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大善人へ身魂磨き

名前の交換

仁徳天皇と武内宿禰の子が同日に生まれ名前を交換した話がありました。


竹内神社と仁徳天皇誕生秘話


名の交換に関しては、仁徳天皇の父、応神天皇にも、氣比神宮の主祭神イザサワケ(伊奢沙別/去来紗別/御食津大神(みけつのおおかみ))と名前を交換する話があります。


名前の交換、名前を変える、モトの名前を忘れるなどは、ジブリアニメの千と千尋の神隠しや、新海誠監督の「君の名は」なんかでも出てきます。


神の世界で、千尋は千と名前を変えられます。そこで千尋を助けるハクが、名前を忘れてはいけない、もとの世界に帰れなくなる、と助言します。





名前を奪われ、宝石だらけの手で握りつぶされています。宝石は物欲の世界のようにも感じます。


ハク自身、饒速日コハクヌシという名前を奪われて、自分のもとにいた場所を忘れてしまっていたのでした。ハクは、コハク川の白龍神だったのです。





千尋を助け、最後は、千尋のおかげで名前を思い出します。




君の名は、では岐阜飛騨の田舎の神社の少女宮水みつは(水の神様のミツハノメガミを感じさせる名前をもつ少女)が都会の少年、瀧くんと身体が入れ替わります。






時空を超えたラブストーリーとファンタジー物語ですが、2人は一旦お互いの名前を忘れてしまいます。







宮崎駿監督も、新海誠監督も、神懸かった作品を作る御方だと思います。


現代においても、戦時中は日本は軍国主義に傾き名前を変えることを強要したり、また、ハンセン病の患者は強制的に先ず名前を変えさせられました。中学生で隔離された竪山勲さんは、今日からお前は田中だと、ハンセンの療養所では田中を名乗っていました。


名前を交換する、もとの名前を忘れてしまう、名前を変える、には何か言いしれぬものが太古からありそうです。


名前は人がつけます。バラがラッパと名付けられたら、私たちはラッパとバラを呼ぶでしょうし、同じ物も、海外ではローズなのです。

また、名声や名誉も、人の付加価値のように思われますが、それ自体がその人の本来の性質ではないです。


そういうものを取っ払った中に残る本質こそ、その人本来の貴い性だとは思います。

しかし、名前を奪われる行為により、本来戻るべき所にさえ戻れない、そんな深いテーマが映画にもあり、また、竪山さんの話を聞くと、名前が違うというのは、外の世界で住もうと思っても家さえ借りれない、現実問題としても、生きる術をもぎとられることがあるような、屈辱的なことに繋がるようにも思いました。



この夏に、九州を1週間旅をして、宗像や壱岐島の神社で、不思議と気比明神やら、気比の名前を見かけ、何故福井にある気比がここと関係があるんだろうと思っていました。そして、調べるリストにいれました。


調べながら感じた話があまりにも壮大で、何から書いたらいいのかと頭の整理がつかず、そんな状態のため、話が混乱しそうですが、とりとめなく書いておこうと思います。かなりマニアな話です。


まずは、応神天皇と名前を交換したこの気比独特の神様イザサワケの神様、古い神様はどなたなのかということについてです。


伊奢沙別命(気比神宮の主祭神)イザサワケは、仲哀天皇と、その妻、神功皇后、応神天皇と深い繋がりがありそうです。



その話を紹介します。


古事記、日本書紀に、

仲哀天皇が角鹿に行宮として「笥飯宮」を営んだ話がありましす。角鹿は、ツヌガ、敦賀=福井県のことです。


仲哀天皇の紀伊国滞在中に熊襲の謀叛があり角鹿にいた神功皇后を出発させた話もあります。福井の地は、恐竜の遺跡も沢山あり、また超古代から信仰された霊山白山のある地です。


白山神社参拝記(白山と黒龍 )


神功皇后は、仲哀天皇の突然死を経て新羅に遠征(三韓征伐)、帰途に太子(誉田別尊;応神天皇)を産みます。


皇后と太子がヤマトへ戻る際に謀叛がありますが無事平定し、太子は武内宿禰に連れられ禊ぎのため気比神に参詣します。


武内宿禰に連れられた太子(後の応神天皇)はイザサワケと名の交換を行います。それを易名説和というようです。



つづく

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