世の中の風潮として少しでも若くあるべき、加齢を食い止めることで
病気にならない体を作ろうという、加齢=悪みたいな感じになってますよね。
言いたいことはわかりますし、確かに加齢が進むことで体のあちこちが
劣化してしまい、様々な症状となって現れてきます。
病気になるのも一種の加齢によるものと言えます。
でも加齢そのものは生きていればどうしても起こることで、
云わば自然現象のようなものです。
生きているものは必ずいつか死を迎えますが、それも加齢によるもので
自然現象です。加齢に抗うことで永遠の命を手にできるかというと、
そんなことはあり得ません。
事実、細胞には分裂できる限界が決められていますから、
生まれた時から既に死ぬことを想定していると言えます。
加齢に抗う代表的なものは美容と病気の治療です。
美容は体の内側、外側両方をターゲットとして少しでも若い=綺麗で
居つづけたいという願望を具現化してます。
病気の治療も死を延長することで、出来るだけ長く生きていたいという
願望を具現化したものです。加齢に抗うことが悪いことだとは言いませんが、
そもそも自然現象であることを理解するべきでしょう。
若々しくいること、健康でいることは豊かな人生を送る上で
欠かせない事なのかもしれません。ただ、それが行き過ぎると本来あるべき
姿を見失ってしまう危険性があるのでは?と思います。
仕舞いには永遠の命なんていうバカげた思想ですら、実現しようとする
動きになってもおかしくないですよね。