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■ 横谷温泉 「蓼科パークホテル」 〔 Pick Up温泉 〕



<横谷温泉 「蓼科パークホテル」>
(長野県茅野市北山5522、10:00~19:00、800円、0266-67-2600)
オフィシャルHP
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)

蓼科の名勝、乙女滝そばの「蓼科グリーンバレー」(いまは健康の森?)と呼ばれる広大な敷地のなかにあるリゾホが自家源泉の浴場を日帰り開放するもの。
ここは以前泊まったことがあり、そのときは別棟の五千尺風呂(城戸ホール)にも入れたのですが、いまは休止しているようです。
なお、ホテルと五千尺風呂(城戸ホール)は別源泉のような感じがあり、日帰り入浴もしたことがあるので後日レポします。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 ロビー

フロントで受付、壁に絵画のかかったいかにも蓼科らしいアートな廊下を渡ってのアプローチ。
途中、五千尺風呂(城戸ホール)への連絡通路入口がありますが、いまは閉鎖されています。


【写真 上(左)】 五千尺風呂への連絡通路
【写真 下(右)】 浴場入口

以前泊まったときはさほど綺麗な印象がなかったのですが、館内はリニューアルされたらしく、リゾホらしい上質感が感じられます。


【写真 上(左)】 質感ある脱衣所
【写真 下(右)】 脱衣所からの景色

右手が女湯、左手が男湯。
脱衣所はゆったりとして林をのぞむきもちのいいもの。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 内湯浴槽と小湯口

高台にあって蓼科らしいきれいな林が見下ろせるゆったりとしたいい浴場で、正面に中央アルプスの夕景も望めるので「夕映えの湯」と名づけられています。

赤みかげ石枠タイル貼12人以上の長方形の端正でゆったりとした浴槽ひとつとシンプル。赤茶色に色づいた大ぶりな丸石じきの手前の湯口から、浴槽に注ぎ込んでいます。
これとはべつに小さな湯口とよわい底面注入があり、オーバーフローはないのでたぶん底面吸湯だと思います。


【写真 上(左)】 内湯の大湯口
【写真 下(右)】 内湯大湯口の湯色

露天(たしか以前はなかった、同4人くらい)は広い露天の空間にこぢんまりとした浴槽でなんとなくバランスが妙な感じもしますが、風がとおってきもちのいい癒し系露天。
ここにも蓼科らしくアートなオブジェがおかれています。
石の湯口からの投入+側面注入、側面吸湯でオーバーフローなし。


【写真 上(左)】 露天-1
【写真 下(右)】 露天-2

カラン20、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で3~10人とゆったり入れました。

お湯は内湯・露天とも大差ないですが、内湯のほうがやや鮮度感あるような・・・。
適温~ややぬる(内湯)、ぬるめ(露天)のお湯は、うすく緑がかって懸濁し、黒と白と灰色の湯の花をただよわせています。


【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯色

よわい酸味+収斂味+芒硝味でほぼ無臭。
硫酸塩泉系のきしきしに弱酸性泉系の弱ヌル?が混じる、肌にしみ渡るような奥ぶかい湯ざわりがあります。(うらでイオウも効いていると思う。)
この手のお湯に特有のあと曳き感もしっかりとあって、ついつい長湯に・・・(笑)
浴中はおだやかに温もり、浴後は熱の抜けよくすっきり爽快。
上品な質感を備え、酸性泉のキャラがクリアーにでたこういうお湯は、ありそうでなかなかありません。
お湯は以前よりパワーアップしているような気もしますが、そのころは酸性泉の特徴を感じとることができなかったとも思われ(笑)、よくわからず。

なお、Fe^2+=19.0はあとすこしで鉄泉に乗る鉄分濃度で、ふつうもっと金気がでるはずなので、徐鉄しているかと・・・。

上質感のある浴場でなかなかのお湯を楽しめます。
蓼科の日帰り可施設のなかでは料金が手ごろで設備もととのっているので、ここはおすすめです。

規定泉(総鉄イオン、メタけい酸、メタほう酸、遊離二酸化炭素)(Mg・Na-SO4・Cl型)*1) 19.4℃、pH=5.24、湧出量未測定、溶存物質量(除ガス性)=813.1mg/kg、溶存成分総量=1451.1mg/kg、Na^+=99.0mg/kg (27.19mval%)、Mg^2+=100 (51.96)、Ca^2+=35.0 (11.03)、Fe^2+=19.0、Cl^-=120.0 (31.25)、SO_4^2-=260.0 (49.97)、CO_3^2-=61.0 *2)、陽イオン計=284.9 (15.83mval)、陰イオン計=441.0 (10.82mval)、メタけい酸=77.9、メタほう酸=9.3、遊離炭酸=638、硫化水素=- <H17.12.5分析> (源泉名:横谷温泉)

*1) 掲出されていたのは「鉱泉分析試験法による試験結果書」。泉質名の掲載がなかったので、筆者にて推定付記しました。
じつに4つの含有成分からなる規定泉で、主成分はなんと正苦味(Mg-SO4)、しかも弱酸性。クセもの系の浴感がスペックからもうらづけられました。
 
*2) 弱酸性なのになぜに炭酸イオンがこんなにあるのか疑問。

<HP掲載のスペック>
鉄泉 単純炭酸泉(Na・Mg-SO4・Cl型) 19.0℃、pH=5.30、1,080L/min、イオン計=692.6mg/kg、Na^+=105.4mg/kg (44.33mval%)、Mg^2+=28.2 (22.445)、Ca^2+=38.4 (18.58)、Fe^2+=19.7、Cl^-=133.1 (35.96)、SO_4^2-=260.0 (51.88)、CO_3^2-=72.0、陽イオン計=221.3 (10.33mval)、陰イオン計=471.3 (10.43mval) <分析日不明> (源泉名:不明)

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 消毒系薬剤使用:あり (源泉の供給方法:タンクローリー(自動車)で運んできています。)

充実の浴感からよもやローリーとは思わなかったので、このレポを書くときに湯づかい掲示の写真を見てびっくり。でも、下手な直引き湯より味わいのあるお湯だと思います。

■ブランドグルメ
〔 こけもも大福 〕
ピラタス蓼科ロープウェイの山頂駅(標高2237m)でしか売っていない”幻の大福”といわれる逸品。高山植物の「コケモモ」と白あんをつかった大福で、ロープウェイ待ちの登山者や観光客に愛好されています。
(「ライブリー信州」などを参考。)

〔 2010/07/04UP (2009/05入湯) 〕


E138.16.25.320N36.2.2.890
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