NPO法人Akitaコドモの森

森の日 3月17日(木)千秋公園

今朝の秋田は3月中旬だというのに一面雪で真っ白。
それでも、天気予報に反して、お日さまが出て青空が広がりました。

まだ胸が苦しい日々が続いております。
このあたたかい陽の光が被災地にも届いて欲しいと願うばかりです。


先週の活動後すぐに地震があり、あれから一週間。
震災の事を文章にするのはどうしても出来ません。
ですから、サークルの事で感じた事、メンバーからの思いを綴ります。

金曜日当日は無事メンバーが怪我無く家についたことをかみさまに感謝します。


数組のマンションのメンバー家族は御主人出張の方もおり、一軒家のNさんのお宅に一泊させてもらい、皆で一夜を過ごし、心強かったと本当に仲間との出会いに感謝しておりました。

仙台出身のママは、親戚やご友人の心配や不安がある中で、
信号待ちのサークル仲間が、大きい声で声をかけてくれたのが本当にうれしかったと言っておりました。

福島出身で岩手から越して来たAさんは、あたりまえにコドモと森で楽しんで遊んでいた日々がどんなに幸せな事だったかを改めて感じ、実家や親戚が近くにない家庭にとって、サークル仲間との繋がりは心強く本当にありがたいと感じたとの事でした。

群馬出身のママは、群馬に帰れない受験生を自宅に避難させお世話したほか、自分に何か出来ないかと考え、献血に行って来たそうです。

みんなのために、秋田市内の様々な状況をいろいろ流してくれたママもおりました。

ライフラインで困っている方がいたら家を使って下さいという方も何人も声をかけてくれました。

日々毎日涙していたというママは、昨日近所のサークル仲間と集まり、立ち止まっていられないと気持ちを切り替え、コドモの森で出来る事を考え声をかけてくれました。

支援物資のことを詳しくい知らせてくれた方もおります。


この他、OBの方も含め、ここに書ききれないほどのママたちの思いが私の所によせられております。

秋田県外からのママも多いので、人との出会いのありがたさは本当に沢山の方が同じことを言っておりました。
ひとりひとり本当にみんな同じ気持ちというのが私にも伝わってきておりました。


その中で私に出来る事といえば、みんなにメールを送る事。
そして一週間経った今やらなければいけないのは、なんとかしてコドモたちをいつも通り遊ばせ、そしてママたち同士を再会させる事....と考え、
今朝の天候をみて一斉送信させていただき、
来れる人だけくるという参加方法で、千秋公園での2時間だけの活動をさせていただきました。
コドモたちの元気な姿がきっとまわりの大人たちに笑みをもたらせると信じての活動でもあります。


みんな、ベビーカー・徒歩・自転車・バス・車とそれぞれのアクセス方法で、18名ものコドモたちが登園してくれました。
コドモたちは普段通りの笑顔で、その笑顔に救われました。
そしてママたちはみんなと会えて、ホッとした表情の方が本当に多かった気がします。
みんなずっと緊張していたんだというのが伝わってきました。
私も同じです。


コドモたちはおやつを食べ遊びはじめました。
大人たちはその姿を見つめ、そして、大変だった事、自分の思い、感じた事を話しはじめ、人に話す事によって自分の今までの気持ちを落ち着かせる...というように感じました。
これまた私も同じです。


雪の予報だったのに、空はお日さまが出て晴天。
ママたちのこの2時間の心の中を意味しているようでした。

3歳で広面から頑張って歩いて来たYくん。
お腹がすいて、お昼前なのに一番最初におむすびにむしゃぶりついておりました。
そしてそれにつられみんなも少し早いお昼。
今日はみんなおむすび。
週3日みんなでお昼ご飯をこの一年一緒に食べてきました。
美味しいものをみんなでいっぱい食べてきました。
でも今日のおむすびの味はきっと私の中でずっとずっと忘れないと思います。

