カチャ、ギー

「はい、集まって」

 控え室の扉の開く音と共に聞こえてきた女教師の声。

「あ、集まるんだって」

「うん」

(もしかして、もう行くの?)

 部員達は円陣を組むようにして集まった。

「もう次の次だから、今からステージの方に移動します。みんな準備はいい?」

『はい』

(あ~、本当にもう行くのか~)

 数人の男子部員を除いて、ほぼ全員が声を揃え、返事をした。

「じゃ、恒例の声出しやるわよ」

『はい』

(って、なにそれ?)

 返事をし終えると、右手を中心部に差し出した。部員達がその手の上に手を重ねていく。かおりんは周りの様子をうかがって、裕子の手の上に手を重ねた。

「せ~の」

 全員の手が重なったのを確認すると、女教師は声を張り上げた。

『お~!』

 部員達は、それに答えるように声を張り上げた。

 だがかおりんは、半テンポ遅れるかたちで、声を張り上げた。

「だめ、全然声があってない。もう一回」

 離れて行こうとする手を制止する女教師の一喝。

 男子部員達は、文句を言いながらしぶしぶ手を重ねた。

「せ~の」

 再び全員の手が重なったのを確認すると、女教師は声を張り上げた。

『お~!!』

 部員達は、前回以上の声を張り上げた。

「よし、じゃ行くよ。みんな楽器持って」

 女教師の顔から笑顔が消え、その瞳はより厳しくなった。

『はい』

 重ねられた手は離れ、部員達は各々の楽器の置き場へ散らばっていった。

「かおりん、頑張ろうね」

 裕子は、左腕を立ち止まっているかおりんの右腕に絡ませ、そう言った。

「うん、頑張ろ」

(よし、・・・やるぞ)

「ねえ、早く行こ」

 裕子は絡ませた左腕を上手に滑らせ、今度はかおりんの右腕を左手で掴んで、その腕を引っ張りながらそう言った。

「そうだね」

(軽く、軽く)

 そして二人は、さっき座っていた場所に小走りしていった。

---

『少年 と 少女』

少 年  と  少 女

揺 ら め き

鼓 動

団 結

同 調

ヒ ト ツ

弾 け た

少 年  と  少 女

右 手

翳 し て

足 元

見 つ め て る

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第12回

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第11回あとがき

[当時]
今回は、たぶん一番どうでもいい回だと思います。
前半部では、俺が嫌いな文体やシチュエーションを
あえて使って書いてみました。でも、
こういうことの積み重ねが後々必要になるので、
しょうがないんです。
後半部もそんなに好きではありませんが、
“変わったな”と思っていただければ成功だと思います。

[現在]
残念ながら変わってないですね。
描写嫌いな人が描写に目覚めたということでしょうけど。
お話ごとにこんなにピョンピョン時間軸を、
飛ばしていいのでしょうか。

アイデアは踊る

2004年06月22日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、アイデアは踊るでした。

さてはて、忙しくても、笑顔で聞く耳持たないように見せかけて、
こっそり小人が働いて、ひっそり助けてくれる、
そんな不思議な環境で、依然、毎日終電帰りなわけですが、
こんな日々を過ごすと、絵空事を描くことが好きな私は、
空想の世界で遊ぼうと、逆にアイデアが湧き上がったりします。

休日のような暇さがあると、
絵空事を描かず、本当に遊んでしまうので、
ある程度お忙しかったり、
時間があるのにすることがなかったりする、
例えば移動する電車やバスの中の方が、
私にとっては、絵空事に没頭しやすい場なのです。

けれどそこで思い浮かんだアイデア達は、
一瞬のまばたきだけで消えていってしまいます。。。

こういう心に留まらず通り過ぎてしまいそうなことを、
さもありげにその日の文として留めてくれる。

それがblogの良さだと思うので、
面白いアイデアが浮かんだら、なんの気なしに掲載しようかな、
とか当たり前のことを思って、文章にしてみる。

よっぽどネタに困ってるのでしょうか、
我ながら心配になります。

遠くを見れば、近くが見えない。

名作映画を丸ごと収録した「DVD付お菓子」(税込315円)が発売に!!

