美保の厨房日記

アルバトロスの日常に起こる小さな変化

来週中には

2007-08-18 02:51:29 | 仕事
私の大好きな野菜が、いつもの大好きな北海道より

いくつか届きます。

まず、カボチャ。今回は、結構奮発いたしました。
トウキビ(甘えん坊という名前で、流行の味来の仲間でもっと甘い)
そして、まず秋の収穫前に、去年の越冬ジャガイモ。

前にも、何回か書きましたね。
ジャガイモは、芽を出さないように寝かせてあげると、甘みが増すと。。
秋にまた、新しいものを買う前に、越冬を買おうと思ってね。

この富士でも、この1年は北あかり、インカの目覚め、レッドムーン
など、流行のジャガイモを見かけるようになりました。
でも、私は。
今年、いや去年から、
やっぱりジャガイモは男爵!と思うようになちゃったところでした。

北あかりは甘くて優しくて好きです。
インカの目覚めは、とにかく甘くて、栗のようなサツマイモのような。。
料理によって、生かせる時もあり、そうでない時もあり。
レッドムーンは、一度使った限りで。。。どうなんでしょうか。
ねっとりとした食感で、モチっとしてたかなぁ。。

随分と前から、色々試して、気に入って北あかり、北海黄金、インカを
送ってもらい使っていました。

でもね、私ね。
最近は、ジャガイモは、男爵だな、と思うんですよね。
古い品種で最も親しまれているジャガイモ。

北海道で育った、しかも越冬した男爵を味わうと、これだな。って感じる。

ホクホクして、甘みもある。けど、なんて言うか
甘みが一番先に感じるよりも、イモの味があってその後に、
さっぱりとしたイモ本来の甘みがホンワリやってくる。

新品種は、甘いが最も強いよね。
で、確かに旨い。

で、新品種なら富士でも、少し水っぽいけど、甘く出来る。
でも、男爵は、私の今までの経験上、北海道産にかなうものはない。
ちょくちょく作っている、ヴィシソワーズなんて、
本来は鶏のフュメとかコンソメなんかを入れて煮込むんでしょうけど
私は、ジャガイモとタマネギと、水、塩だけで煮込み、
仕上げに牛乳と生クリームを入れている。
本当に、それだけ。
でも、美味しいと思っている。
素材のジャガイモが美味しいから、それだけで本当に美味しい。
出汁で誤魔化されて、イモの味のしないスープじゃなくて
ちゃんとイモの味のするもの。
私の料理に対する考えは、シンプルに。
素材の味を生かす。無駄なものは、極力排除する。
隣にいる師匠も、本の師匠も、そういう考えだから。。

ちょっと、それました。。

良い素材を見つけるには、
いつも言うように、土壌や風土って大切。

静岡のお茶が誇れるものであるようにね。

さぁ、わたくし、やっと届くのかと思うと、

もう嬉しくて、ウキウキです。

私達まだ、今年トウモロコシ食べてないからね。

カボチャも、去年買ったのが、切れて以降、買ってないからね。

やっとです。