みんないつもダラダラ?ゆっくり?食べているのに、今日はおむすびを本当にガツガツ食べて、あっという間に東屋を出て遊びに駆け出していきました。

1時まで遊んで、明るいうちに帰ろうと解散。
それぞれに家路につきました。

どうしてもみんなの顔が見たいと、ダメ元で公園にきたOBのHさん。
最後に坂の下で何人かに会えて、少し一緒に遊べたとの事。
みんなの顔を見る事が出来、元気を貰ってあたたかい気持ちで帰宅する事が出来たとメールが届いておりました。
みんなきっと同じ気持ちで家路についたと思います^^


被災された方々は、涙を乗り越え、これから自分たちの生きる力を信じての生活が始まります。
今回いろんな体験をした秋田の私たちも同じです。
今回の事で、みんな本当にいろんなことを考えたとおもいます。
人の優しさをたくさんたくさん感じたと思います。
人を思いやる気持ち、自分が思っている以上にみんなの心から沢山出て来たと思います。
一人はちっぽけだど思ってしまうけれど、それが集まったとき、本当に大きなものとなり、力・勇気になる事を感じたと思います。

来年度いろんな計画をしておりましたが、今後自分が活動でやって行くべき事がはっきり見えた気がします。
『森で楽しんでやってきた活動や意識、装備、コドモたちの体力が本当に役にたちいかされた』と、沢山の方からと言われました。

週3日の活動で、コドモたちは生きる力そして体力をしっかりと備えていると確信出来ました。
ママたちにも人間が生きていくための必要な事・大切な事が伝わっているという事も確信しました。
ですから、その証拠に、今日の話し合いでママたちから『来年度は畑を真剣にやりたい』と声も上がったのだと思います。
みんなの気持ちを大切に考え、これからの活動に必ず活かしていくことをお約束します。


気持ちを立ち直すまで時間がかかると思いますが、
みんなで支え合って乗り越えていきましょうね。

そしてパパたちも心理的・体力的にもお仕事の方大変で頑張っていらっしゃると思います。
どうぞ各ご家庭、そんなパパをしっかりと支えられてあげて下さいね。


今日コドモたちの笑顔に会えて、そしてみんなに会えて本当に良かったです。
ありがとう。



最後になりましたが、
今回の震災で被害を受けられた方々に慎んでお見舞い申し上げます。

被災地のコドモたちに一日も早く笑顔が戻りますように...
日本国民・世界中の人々の思いが神様に届きますように...

コドモの森一同心からお祈り申し上げます。

コメント一覧

kubotaさんへ
ご無沙汰しております。
今回の震災に直面した会員のママたちは、この活動での意味を芯から感じ取ってくれていたようです。もちろん私も同じです。
遊ぶだけでなく、蝋燭づくり1本、味噌づくりひとつ、炊き出し一つ、畑作業ひとつ、活動の装備、仲間との出会いほか、どれもが人間の生きていく上で大切な事なのかを思い知らされました。
こういう事を、一人でも多くのママたちに伝えていければと今後も活動を続けていきたいと思っています。
落ち着きましたら元気な姿をお互い見せられたらいいですね^^
きっとkubotaさんから元気を貰えるんだろうな~と思っています。

被災されて来た方への支援をスタートしました。
そちらのネットワークにおいてもご協力頂けたら幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。

     小玉より
Kubota
お見舞い申し上げます。

森のメンバーの方たちは、小さな幸せを見落とさない、と思いました。
森のリズムに寄り添って、小さな人達の見るものに目を留めて、たくさんの時間を過ごして
いらしたからでしょうね。それは、便利さや手軽さによりかかって生活してきた人にはない、
力強さだと思います。
どんな時でもお腹は空いて、そうして子供達は大きくなろうとしていて・・・、単純で大切な事。
世界をとりこんで、その内側であたため、翼を広げようとしている人達が、笑って過ごせるように。
大人達は、わずかな幸いでも、分けあっていきましょう。
公園で遊ぶ子供の姿は、まさに一つの幸いであったと思います。
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