アリンコ日記

あの暑かった2004の夏から数年、夢中になっていたアリ飼いの記録です。もうすっかりアリンコ生活をしていません・・・。

正月あけてサバイバル

2008-01-16 18:11:19 | 20 怒濤の日々
えー、正月あけても、いろいろ立て込んでおります。
アリンコどもは、冬なので、おとなしいです。いや、冬のせいですよ。んもー、変温動物って、いやーねー。

単身女王最後の生き残り、トビケ07-5号イーダちゃんが正月に卵を産んだ。
こっから盛り返すってことが、あるのかなー。
がんばれるものなら、がんばってほしい。

その他の単身女王は全部遠い国に帰っていきました。アーメン。


アリグモの末路

2007-11-02 19:00:10 | 20 怒濤の日々
まあ、あれですよ。
この記事は2008年5月28日に書いてるってことはナイショね。
この次の記事は、オンタイムで書いたように思いますが。

なんでこれを書く気になったかというと、写真が出てきたからだ。
8月10日に登場したきりになっていた、懐かしのアリグモちゃんのあわれな末期の物語。


お母ちゃんが動かなくなったよ

熱心に張った巣の中にはなにやらオレンジ色のものが。
そして、周りを走り回るお子たち。

ちっちゃいけれど アリグモだい

巣をほぐしたら、オレンジ色の卵が4つ出てきた。

直径は0.7~0.8ミリくらい

えー、まあ、あれですよ。
ネットで「砂糖水で育てられる」とか書いてあったんですが、砂糖水、やったんだったかなー。
ちょっとくらいはやったような記憶があるのだが、結局みなさん生き物の還るべきところへ還ってゆかれました。
そして循環ラインに乗せるべくアリンコにやったような気もするが、不評だったような気がする。

うわー、すげー憶測記事。
信じられるのは写真だけ。


生物的ふるい 挫折編&希望編

2007-10-21 17:27:21 | 20 怒濤の日々
というような感じで、一晩トビシワロッテンチームに働いてもらったところ、中継集積所には山のように獲物が積んであるが、さて、どれくらい巣に運び込んだのかが分からない。
中継集積所の山には羽虫もいるが、ぬあっ!カゼクサの実も混じっておるではないか!
ぬおおぉぉぉぉ、それはね、あんたたちの餌じゃなくて、クロナガさまに献上する実なのっ!
と、言いたい気持ちをぐっとこらえて、ペーターはアリたちを集め、山を下りてゆきました。
それっ、吸虫管、吸虫管。

じゃね、次はね、クロナガ!
クロナガにやってもらおうじゃないの。
いちばん勢いのいいクロナガ07-2号長二郎チーム、出番ですよ!
数十分後。
おおー、クロナガがメインで運んでいるのは、アブラムシだった。
これまで、虫のたぐいをやっても見向きもしなかったくせに!
まあよい、まあよい。
これも長い冬を乗り切るためじゃて。
巣の中では女王も含めて、数匹で1匹のアブラムシや羽虫を囲んでチューってやっている。
・・・チューじゃないかもしれないが、モグモグというふうには見えない。
しばらくしたらカゼクサの実も運び始めたが、巣内のアリたちは数時間たった今もまだアブラムシに夢中である。

「生物的ふるい」という目論見のもとに始めた今回のミッション(ミッション?)であったが、アリの方々はふるうのがあまりお好きでないようであった。
ていうより、むしろ、これ、健全な餌やり方法じゃね?
見てて楽しいし。
とはいえ。
1ケースに1つずつ放牧場(でかい餌ケース)つけると場所ふさぎだし、複数のチームを1つのケースにつなぐと「何か」あったときに面倒そうだし。
何より、放牧場を維持するには、飼い主が野に出て餌刈りをしなくてはならないというのが、ネック。


