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ギャグが冴える『新Mr.Boo!アヒルの警備保障』

2010年10月24日 01時12分55秒 | Weblog
          
 益々ギャグセンスが冴えるのが、前3作(Mr.Boo!、Mr.Boo!インベーダー作戦、Mr.Boo!ギャンブル大将)に続いて展開される新Mr.Boo!のシリーズ。今回は、『新Mr.Boo!アヒルの警備保障』(1982年香港制作)であるが、この作品のギャグの冴えは、「Mr.Boo!」に匹敵するものである。この作品を、このシリーズの中のベスト3に加える人も多いのではないかと思われる。それ程、随所にギャグ・コメディを散りばめている作品なのである。
 香港のある警備保障会社を舞台に、鬼隊長の奮闘ぶりを描く“ミスター・ブー"シリーズ第4弾。製作はレイモンド・チョウ、監督は前3作同様マイケル・ホイ、脚本はマイケル・ホイとサミュエル・ホイ、撮影はトム・ラウ、音楽はサミュエル・ホイが各々担当。出演はマイケル、リッキー、サミュエルのホイ三兄弟、ハン・チョウ・シィー、フォン・ツイファンなど。
 近代的なコンピューター・システムで万全な保安警備態勢を誇る(?)香港の「王」護衛会社。そこの鬼隊長ことミスター・ブー(マイケル・ホイ)は、ドジな部下たちを朝からどなりちらしている。そこに緊急事態の知らせが入った。ある工場での盗難事件だ。現場に向かったブーは、無残にも犯人を逃がしてしまい、仕方なしに部下の副隊長(サミュエル・ホイ)を使いそのミスを何とかごまかした。一方、王社長のひとり息子(フォン・ツイファン)が英国での警備の勉強を終えて、こともあろうに王護衛会社の新入社員の面接試験に潜入。そしてブーの部下として訓練を受けることになった。同じく新人として入ったチョンボくん(リッキー・ホイ)も一緒だ。しかし、その後もブー隊長はドジばかりで、遂には隊長はヒラに降格、社長の息子が会社を指揮することになった。そして社運をかけた「古物展示場」では、強盗一味の難民の娘に惚れたチョンボくんの裏切りや、強盗団との乱闘など場内は騒然となるのだった。
 この作品でも、ブー隊長の日本語吹き替え担当の故人・広川太一郎の、軽妙な即興ギャグが盛り込まれた台詞が面白い。これ程、的確でパンチの効いたアドリブが出来るのは、広川氏しか居ないであろうと思われる。このMr.Booシリーズは、広川氏の吹き替えの冴えで、ヒットになったといっても過言ではないだろうと思う。それ程の内容なのである。

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