2004年06月22日 19時08分12秒 | 映画
名作映画を丸ごと収録した「DVD付お菓子」が発売に!!(CDJournal.com)

カバヤ食品さんが、
マイク水野さんこと水野晴郎さんが選んだ名作映画DVD付お菓子を、
なんと、驚きの税込315円で発売するそうです。

映画DVDが315円ですよ。
桁間違えてませんよ。

スーパーモデル風に言うなら、
「サン ビャァク ジュウ ゴゥ イェンヌ」ですよ。

以下、抜粋詳細。

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●『水野晴郎シネマ館』ラインナップ
・『キリマンジャロの雪』(1952年)
・『ふたりの女』(1960年)
・『マクリントック』(1963年)
・『愛のアルバム』(1941年)
・『片目のジャック』(1961年)
・『アンナ・カレニナ』(1948年)
・『バリ島珍道中』(1952年)
・『キング・ソロモン』(1937年)
・『古城の亡霊』(1963年)
・『黄金の腕』(1955年)

2004年7月13日発売予定
DVD1枚、ガム1枚
315円(税込)
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『シベ超』さんがあれば買ったんですけどね。

しかし、DVDデフレもここまでくると、
もう音楽CDの高価ぶりが目に付きまくりますね。

音楽CDは興行のある映画と違って、
そのもので売るしかないとは言え、ねぇ。。。

「いやぁ~、DVDって、本当にいいものですね」

…という定番のオチで。。。

「犬(dog)」第10回

2004年06月22日 12時00分00秒 | 物語
第1回 / 第2回 / 第3回 / 第4回 / 第5回 / 第6回 / 第7回 / 第8回
第9回
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1ヶ月後