生物的ふるい 青雲編

2007-10-20 22:00:56 | 20 怒濤の日々
さて、カゼクサの実+アブラムシと羽虫の混合収穫物だが、どうすんべ?
とりあえず、ワサワサワサーっとならないように、冷凍庫に入ってもらった。
1袋は1時間くらいで取り出し(だってもう我慢できないんだもん)、とりあえずウチで一番大きいケースの中に広げた。
以前シリアゲうじゃうじゃチームを入れていた、B5サイズで高さ2センチのケース。
ジップロックの中が若干湿っぽい(ぶちゅって、ね。)ので、滑りを良くするためにベビーパウダーをまぶしてから振り落とした。
・・・まだ、生きてるね。
まあよい、まあよい。
とりあえず、おまえらがぴょんぴょこぴょんぴょこ跳ねなくなっただけで、良しとしよう。
さて、どうするか。
ホントはカゼクサの実だけをより分けたいのだが、そんな作業をじっくりやってたらぴょんぴょこ組の思う壺だ。いや、何も思ってないだろうけど、とにかく引っ越したばかりでピカピカのあたしんちで、そういうのは、ヤなの!!
・・・奴らにやらせるか・・・。

ということで、白羽の矢がたったのは、悪食でも有名ですね、トビシワちゃんです。
しかも、ウチでいちばんワーカー数が多く(たぶん)、いちばんアホっぽいと評判のトビシワ07-1号ロッテンチームであります。
現在、縦型土入り蟻巣に入っているので、ワーカーが何匹なのか、あるいは女王がホントにまだ3匹いるのかすら把握できない。
土がねー、厚すぎたのねー。
さて、そのトビシワ作業員をB5判の放牧場に放ってから数十分後。
おおー、働いておる、働いておる!
ベビーパウダーにまみれた混合餌の中から虫っぽいもの(よく見えないけど)を拾い上げては、まず出口のビニールチューブ近くに積み上げる。
それをチューブのなかに10センチくらい入れたところでボトボト落とす。
で、気が向いたヤツが巣まで運ぶ。
んー、まあね、おバカさんたちだから、しょうがないよね。むしろ、頑張ってるほうだと思うよ。

・・・このペースなら、自分でピンセット使ってより分けたほうが・・・いや、何でもない、何でもない。


多摩川風草紀行

2007-10-20 18:00:20 | 20 怒濤の日々
多摩川に行ってきた。
なぜってそれは、引越段ボールの山から、なぜかカゼクサを入れたピルケースだけが発掘されないからだ!!
このままでは、土生さんちからヨメに来た10匹弱(あれ?数が合わないぞ)のクロナガたちが飢え死にしてしまう!!!
ということで、まあ、クロナガたちは与えれば与えただけのカゼクサの種を隠匿する癖があるので、当分はまだ大丈夫そうなんだけど、これからの長い冬と春と夏を乗り切っていただくために、多摩川行きを決行したわけですよ。
なお、なんでブログ更新するのが面倒なのかなーと考えるに、写真をアレコレするのがネックだと気づいたので、やっぱ写真なしね。(2007.11.13写真追加)

多摩川土手の手前、等々力緑地では明日の「なかはら“ゆめ”区民祭」(ダブルクォーテーションも含め正式名称なのがすごい)のための準備でわさわさしていた。
さらに、競技場ではサッカーの川崎フロンターレが何やら(試合?)やっているらしく、声援というか叫び声がこだましていた。
わりと、アリじゃない雰囲気に包まれているが、そんな喧噪の中でもカゼクサは育っているのだろうか。
昨年拾ったカゼクサは、もうすこし自宅近くの大きい公園で鈴なりになってるのを発見したので、こっちに生えてるかどうかは未確認。
でも、河川敷にクロナガがいたんだから、生えてるに違いない。
ということで、まず等々力緑地のなかの児童公園ぽいところ。
・・・いきなり、滑り台やらブランコに囲まれた公園内の中央部分がカゼクサに覆われているのを発見。

地面から生えてる緑のモシャモシャは全部カゼクサ
うひゃー!
しかしまだ子どもがいっぱい遊んでいて収穫しにくそう。
それよりも、日が暮れる前に(今回も出かけたのは4時すぎという有様だ!)河川敷に行かないと。あっちには街灯がないんだから。

河川敷には、ちょっと上流にある野球グラウンドのバックネットが流されたりしたこの夏の台風以来、行ってなかった。
クロナガ(とそのほかのアリンコたち)はみんな流されちゃったのかなー。
たぶん台風のせいではなくて、一昨日あたりの雨のせいでちょっとぬかるんだ河川敷には、思ったよりもいろんな雑草が実をつけはじめていた。
カゼクサは?
ねえ、カゼクサは、どこ?

