Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

映画生感想『ブロークン・フラワーズ』

2006年05月12日 07時17分34秒 | 映画
2006年05月02日、イカンヌ映画祭の1本目として、
シネマライズさんにて、12:55の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
いい人ではないものの、ついつい愛らしくなってしまう、
いい味出している大人の男を見守るロードムービーであり、
なにもないものの、心にしっとり残る作品です。

人生を、過去の恋人との日々を振り返る度に思い出す、
もやもやとした胸の痛みを一緒に体験してるような印象です。

ビル・マーレイの、確かに人生を生きてきたかのような、
演技っぽくない、目や仕草で表現する静かな演技が素晴らしいです。

なにもない普通の人生こそが、物語足りえるような。。。

主人公を愛し、そして作品に漂う空気を愛してしまうような、
温かくも冷たくもない、いい意味でぬるさのある愛しい作品です。


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