ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

回路が開ける時

2008年06月01日 | 中学受験 合格力随想
みなさんのお子さんの中には、今年受験される方がいらっしゃると思います。また、1~2年後に受験するという方もいらっしゃるでしょう。そんな方々に、今回お伝えしたいことは、「最後の瞬間まで勉強していよう」ということです。受験生でない生徒さんをお持ちのの保護者にも「脳のはたらきについて」というような感じで読んでもらえればと思います。

なんだか、受験雑誌みたいな内容になってしまいますが、私の塾へのご相談者の方の中にも、あせってかえって勉強が手につかなくてこまっている受験生をお持ちの方たちがいて、ここでも書いておいたほうがいいかなと思った次第です。ここから先はお子さまへのメッセージとして書きます。

根本は、あせらないこと。そして、みなさんは中学、高校、大学受験でも、勉強をやればやるほど、のびる時期だということです。いや、「のびる」という言い方は、私自身の実感からしてもちょっとちがいます。「頭のとびらがどんどん開いていく」という感じのほうがあっている時期だと思います。最初は、「これからまだやらなければいけないことが・・・」と、とても膨大に思えて、気がとおくなりそうになるかもしれません。でも、とりあえず、「あれやこれや」とか「未来のために現在がある」とか考えでなく、今日やると決めたページ、やる課題だけ見ていてください。毎日それだけを誠実にこなしてください。

・・・すると・・・
ある日突然、模擬テストなどで、回答欄にびっくりするほどすらすらと答えが浮かんでくる時期が確実に来ます。これが「頭のとびらが開く」感覚なのです。私の相談者もこの話をした後しばらくして「本当にそのときが来ました!」と言ってくれました。極端に言うと、現在やることだけを見て、あせらないようにするために、実力模試を最後の1回以外、やらないということもいいかもしれません。今やるべきことのみを見つめてひたすら取り組めば、突然、回路が開ける時がきっとくるのです。


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