「なんで私が言わなきゃいけないのよ」

「いいじゃん、別に」

 窓側の後ろから二番目の男女は、相変わらず授業中にお喋りをしていた。

「よくないわよ、あんたが言えばいいでしょ」

「だっ、俺が言ったらおかしいだろ」

「おかしくないわよ」

「いや、絶対変だって」

「変でも、見つけた人が言うのが普通でしょ」

「おまえな、そりゃヘリクツだよ」

「ヘリクツでもいいよ~だ、私は絶対に言わないからね」

「あ~、じゃ俺も言わねえや」

「なによそれ、卑怯じゃない」

「卑怯でもなんでもいいだろ、別に関係ねえんだから」

「あんたね、カワイソウだとか思わないの」

「なんだよ、そんなこと言うならおまえが言えばいいじゃん」

「いやよ、恥ずかしいもん」

「だろ、だから言わなくていいんだよ」

「でもさ、言っといた方がいいって。ねっ」

 そう言いながら、右手で男子の左肩をポンと叩く天川。

「待てよ、女のおまえが恥ずかしいってんだから、男の俺が言えると思うか」

「あんたなら言えんじゃないの」

「バカ、そんなはずねえだろ」

「バカまで言うことないじゃない」

「実際バカなんだからしょうがねえだろ」

「も~、バカって言う方がバカなんだよ」

「おい、今時そんなの、幼稚園生でも言わねえぜ」

「そんなことないよ、私の妹、小4だけどよく言ってるよ」

「じゃ、おまえらがバカ兄弟だってことだよ」

「あんた、それチョット言い過ぎじゃない?」

「言い過ぎじゃない」

「ふざけないでよ」

「天川さん、静かにしなさい」

 大きすぎた天川の声に、大人の一言が教室中に響く。

「・・・はい」

「いぇ~、怒られてやんの」

「あんたのせいじゃない」

「え、そうだった?」

「あんたね~」

「ま、そう気にすんなよ」

「気にするわよ」

「そりゃあ、わるうございました、お嬢様」

「また、それやる~」

「なんだ、ノってくれよ」

「・・・よかよか、許すぞ、爺」

「はは~、ありがたき幸せでございます~」

「あんた、ほんと、これ好きだよね」

「好きなのはおまえだろ、俺が合わせてやってんだよ」

「人のせいにしないでよ」

「してねえよ、真実を言ったまでだよ」

「まあ、たしかに嫌いじゃないけど」

「ほら~」

「・・・うん、だね」



 昼休み。

 隣の教室。

 かおりんと山元が2人向き合って話をしていた。

「っふ~ん、そうなんだ」

(やっぱ、異世界だから違うんだな)

「あ、ねえねえねえ、ちょっと話し変わるけどさ、佐藤のことどう思う?」

「え、いや、別になんとも」

(あいつ、わざとらしくて嫌いなんだよな)

「そう・・・」

「ん、それがどうしたの?」

(突然何なんだろう)

「え、いや、ただ聞いてみただけ」

「もしかして、好きなの?」

(まさかとは思うけどね)

「ち、ちが・・・わない。うん、好きなんだ」

「へ~」

(本当に?あんな、奴のどこがいいんだろう)

「ね、もしなにかあったら協力してくれない?」

「うん、いいよ、喜んで」

(って言っとかないとね)

「ありがと~、かおりん」

 山元は、かおりんの両手を各々掴んで振りながらそう言った。

「いや~、まかせといてよ」

(やばいな~、すごい喜んじゃってる)

「お願い、なんかあったら絶対協力してね」

 両手を掴んだまま顔を近づけてきた。

「は、はい」

(すごい迫力だよ)



