田舎のエプロンおばさんのエッセー集(アキのあしあと集)

日常の生活記録や認知症の主人を抱え奮闘する私の日々の記録をエッセー風にしました。

6 明るく優しい孫娘「天使の声聞かせて」

2004-06-25 14:35:59 | 孫の話題
平成8年4月4日 朝日新聞 はなしの広場 かけ橋 掲載 

2歳になる孫娘がトイレに行きたい時は「ママおしっこでございまーすウンチ
でございまーす」と言いながら走って行くそうだ。おもちゃ箱をひっくりかえし
たまま・・片付けなさい!と叱られる と「ママ怒らないで!ママが怒ると
おめめから涙が出て止まらないの」と言ってポロポロ涙を流して泣くそうだ。
発想と言うか、表現と言うか、これが私には天使の声に聞こえてる。
母親もその声にハッと我に返り、ヒステリックに怒った自分を反省すると言う。
或る日テレビを付けっ放しで遊んでいたのでママがスイッチを切ろうとしたが
赤ちゃんを抱いていたので・・エイッとばかり足でリモコンのスイッチを押
した。すかさず「ママだめでしょうちゃんとお手手でしなきゃ」と怒られた
そうな。母親にはとても厳しい孫娘だけど赤ちゃんが大好きで「私の妹」と
言って可愛がる。お姉さんでしょう、と言うと、違う「私の妹」と必ず
訂正する。明るくて心優しい天使さん電話でいいから声を聞かせて!
おばあちゃんは逢いたくて!抱きたくて!チューをしたくてたまりまん。

   平成16年6月25日 記  天使さんへチューがしたいエプロンおばさん