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遠景としてのキネマ 『タクシードライバー』

2005-06-18 20:25:21 | 映画・音楽・・・パッケージ・メディア
疲れて上がった表参道駅を、振り返ると、
オードリー・・・
『麗しのサブリナ』、『ローマの休日』・・・・
その眼差しが、アフリカの孤児に注ぐ、
かってはフォスター・ペアレントに参加していた
想い出までも引きずり出され、
様々な時間の思い、
NYC、ローマ、アフリカ・・・
そして、当事者感のないここ、東京

部屋に帰り、借りておいた映画、『タクシードライバー』 がまた、
『私のイタリア映画旅行』で、イタリア・リアリズモを紹介していたマーチン・スコセッシ監督
そこで紹介されていたロベルト・ロッセリーニ監督の『イタリア旅行』は、
ゴダールの『勝手にしやがれ』への映像構成の手がかりで、
丁度そのころ、オードリーに夢中だった・・・

未来よりも、過去のしがらみが多いなら、
そのしがらみを刈り取って、成仏させようと、書き落とす!

『タクシードライバー』

テーマがあの、ベトナム帰還兵、
ボランティア活動をする高潔な女性に恋をして、失恋して、
街の売春少女を助けるだけのことで、自分を社会に投げ出して、
社会的な存在感を取り戻した。
リアリティある映像が重ねられ、
甘いテナーサックスがやさしく抱きとめてくれる。
のだが、
若い若い、デニーロ、
『ダウンタウン物語』を思い出す、ジョディ・フォスターの幼さ
この年齢が、並列される状態に、私の時間スケールが分解してゆく。

住いを幾度も替え、街も田舎も大きく変わり、多くの人と別れ、
過去の手がかりを失いながら、旅のような生き様を続けていると、
昔の姿を写し続けるキネマのほうが、身のまわりのことよりも、確かな感触がある。

時間の旅
遠景としてのキネマ 『タクシードライバー』

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