狭間に揺れて

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最初期のバイオリン、人の声に似せて製作 研究(AFP 2018年5月23日)

2018-05-23 | 虚しきもの(時事・科学)
バイオリンの音色をめぐっては、それが人の声に似るよう作られたのではとする見方が、専門家らの間では長きにわたり共有されてきた。21日に発表された研究論文は、16~18世紀イタリアの弦楽器職人らが実際にそれを行っていたであろうことを実験で明らかにしたとしている。

国立台湾大学(National Taiwan University)によるバイオリンの音色についての研究では、プロの奏者に年代物の弦楽器15丁を弾くよう依頼した。これには、弦楽器職人アンドレア・アマティ(Andrea Amati)が1570年に作ったものも含まれていた。アマティは、16世紀初期イタリア・クレモナ(Cremona)の楽器職人で、近代的なバイオリン製作の草分け的存在だ。アントニオ・ストラディバリ(Antonio Stradivari)がアマティのデザインを改良して作ったとされるストラディバリウス(Stradivarius)も用いられた。

研究者らはまず、台湾の奇美博物館(Chimei Museum)で15丁の音を録音。次に、年齢が16歳から30歳までの男性8人と女性8人が一般的な英語の母音を歌った声を録音した。

これらを対象に詳細な音響分析を行った結果、アマティの1570年作のバイオリンと、ガスパロ・ダ・サロ(Gasparo da Salo)による1560年作のバイオリンは、男性歌手のバスとバリトンを模していることが分かった。研究論文は「この時代のバイオリン製作のマイスターらは、男性の声を模倣してバイオリンを設計した可能性が高まった」としている。

「それとは対照的に、ストラディバリのバイオリンはより高域のフォルマントを特徴としており、相対的に女性の声に似せられている」と研究者らは述べ、テノールやアルトを例に挙げた。

「こうした特性がストラディバリウスの華やかさを説明している可能性がある」。
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