 暗室の流し台にへばりついてるかおりんの写真。

〈あ~、いつになったら返事来るんだろ~な〉

 少年は、スポンジの飛び出した椅子の背もたれに体を預け、赤のライトを見つめていた。

トントン

「はいってますか~?」

 黒のカーテンの向こうにある扉から聞こえてきたノック音と男の声。

「あ、今、ズボン上げてる最中なんで、もうちょっとお待ち下さい」

 少年はそう言いながら立ち上がり、扉に近づいていった。

ドンドンドン、ガチャガチャガチャ

「ちょっと、早くして下さいよ、漏れちゃいますよ」

 強くなったノック音、鍵のかかったノブを強引に回す音、そして男の声。

「じゃ、漏らして下さい」

 少年は、つまみを左に回し、鍵を開けた。

「よ」

 男は扉を開けるとすぐに、右手を上げながらそう言った。

「なんだよ、ハンナマ。ここ使うのか?」

「いや、別に。暇だったから来てみただけ」

「そんなら、久我石鹸でも作ってろよ。俺は忙しいんだよ」

「何処が忙しいんだよ。何にもしてねえじゃねえか」

 整頓された暗室の中を指差しながら、ハンナマ。

「え、お前には見えないの?薬品とか全部出てるじゃん」

「いや~、見えませんね~」

「そうですか。え~、ではですね、そこの突き当たりを左に曲がると泌尿器科がありますから、そこで診察を受けて下さい」

 少年は、正面の窓を指差しながらそう言った。

「あの~、今日受診カード忘れちゃったんですけど」

「ふふふっ、は、は、バ~カ」

「なんだよ」

「ほんと、お前くだんねえな」

「そりゃ、お前だろ」

「ま、ともかく、よいこはお外で遊びなさ~い」

 少年は、またも正面の窓を指差しながらそう言った。

「え~、でも、ちゅまんない~」

「ゴリとか、モナカとかいるだろ、そいつらと遊んでろよ」

「だって、今、誰もいないんだも~ん」

「嘘つくなよ、声聞こえてきてんじゃねえか」

「あれは、あれだよ。あの、・・・ゴーストライター」

「なっに、わけわかんねえこと言ってんだよ」

「ともかく、入れてくれよ」

「じゃ、入場料5000円な」

「あらま、お安いわね」

「そのかわり、テーブルチャージ料6千万円頂きます」

「ほんと、も~さ~、いいから入れろよ」

「ダメ~」

「も~、そんなことすゆと、健ちゃんぶつぞ」

 ハンナマは右腕を上げ、げんこつのポーズを取った。

「わかったわかった、じゃ俺が外に出るよ」

「い~よ~、別に~」

「なんだよ、それ。じゃ、また戻るぞ」

「冗談冗談」

「ま、いいや。じゃさ、また静電気グルグルやろうぜ」

「お、いいね~」



 カーテンの隙間から赤い西日の射す音楽室。

「すっごい、うまかったよ」

 そう言いながら裕子は、軽く手を叩き合わせた。

「そう?」

(やった、誉められたよ)

 演奏を終え、座りながら答えるかおりん。

「うん、ほんと、すごいすごい」

「それほどでもないよ」

(なんか照れるな)

「頑張ったんだね」

「うん、まあ、それなりに。でも、まだ裕子の方がうまいよ」

(毎日練習し続けたけど、まだかなわないよ)

「そんなことないって、かおりんの方がずっとうまいよ」

「え~、だって、私まだ失敗するとこあるじゃん」

(あのコード進行、難しいんだもん)

「でも、なんか心がこもってるって感じがして、すごくいいよ」

「そう?」

(こんなに誉められると、恥ずかしいな)

「うん。私のなんて失敗はしないけど、心がこもってないと思うの」

「そうかな~?結構心に響くものあるよ」

(よくわからないけど)

「ありがと。・・・でも、私も頑張らなきゃ」

「そうだね、一緒に頑張ろ」

(あ、なんか青春ドラマみたい)

 そう言いながらかおりんは、右手を差し出した。

「え、あ、う、うん」

 裕子はうつむきながら、その手をそっと握った。

 少女達の太陽はまだ小さい。

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『瞬間』

一 日 は

な に げ な く

そ れ と な く

流 れ て い く も の だ か ら

 

そ の 瞬 間 が

楽 し け れ ば い い し

 

そ の 瞬 間 の

楽 し み し か 考 え ら れ な い

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第11回

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第10回あとがき

[当時]
今回は、特にくだらないなと感じると思います。
ですが、そう思って頂ければ成功なんです。
やっぱり日常というのは、
大抵くだらない話題で笑っているものなんだと思うんです。
また、内容は前の繰り返しのようですが、
それもやはり日常だと思うんです。

[現在]
7年前から日常の解釈については、
変わらないものがありますね。
今では普通のくだらない会話を物語に入れ込むのは、
とても普通ですけど、トレンディードラマ全盛の当時は、
そんなでなかった気もします。
男はバカで女子は真面目、この解釈も今と同じですね。

女性崇拝から打算的人間関係、そしてまた女性崇拝

2004年06月21日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、女性崇拝から打算的人間関係、そしてまた女性崇拝でした。

このblogでも何度か書いてる気もしますが、
私にとって女性は、尊敬の対象だったりします。

女性はどこか男性とは違う感性を持っており、
私に思えないことや出来ないことを、女性は思えて出来てしまう、
それだけでもう、尊敬の対象だったりします。

そんな尊敬の対象であるので、
俗物的ではないでほしいというか、
打算的ではないでほしいというか、
手の届かない存在でいてほしいのです。

今日はふらふらと赤の他人様のblogを見ていたのですが、
同年代のお女性様の書く恋愛日記的なものが、
私的に、そういう面は見せないでくださいよ、な内容なのです。

告白されたけどフっちゃった、でも遊ぶ度に気になってくかも、
なんて男の心を弄びまくっているお話や、
飲んですぐエッティーなことしちゃいました、でも相性合わないかな、
なんてエロスたっぷりなお話を、
妙に楽しげに書いてあったりもするわけです。

