多摩川に行ってきた。
なぜってそれは、引越段ボールの山から、なぜかカゼクサを入れたピルケースだけが発掘されないからだ!!
このままでは、土生さんちからヨメに来た10匹弱(あれ?数が合わないぞ)のクロナガたちが飢え死にしてしまう!!!
ということで、まあ、クロナガたちは与えれば与えただけのカゼクサの種を隠匿する癖があるので、当分はまだ大丈夫そうなんだけど、これからの長い冬と春と夏を乗り切っていただくために、多摩川行きを決行したわけですよ。
なお、なんでブログ更新するのが面倒なのかなーと考えるに、写真をアレコレするのがネックだと気づいたので、やっぱ写真なしね。(2007.11.13写真追加)
多摩川土手の手前、等々力緑地では明日の「なかはら“ゆめ”区民祭」(ダブルクォーテーションも含め正式名称なのがすごい)のための準備でわさわさしていた。
さらに、競技場ではサッカーの川崎フロンターレが何やら(試合?)やっているらしく、声援というか叫び声がこだましていた。
わりと、アリじゃない雰囲気に包まれているが、そんな喧噪の中でもカゼクサは育っているのだろうか。
昨年拾ったカゼクサは、もうすこし自宅近くの大きい公園で鈴なりになってるのを発見したので、こっちに生えてるかどうかは未確認。
でも、河川敷にクロナガがいたんだから、生えてるに違いない。
ということで、まず等々力緑地のなかの児童公園ぽいところ。
・・・いきなり、滑り台やらブランコに囲まれた公園内の中央部分がカゼクサに覆われているのを発見。
地面から生えてる緑のモシャモシャは全部カゼクサうひゃー!
しかしまだ子どもがいっぱい遊んでいて収穫しにくそう。
それよりも、日が暮れる前に(今回も出かけたのは4時すぎという有様だ!)河川敷に行かないと。あっちには街灯がないんだから。
河川敷には、ちょっと上流にある野球グラウンドのバックネットが流されたりしたこの夏の台風以来、行ってなかった。
クロナガ(とそのほかのアリンコたち)はみんな流されちゃったのかなー。
たぶん台風のせいではなくて、一昨日あたりの雨のせいでちょっとぬかるんだ河川敷には、思ったよりもいろんな雑草が実をつけはじめていた。
カゼクサは?
ねえ、カゼクサは、どこ?
こっちのモシャモシャは全部なんか違う草なくはない。
ここに一株、あそこに一株、という具合に生えてはいる。
ジップロック[大](食品の冷凍保存なんかに使うチャック付きビニール袋ですな)にポシャポシャの穂を突っ込んで、バサバサバサっと振って、取り出す。
おおー、自然に優しい収穫法。
優しいのはいいが、ちっともハカがいかない。
株が小さいので、効率が悪い。むきーっ。
こ、このままでは、うちのクロナガちゃんたちが飢え死にしちゃうっ!
意地になって自転車を押しながら雑草ロードをずんずんと歩く。
河川敷ってのは、長いのが取り柄ね。
でも、このままだと奥多摩まで行っちゃうわよ。
時折止まっては、1株2株のポショポショをビニール袋につっこむ。
まあ、ちょっとした不審者ですわ。
春先の山菜採りのような風情にならないのは、クロナガ餓死と日没のW危機をかかえて血走った目のせいだな。
ふと顔をあげると、土手の上のほうにも雑草はある。
ちょうど逆光なので、シルエットで・・・カゼクサが見えた!
少し上に自転車をあげて、上の方を見ながらもと来た方へとって返す。
うほっ。うほほっ。
あらー、こっちにはこんなにあるじゃないの。
さっきちょっと日和ってカゼクサじゃない草の実(なんかイヌなんとかとかそういう名前がついてる感じ)を採っちゃってソンした気分。
あるところにはあるカゼクサ群落
これがカゼクサだっ。戻れば戻るだけ、カゼクサの大きい群落が見つかる。
一番たくさんまとまっていたのは、去年の春クロナガの飛出を見たあたり。
やっぱりねー。自然はさすがねー。
ていうか、私の目がフシアナでありました。
採りたいだけバサバサやって、どれくらい貯まったかなーとジップロックを見ると、ティースプーン山盛り一杯くらい。
んー、効率悪いー。
たぶん、まだあまり実が熟してないのでバサバサやっても採れないんだろう。ちぇ。
でもまあ、遅すぎたよりは、いいか。
などと考えながらビニールを見てたら、なんか、ワサワサワサーっと動いている。
あれ?カゼクサは動く植物?
えー、残念なお知らせです。
ティースプーン山盛り一杯のうち、半分くらいは、アブラムシとその他の羽虫(コオロギ、ショウリョウバッタのちっちゃいのも含む)でありました。
ワサワサワサーっなお、イモムシ系も数匹混獲されましたが、これはさすがに目につくので、捕獲直後にリリース(ポイ)しました。
ジップロックを振るとね、しばらくして、下からワサワサワサーって虫たちが這い上がっていくの。
うへーっ。
でも、アタシ、負けないっ!
等々力緑地に戻って、子どもの減った公園で収穫開始。
一面のカゼクサこっちはまとまっているだけじゃなくて、他の雑草がほとんど生えていないので作業しやすい。
ふと見ると、アリがまだ歩いている。・・・って、クロナガじゃんっ!
クロナガ(大胆なキャプション)んはー、この公園にもいたんだー。
ほかに、ケアリとトビシワとクロヤマも出歩いていた。
種類のわからない3ミリクラスのもいたが、なんにせよお天道様がもうやる気をなくしてしまっているので、よく見えないから、ま、いっか。
こっちでもジップロック(河川敷とは別にしてみた)に同じくらい収穫。
虫と実の割合も同じくらいだ!
こっちにはテントウムシの幼虫みたいな、グロテスクなやつも混じっていた。
過去形なのは、ああ、身が大きいって不幸なことね、ぶちゅって。・・・ぶちゅって。
ビニールがちょっとすごい色になってる気もするけど、見ないようにして、さあ帰ろう。
作業量のわりにカゼクサがあんまり採れない多摩川行であった。
むしろ多摩川アブラムシ紀行と呼ばねばならないのではないか。
来週あたり、もっかいリベンジしないと、ちょっと足りないなー。