2012-07-16
K-7 Ltd.S + smc PENTAX FA 31mm F1.8 Limited
6月の初めだった。
母から届いたメールの内容を理解するのには、いくらかの時間が必要だった。
「今朝チャッピーがなくなりました」
14歳になっていたので年を取ってきていたのは確かだったけど、
つい数日前に会ったときはまだそんな気配は全くなかったのに…
なくなる直前の様子や死因についてはここでは書かないが、
安らかな老衰でなかったことは間違いない。
痛くて苦しくて怖かったかと思うと、とても心が痛む。
あんなに毎日家族を癒してくれたチャッピーだから、
最後はもっと安らかに眠るように逝ってほしかった。
そして誰よりも気落ちしているのが、毎日一緒にいた母だろう。
寝るときもいつも一緒だった。
母が出かけていないときは俺が代わりに寝ても、
やはりどこかで母を待っているチャッピーだった。
母も心の準備ができないままだったので、余計に辛いと言っている。
もう少し、時間が必要だろう。
この写真は2週間前ぐらいに撮ったもの。
まだまだ“ぬいぐるみ度”は落ちていなかった。
実はチャッピーが旅立つ数週間前から、実家の庭には別の“癒し係”が来ていた。
K-7 Ltd.S + smc PENTAX FA 31mm F1.8 Limited
うちの実家(というか母)のところには、どういうわけか猫が寄ってくる。
以前やはり同じように“おでん”という猫がいた。(→おでん参考記事)
どんなに小さくても犬がいる家には猫は寄りつかない気もするのだが、
おでんのときと同じくこの子もチャッピーを恐れず、チャッピーも猫を受け入れる、
という図式が成り立っていた。
あまり動物の世話をしない父でさえ、この子には率先して餌をやっているという。
「チャッピーがいなくなったら、もう動物は飼わない」
と言っていた母。
いなくなる間を与えずにやってきた猫、小春。
お前が来てくれたおかげで母の心がどれだけ和らいだか。
「お母さんのこと、よろしくね。」
犬と猫の間で、そんな会話があったかもしれない。
もしかしたら小春を呼び寄せたのは、母ではなくチャッピーだったのかもしれない。
チャッピー、あっちでシェリーとタマとピーちゃんと影千代とおでんと仲良くね。(我が家代々のペットたち)
こっちは小春もいるし、ぷいもいるから安心してね。
バイバイ。
ありがとう。
by あっ休: [PENTAX FA 31mm F1.8 Limited]
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