女性が現実主義で、俗物的で打算的な、
人間味溢れる存在だというのは十二分に知ってますし、
だからこそ面白く、尊敬できる存在であるわけです。

でも、それでも恋愛面というか、人間関係面については、
もっと高尚な存在であってほしいと思うわけです。

もちろん、こうしたことを公表しているのはごく一部で、
全てが全て、こう思ってるわけないんですけどね。

お話としては、とても矛盾してますけど、
あくまで、理想として、そう思っていたいわけです。

いい中学生っぷりです。
青いです。

ただその人間関係のお話については、
女性だけに言える話ではないんですけどね。

なんに対して打算的でもいいんですけど、
人間関係については真摯にしてほしいと思うんです。

好き嫌いでなく利害があるから一緒にいよう、
みたいなところで人間関係を築くのが、
どうしようもなく嫌いなんです。

お仕事の内だけに留めるのは正しいとは思うんですけど、
そこを延長させて気に入られようなんてのは、
とてもとても相手に失礼な気がします。

相手に対して少しでも感情があるならば、
変に取り入れられようとしちゃダメな気がします。

たとえ子供だと思われようとも、
利害ではなく、好きか嫌いか、相手を想えるか、
そこだけで人付き合いをしていきたいです、私は。

それに利害だけで動く方が、
逆に子供の在り方だと思うんです。

チョコバーほしさに米兵にすがりつく、戦後の子供のような、
理性とは結びつかない、卑しさがある気がします。

自分の意思や相手に対する情を捨ててまで、
したたかに生きたくはないです。

…なんて言いつつも、
やっぱり仕事の中ではしたたかにならざるを得ず、
そうなろうと思えばなれてしまう私なので、
自分の主義との矛盾に苛まれることがあるわけです。。。

さて、お話を女性崇拝に戻しまして、
私の愛する人は人間関係には真摯であってほしいな、
妙ちくりんな駆け引きとかしないでほしいな、
とか思うわけです。

女性はいつまでも崇拝の対象たる、
高尚な存在であってほしいのです。

単なるわがまま、単なる理想ですけどね。

この幻想がなくなれば、
もっと気楽に人を好きになれる気がします。

けれど、この幻想がなくなると、
空想上の遊びが減ってしまう気がします。

現実を生きる人、夢を生きる人、
私はどちらの場所を選べばいいのでしょうか。

そんなことを悩む、25歳独身男性。
住まいは、ワンルームバストイレ付独身寮。

ライブ生感想「CHAGE&ASKA two-five」

2004年06月21日 00時05分37秒 | 音楽
やっぱり、このふたりはすごい、の一言です。
誰も追いつけません。

どうしてそんなに。。。

2004年6月18日金曜日。

チケット問題で揺れたりもしましたが、
午後休も取り、無事に行ってまいりました。

会場はNHKホールということで、私的には初だったのですが、
みなさまには、きっと紅白歌合戦でお馴染みな会場なのでしょう。

さて、ライブの感想に入る前に、少し解説。

C&Aさんは『SAY YES』で国民的なヒットをする前、
「レコードは売れないのにライブの動員数が妙に多いバンド」
という肩書きがあったそうです。

つまり、行った人が病みつきになり、
さらに人が人を呼ぶくらいにC&Aさんのライブは面白い、
ということなのです。

今回、私がみなさんに向けて観覧者募集したのも、
この面白さを伝えたいからだったのです。

C&Aさんは、そんな面白いライブを25年続けてきたわけですが、
今になっても面白さに陰りが見えるどころか、
より一層の磨きがかかりまくり、
毎回、新たな試みをして、単に驚かせるだけでなく、
確実に楽しませて、感動させてくれます。

