Movieな空間

映画大好き人間の気ままな空間です!!

『あらしのよるに』

2007年01月25日 22時55分14秒 | Weblog
 草食動物である「やぎ」と肉食獣である「狼」は、通常ならば合いいれない関係である。「食うか」「食われる」かの関係しか、お互いの間には存在せず、そこに「友情」の入る隙間など、通常ではありえない。しかし互いの素性を知らず、暗闇と鈍った嗅覚の中で互いの存在を「似たもの同士」と認識し、友情を感じ合う二匹。互いの本当の正体を知り戸惑いながらも、互いに感じた相手への好意は本能をも打ち勝ち、友情を貫いていく過程は実にほほえましい。
しかし二匹の関係は、互いの種族が知ることになり、強い反発を受ける。ラストに行き着くまでも困難また困難で、ストーリー的にも見ごたえがあり、大人から子供まで満足が行く作品であった。「やぎ」と「おおかみ」と言う動物を主人公としているが、これは言い換えれば人間にも当てはまる。民族の違いで互いを憎みあったり、差別をしたりと人間社会においては、動物社会の「弱肉強食」と言う単純な図式には当てはまらない複雑な関係が存在してる。相手の民族や肌の色の前にまずその人物の人間性を知り、そこで皆が正当な判断が出来れば世の中はもっと平和になることであろう。
子供にこのアニメーションを見せたら、大人はまず「人間」に置き換えて、子供に話して聞かせることをお勧めする。決して人を「外見」で判断してはいけないと。
まず互いを知ることが最も大切だと言うことを。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