24 黄釈子 Blog 「My Days」by Oldman+1(吉住)

コロナ予防接種0回、インフルも0回、30年間健康診断0回の後期高齢+1、元原告団長の下り坂人生、日々の戯言。

放送弊害

2021年08月17日 | 気象

2021年8月17日(火曜日):[  23c/27c/80%  128-74(65) ]{getup0515} 曇り時々雨

今日から明日にかけて大雨警戒情報が出ている。それほど降るとは思えない(あくまでも、個人の感想です)私は、「本当に降るんだろうな?」という気持ちで、地元民放やNHKの予報士の言葉をテレビで聞いているのだが、全国放送になると、線状降水帯が発生したり、平年の8月1ヶ月の三倍の降水量が1日や2日で降ったりした地域の報道では、虚心坦懐、黙って聞くことにしている。

しかし、「少しでも、命の助かる行動を」などと、ドイツもこいつも言い始めると、いささか、うんざりする。命がかかっているから、「大袈裟ではございません」などと内心思っているのか胸を張って、もっともらしい顔つきで言い放つのだが、その一人として、大雨や洪水、あるいは土石流の被害体験を経験したとは思えない。

長野の住宅裏やまの土石流が2階の窓から飛び込んできて、そこに寝ていた三人がどうやら6、70センチの泥に埋もれて、亡くなった。「より安全な2階の、山から離れた場所に移動」などと、もっともらしい安全策で言っていなかったっけ? 増水した川には近づくな、とか、いくつかの命を守る「行動」の例を挙げる中で。

どこかの防災関係の専門家か大学の先生が、具体的行動をデスクで考えて、それをNHKのアナウンサーなどが繰り返し、伝える。そんな程度の安全策、あるいは行動話を、みんなに伝えていいのかな? 誰にでも通用しないし、被害に遭うのは、そんな誰にでも通用する話ではない、ちょっと異例の場合が多い。各自、自分で考えた方が速いんじゃない?

「ご飯を口に入れて、しっかり噛んだら、呑み下しましょう。そうしないと、次の一口が食べられません。」などと言っているようなものだ。こいつら、カメラの向こうの「国民」は、無知か、幼稚園児か脳死状態の超高齢者ばかりだと思っているのだろう

車は排気ガスが出る、マフラーが水につかったらエンジンが止まってしまう。利口な人間なら、マフラーの出口に太いゴムホースなどガムテープでぐるぐる巻きにして、1mほどのホースの一端を車の後ろに(外だぞ、内部に入れたら、自殺する)上の方で貼り付ける。

これだと、50センチほどの冠水でも、座席の足元に水が流れ込んでも、短時間でも車は動くだろう。そんな用意が無かったら、水溜りに突っ込まないことだ。道路が10センチほども冠水していたら、車を減速するのが常識だけど、歩道にどれほど水を跳ねあげようと、素知らぬ顔で猛スピードで突っ込んで行く。多分、悪気はないのだが、認知能力、予知能力、観察能力が低いだけだ。早い話が低脳。そんな低脳を生む原因は、噛んで含めるような弊害の多い、ご親切放送の繰り返しに違いないと思う。洗脳みたいなものだ。

社会は低脳を洗脳している。しかし、悲しいかな、被害に直面するのは、テレビの向こうの人間ではない。