どんなに大きな期待を持って臨んでも、
必ず期待以上の驚きと感動で楽しませてくれます。

彼らの成長にはファンも追いつけません。
素晴らしいです。

そして今回もまた、素晴らし過ぎる驚きのライブでした。
まずはセットリストのご紹介。

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~オープニングフィルム~
On Your Mark
ripple ring
HANG UP THE PHONE
LOVE SONG
MC
36度線
天気予報の恋人
誰かさん~CLOSE YOUR EYES~
MC
光の羅針盤(コンパス)
心に花の咲く方へ
SOME DAY
C-46
MC
群れ
熱風
Sons and Daughters~それより僕が伝えたいのは
MC
クルミを割れた日
青春の鼓動
CATCH & RELEASE
僕はこの瞳で嘘をつく
YAH YAH YAH
SAY YES
chage MC
not at all
人は 願うものがある限り 果てしない 詩朗読
WALK
~エンディングフィルム~
(two-fiveさんにリンクしてます。)
---

C&Aさんは、映画で始まって映画で終わる、
アンコールのないライブ形式なのですが、
こんなにもたくさんの楽曲を歌ってくれ、
3時間以上ライブをしてくれました。

海外バンドだと1時間半やらないのもありますからね、
その量だけでも大満足です。

それでいて質が高いって言うんですから、
もう言うことありません。大充実です。

ふたりが主演するドラマ調の映画から始まることが恒例なのですが、
今回は散文詩の朗読と、移り変わるイメージ映像のみでした。

いつもの面白いドラマも良いですが、
こんな風な始まりも、また良いです。

その後に始まる『OnYourMark』、
普段はライブの最後に歌うような感動曲なので、
冒頭からとは驚きです。

次にきたのが発表当時Cさんが、
この曲で一皮向けた、とか言ったような気がする、
大事な1曲『ripple ring』。

この曲は、きっと10年ぶり以上に歌ったと思うのですが、
さすがに25年もやってると引き出し多いですね、
これで今後なにが演奏されるか全く予想がつかなくなりました。

…なんて風に1曲ずつ書いてくと、
大変な文量になるのでここからは抜粋で。

7年ぶりに発表されたAさんの幻の新曲、
『36度線』が聴けたのには驚きでした。

これは「CODE NAME 2 SISTERMOON」というアルバムに、
入ると告知されつつも入らなかった幻の曲です。

イントロのみニュースステーションのオープニングに使われていたので、
C&Aさんに興味なくても、聞き覚えのある方も多いかと思います。

もうひとつの新曲『光の羅針盤(コンパス)』はCさんの楽曲で、
UKロックの大作的な、聴かせるミディアムバラードでした。
最近のCさんはこの方向に強いです。

お話を少し外しまして、ライブにおけるC&Aさんは、
CDよりも感動する歌の上手さに定評がありますが、
もうひとつ、MCが長く、面白いというのがあります。

ふたりはファンでなくても笑えるレベルの、
質の高い笑いを提供してくれます。

今回はCさんもAさんも、
完全にひとり漫談してました。

あんなバカな漫談する人達が、
真面目に上手に愛を歌う。

このギャップもまた、
生のC&Aさんが愛される理由な気がします。

特にAさんは、TVだとスカした印象があるかもしれませんけど、
話し出すと、えらい面白いんですよ。

さて楽曲にお話を戻しましょう。

『CATCH & RELEASE』のアレンジには、驚きました。
21世紀のプログレと呼べばいいのでしょうか。
良い意味で、いまだかつてこんな音楽聴いたことないです。

