日々是好日

スキー、映画、ラーメン、ファッションなどに関する日記です。

ベートーヴェン、バックス、グレインジャー

2005年03月15日 | 音楽
ベートーヴェンのピアノソナタ第8番、第14番、第15番、第24番のケンプ盤、バックスの交響曲第4番、グレインジャーのピアノ曲集の3枚のCDを買いました。

ケンプというピアニストは名前は良く知っていましたが、今までFMで聞いた事があった位で、自分では一枚も持っていなかったので、改めて聴いてみました。
私の様な浅学なものがケンプの芸格をとやかく言う資格は無いのは良くは分かっていますが、60年代に活躍していた他のピアニスト、宝石の様なタッチのホロビッツとか、内省的な滑らかなタッチのミケランジェリ、深く沈んだ様なタッチのリヒテルとかいった際立った個性を持たない、何とも個性に欠ける演奏をするピアニストなのだな、という印象を持ちました。勿論、もっとケンプを聴いてみないと断言は出来ませんが、この盤を聴く限りには余り良い印象を持てないものでした。

バックスはイギリスではちょっとマイナーな作曲家ですが、分かりやすい旋律と、ちょっとフォークっぽい旋律もある、聴くと楽しめる曲が多いです。
日本では余りイギリスの作曲家は人気が高いとは言えず、バックスとかヴォーン・ウィリアムスなどはもっと聴かれるべき作曲家だと思っています。

グレインジャーはマーキュリーリヴィングプレゼンスの復刻CDを買い集めていく過程で覚えた作曲家です。
リヴィングプレゼンス研究の中で分かった事なのですが、ピアノのヴォルティオーゾで、グリーグのピアノ協奏曲では作曲家から最高の演奏をする演奏家との評を得ています。
なかなか変わった人生を過ごした作曲家・ピアニストで興味があれば私のページに簡単な経歴を紹介しています。
曲自体はイギリスのフォークソングに題材を取った作品集でしたが、残念ながら曲内容は凡庸なものでした。

今回の収穫はバックスだった様です。