モノと心の独り言

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「行為の代数学」フラクタルな自己組織化の基点として

2005-11-27 10:16:42 | 基本的なコト
「行為の代数学」
大澤真幸

存在の基点を、行為=指し示すこととし、
スペンサー・ブラウンの算法の形式と見合うことを示す。
この、指し示しを遂行する身体の自身への関与から、
時間・意味・伝達・権力へ、
第三者の審級と自己準拠的な指し示しの社会的システムの
基点を明らかにする。
言葉の心情に流れたり、弁証法に納まらない、
代数学という論理で描きと通すところが基点足るゆえ。
209頁からの、回路図の展開は、感動的、
フラクタルな社会構造と動態を、伝え合う。

この博士論文の出版が1988年、その後の展開は追えていないが、
1999年の第3版での「日本語の言説空間の雑種性をめぐって」も
鮮やかに、その算法が適応されている。
最近の著作の多さもまた、その適用範囲の広がりを示している。

私も、この基点にて振り返ることも多い。
「心の社会」M・ミンスキーにおけるエージェンシー
「社会システム理論 (上)」N.ルーマン システムとしての社会
「社会システム理論 (下)」
「自己組織性の情報科学」吉田民人 情報・エネルギー論
「肉中の哲学」J・レイコフ&マーク・ジョンソンにおけるメタファー

算法の背景に関しての参考は、
社会の二値論理的構成-Spencer-Brown、Luhmann、大澤真幸
報告者:花野裕康(九州産業大学非常勤講師)

この基点から、
「頭痛 TV プロジェクター 視覚 イメージ クオリア」
「"他者の喪失”、"自己の喪失” ホリスティック・メディア空間を考える」
での、隠されていた他者が見えてくる。
そして、
即自・対自+開自モデルの更新ができそうだ。

この展開で、アフォーダンス、写像などが考えられる。
自己準拠的なフラクタルな回路で、社会ネットワークを捉え、
中心部の外部、ローカル、地域などの自己組織性も考えられる。

メモ)
  モノと心の独り言は、自身の疑問と納得のメモなので、
  観た人、読んだ人、関わっている人にしか伝わらない。
  独り言、散文の足取りは、大まかには
  知覚→五感→言葉→メタファー→脳・内臓・身体
  意識→注意とたどっていた。

  落ち着いたら読もうと積読して、忘れて・・・
  2冊目を買ってしまていた、1988年、青土社からの本
  もっと早く読んでおけばよかった。

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