大衆音楽を歌っているC&Aさんが、
こんなマニアックな音が出せると、
きっと誰も想像できないでしょう。

それでいて他の楽曲では、ギターポップしたり、
ジャズしたり、弾き語りしたりしてるのです。

あらゆる音楽に対して幅広さがあり、
それでいて1曲1曲がしっかり奥深い、
ふたりの音楽に対する好奇心、探究心には驚きです。

このふたりについては、他の音楽を知れば知るほど、
驚きが増していきます。

ロックフェスに出るような若者バンドよりも、
尖がってロックしてます。音楽に真正面から挑戦してます。

若者向けロック誌のみなさんも、
大衆音楽とかいうレッテルを貼らず、
もっと評価するべき存在だと思うんですけどね。。。

そんなマニアックな音楽で観客を驚かせ、
それ以上に新しい音楽を聴かせてふたりが存分に楽しんだ後、
今度は観客が楽しむ番ですよ、と投げかけるように、
『僕はこの瞳で嘘をつく』『YAH YAH YAH』『SAY YES』という、
ヒット曲メドレーで大いに楽しませてくれるわけです。

この展開はスゴイです。完全にプロです。
ライブの楽しませ方、そして自分達の楽しみ方をも、
完全に熟知してます。

いやはや素晴らしいです。

『not at all』もロングバージョンで楽しませてくれました。
あれはカッコイイです。音源が欲しいです。

それで最後直前に散文詩の朗読です。

C&Aさんのライブは、ただ歌って終わりというだけでなく、
毎回なんかしらの主題を入れてくるので、
観た後の印象に残りやすいのです。

今回は「人は願うものがある限り果てしない」でした。

さてはて、長々と書いてきた分、
ここからは短く締めたいと思います。

今回のC&Aさんは25周年というところを、
その音楽的な奥深さで聴かせてきて、
これまでのライブの中でも1、2を争うくらい、
大いに楽しませてくれました。

「人は願うものがある限り果てしない」という言葉。

このふたりの音楽的好奇心、
そしてエンターティナーとしての素質は、
本当に驚くべき果てしなさです。

心から感服します。

みなさんも機会があったら一度ご覧になってみてください。
C&Aさんのライブは、心の底から感動しますよ。

それでは、また。SeeYa!

お昼寝さん

2004年06月20日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、お昼寝さんでした。

土曜に友達とハリポタさん冬ソナさんを観た後、
今日の深夜0時過ぎから午後14時くらいまで、
『24』をDVD1本分の2話観ては少し仮眠を取る、を繰り返し、
食事さえもコンビニで済まし、『24』を観る、
という学生以下の、ひどくグダグダな過ごし方をしていました。

とか言いつつ、実際にグダグダしてたのは友達だけで、
私は一度した3時間弱の長期仮眠後は、仮眠せず、
友達が起きない範囲で、PCつけてblogを読み書きしたり、
DVD観たり、ゲームしたりしてたわけです。

せっかく起きれたのだから、
もう一度寝ることはない、勿体無い、
という、いわば貧乏性なわけです。

そんな早起きのお話に限らず、週末の過ごし方についても、
やっぱり私は貧乏性が滲み出ている気がします。

基本的に、二重に用事は入れませんけど、
隙間が出来ると、すぐ外出の方向で埋めたがります。

そういう、せっかくの休みなんだから、
外に出てなんかしなきゃいけない、
という感覚も、やっぱり貧乏性だと思うんです。

そして、休日のなんでも出来る時間を、
毎日してる睡眠とかDVD鑑賞で無駄に使うのが、
実は一番の贅沢なのかもしれない、
とか思ったわけです。

そんなわけで今日は気分を贅沢に切り替えて、
バイクで走り回ったり、友達の家に行くこともせず、
友達帰宅後、15時から2時間くらい、
贅沢にもお昼寝さんなんてものをしてしまったわけです。

贅沢ものです。ブルジョアです。

お陰ですっかり体がだるいです。
人間なれないことしちゃいけません。

適度に動いてた方が、
疲れない人もいるのです、きっと。

しかし、普通っぽ過ぎて話題にならなそうなお昼寝さんのお話を、
こうして特別な話題に出来る私の日常生活って、
一体なんなんだろう。。。

以上、お昼寝さんした分、夜ぱっちり起きちゃう、
そんな子供みたいな私なのでした。