こっちのモシャモシャは全部なんか違う草
なくはない。
ここに一株、あそこに一株、という具合に生えてはいる。
ジップロック[大](食品の冷凍保存なんかに使うチャック付きビニール袋ですな)にポシャポシャの穂を突っ込んで、バサバサバサっと振って、取り出す。
おおー、自然に優しい収穫法。
優しいのはいいが、ちっともハカがいかない。
株が小さいので、効率が悪い。むきーっ。
こ、このままでは、うちのクロナガちゃんたちが飢え死にしちゃうっ!
意地になって自転車を押しながら雑草ロードをずんずんと歩く。
河川敷ってのは、長いのが取り柄ね。
でも、このままだと奥多摩まで行っちゃうわよ。
時折止まっては、1株2株のポショポショをビニール袋につっこむ。
まあ、ちょっとした不審者ですわ。
春先の山菜採りのような風情にならないのは、クロナガ餓死と日没のW危機をかかえて血走った目のせいだな。
ふと顔をあげると、土手の上のほうにも雑草はある。
ちょうど逆光なので、シルエットで・・・カゼクサが見えた!
少し上に自転車をあげて、上の方を見ながらもと来た方へとって返す。
うほっ。うほほっ。
あらー、こっちにはこんなにあるじゃないの。
さっきちょっと日和ってカゼクサじゃない草の実(なんかイヌなんとかとかそういう名前がついてる感じ)を採っちゃってソンした気分。

あるところにはあるカゼクサ群落

これがカゼクサだっ。
戻れば戻るだけ、カゼクサの大きい群落が見つかる。
一番たくさんまとまっていたのは、去年の春クロナガの飛出を見たあたり。
やっぱりねー。自然はさすがねー。
ていうか、私の目がフシアナでありました。

採りたいだけバサバサやって、どれくらい貯まったかなーとジップロックを見ると、ティースプーン山盛り一杯くらい。
んー、効率悪いー。
たぶん、まだあまり実が熟してないのでバサバサやっても採れないんだろう。ちぇ。
でもまあ、遅すぎたよりは、いいか。
などと考えながらビニールを見てたら、なんか、ワサワサワサーっと動いている。
あれ?カゼクサは動く植物?
えー、残念なお知らせです。
ティースプーン山盛り一杯のうち、半分くらいは、アブラムシとその他の羽虫(コオロギ、ショウリョウバッタのちっちゃいのも含む)でありました。

ワサワサワサーっ
なお、イモムシ系も数匹混獲されましたが、これはさすがに目につくので、捕獲直後にリリース(ポイ)しました。
ジップロックを振るとね、しばらくして、下からワサワサワサーって虫たちが這い上がっていくの。
うへーっ。

でも、アタシ、負けないっ!

等々力緑地に戻って、子どもの減った公園で収穫開始。

一面のカゼクサ
こっちはまとまっているだけじゃなくて、他の雑草がほとんど生えていないので作業しやすい。
ふと見ると、アリがまだ歩いている。・・・って、クロナガじゃんっ!

クロナガ(大胆なキャプション)
んはー、この公園にもいたんだー。
ほかに、ケアリとトビシワとクロヤマも出歩いていた。
種類のわからない3ミリクラスのもいたが、なんにせよお天道様がもうやる気をなくしてしまっているので、よく見えないから、ま、いっか。
こっちでもジップロック(河川敷とは別にしてみた)に同じくらい収穫。
虫と実の割合も同じくらいだ!
こっちにはテントウムシの幼虫みたいな、グロテスクなやつも混じっていた。
過去形なのは、ああ、身が大きいって不幸なことね、ぶちゅって。・・・ぶちゅって。
ビニールがちょっとすごい色になってる気もするけど、見ないようにして、さあ帰ろう。

作業量のわりにカゼクサがあんまり採れない多摩川行であった。
むしろ多摩川アブラムシ紀行と呼ばねばならないのではないか。
来週あたり、もっかいリベンジしないと、ちょっと足りないなー。